「ヨーヨー現象」とは?Google検索順位が激しく変動する本当の理由と対処法

PC画面(Google)

「昨日まで上位だったページが、今朝見たらゴッソリ圏外…」。検索順位がこんなふうに激しく上下する様子を、昔から「ヨーヨー現象(Yo-yo Effect)」と呼ぶことがあります。

WEB制作歴25年のWeberNote管理人です。実はこのブログにも、その昔「うちの順位はヨーヨー現象かもしれない…」と頭を抱えながら書いた記事がありました。当時は被リンクをいじったり、毎日順位をにらめっこしたり、本当にソワソワしていたものです。

ですが、あれから時代は大きく変わりました。検索の仕組みもGoogleの情報発信も当時とはまるで別物で、今のGoogleの順位変動を、おもちゃのヨーヨーのように「誰かが糸を引いている」イメージで捉えると、かえって対応を間違えてしまいます。「ヨーヨー現象」という言葉自体も、今では当時ほど耳にしなくなりました。

とはいえ、順位がいきなり乱高下したときの「うわ、何が起きてるの!?」というあの動揺は、初心者の方なら今も昔も変わらず味わうものだと思います。私も毎回ドキッとしますから、その気持ちはよく分かります。だからこそ、正しい知識を持っておくだけで、ずいぶん落ち着いて対応できるようになるんです。

そこでこの記事では、「ヨーヨー現象」という懐かしい言葉を入口にしながら、今のGoogle検索で順位が動く本当の理由と、慌てず冷静に向き合うコツを初心者の方向けにやさしく整理してみます。

結論を先に言ってしまうと、「順位が毎日少し動くのは当たり前」「大きく動くときはたいていコアアップデートのせい」「慌てて変な対処をしないこと」。この3つさえ押さえておけば、もうヨーヨーに振り回されずに済みますよ。

「ヨーヨー現象」ってそもそも何だったの?

ヨーヨー現象とは、検索結果(SERP)で順位が長期間にわたって上がったり下がったりを激しく繰り返す状態を指す、昔ながらのSEO用語です。

上がったと思えば下がり、下がったと思えばまた上がる。その様子が、上下に行ったり来たりするおもちゃの「ヨーヨー」にそっくりだから、こう呼ばれるようになりました。なかなか言い得て妙なネーミングですよね。

この言葉が盛んに使われていた当時は、「順位が安定しないのは被リンク(バックリンク)の状況が関係しているのでは?」といった見方がよくされていました。私自身も「他で運営しているブログからのリンクが悪さをしているのかも」と疑って、リンクを外して様子を見たりしていた記憶があります。

ただ、ここで大事なことをひとつ。「ヨーヨー現象」は正式なGoogleの用語ではなく、あくまで現象を言い表したニックネームのようなものです。だから「ヨーヨー現象という名前の特別なペナルティがある」わけではありません。順位が乱高下して見えるのには、ちゃんと別の理由があるんです。

今のGoogleで順位が動く一番の理由「コアアップデート」

では、その「別の理由」とは何か。今のGoogleで順位が大きく動く一番の原因は、「コアアップデート(コア アップデート)」と呼ばれる検索アルゴリズムの大きな見直しです。

Googleは公式に「年に数回、検索アルゴリズムとシステムに大規模で広範な変更を行っています」と説明しています。これがコアアップデートです。実施されると、検索結果全体がガラッと組み替わるため、サイトによっては順位が一気に上がったり下がったりします。昔の人が「ヨーヨー現象だ!」と驚いていた動きの多くは、今で言えばこのアップデートによる変動だと考えると腑に落ちます。

ここで初心者の方に一番知っておいてほしいのが、コアアップデートは「あなたのサイトへの罰(ペナルティ)」ではない、ということです。Googleも「コアアップデートは特定のサイトやページを狙い撃ちするものではなく、広範囲に及ぶ性質のものだ」とハッキリ書いています。

順位が下がったとしても、それは「あなたが何か悪いことをした罰」ではなく、「Googleの評価基準が見直された結果、他のページとの相対的な位置が変わった」だけ。たとえるなら、自分は走るスピードを変えていないのに、まわりの走者の顔ぶれや評価のルールが変わって、順位だけが入れ替わったような状態です。

だから、順位が落ちても自分を責めすぎなくて大丈夫。まずは「ああ、アップデートで地図が描き替えられたんだな」と冷静に受け止めるのが第一歩です。

参考: Google検索セントラル「Google検索のコアアップデートについて」

関連記事:Googleの検索順位が変動する仕組みとは?初心者向けに原因と対策

そもそも順位は「毎日少し動く」のが普通です

もうひとつ、ヨーヨー現象に振り回されないために知っておきたい事実があります。それは、検索順位は、大きなアップデートがなくても毎日のように少しずつ動いているということです。

Googleはコアアップデート以外にも、名前のつかない細かな調整を年間を通してひっきりなしに行っています。そのため、3位だったページが翌日は5位、その次の日には4位…といった数ランク程度の上下は、ごく日常的な「ゆらぎ」です。

順位チェックツールを毎日眺めていると、こうした小さな上下がすべて重大事件に見えてきて、気が休まりません。昔の私がまさにそうでした。ですが、数ランクの動きでいちいち一喜一憂していると、本当に大事な変化を見逃してしまいます。

目安として、「数ランク程度の毎日の上下=気にしないでOK」「特定のキーワードでまとまって大きく下がり、それが何日も続く=要チェック」と線引きしておくと、心がずいぶんラクになります。ヨーヨーのこまかい揺れは、放っておいて大丈夫なんです。

順位が下がったとき、絶対にやってはいけないこと

順位がドンと下がると、誰でも「今すぐ何とかしなきゃ!」と焦ります。でも、ここで慌てて場当たり的な対処をするのが一番危険です。

Googleは、コアアップデートで順位が下がったときの心構えとして、次のように案内しています。

まず、アップデートの展開(ロールアウト)が完全に終わるまで待つこと。コアアップデートは数日から、ときに2週間以上かけてゆっくり適用されるため、途中の順位を見て判断すると振り回されます。Googleは「少なくともアップデート完了から1週間ほど経ってからデータを比べるように」と勧めています。

そして、「クイックフィックス(その場しのぎの小手先修正)」は避けること。昔のヨーヨー現象のときに私がやったような「とりあえずリンクを外してみる」「文章をちょっと書き換えてみる」といった反射的な対応は、原因とずれていれば効果がないどころか、かえって状況をややこしくします。

順位回復には時間もかかります。Googleも「改善が反映されるまで数日のこともあれば、数か月かかることもある」と明言しています。すぐに元に戻らなくても、それは普通のこと。焦って毎日いじり倒すより、どっしり構えて待つほうが結果的に近道です。

参考: Google検索セントラル「Google検索のコアアップデートについて」

関連記事:Googleの検索順位が急に下がった原因と元に戻すために実践した3つの方法

結局いちばん大事なのは「人のための良いコンテンツ」

「待つのが正解なのは分かったけど、待つ間に何をすればいいの?」という声が聞こえてきそうですね。答えはとてもシンプルで、検索エンジンではなく、読んでくれる人のために良いコンテンツを作り続けることです。

Googleは一貫して「検索順位を操作するためではなく、人の役に立つことを目的とした、信頼できるコンテンツを評価する」と説明しています。つまり、小手先のテクニックより「読者の悩みにちゃんと答えているか」が問われているわけです。

自分のサイトを見直すときは、Googleが挙げているこんな問いが参考になります。「読んだ人が満足できる、しっかりした情報になっているか」「他のサイトの寄せ集めではなく、独自の経験や分析が入っているか」「この記事を友達にすすめたくなるか」。耳が痛いところもありますが、とても本質的なチェックリストです。

こうした観点は、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)という言葉でも語られます。難しく考えず、「自分が実際に体験して分かったことを、その分野に詳しい人として、読者のために丁寧に書く」。それを地道に積み重ねるのが、遠回りに見えていちばん効く対策です。

参考: Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」

関連記事:【SEO対策の基本】今どきの検索エンジン最適化で本当にやるべきことだけ厳選

まとめ:ヨーヨーに糸はない。慌てず良い記事を

「ヨーヨー現象」という言葉を入口に、今のGoogleの順位変動との付き合い方を見てきました。最後にポイントを振り返っておきましょう。

「ヨーヨー現象」はあくまで順位の乱高下を表した昔ながらのニックネームで、そういう名前の特別なペナルティがあるわけではありません。今のGoogleで順位が大きく動く主な理由は、年に数回行われる「コアアップデート」です。そしてこれは、あなたへの罰ではなく、評価基準が見直された結果の相対的な変動にすぎません。

また、数ランク程度の毎日の上下は、大きなアップデートがなくても起きる普通の「ゆらぎ」です。順位チェックツールの小さな動きに、いちいち振り回される必要はありません。

大きく下がってしまったときも、やることはハッキリしています。アップデートの展開が終わるまで待つ。その場しのぎの小手先修正に走らない。そして、読者のための良質なコンテンツをコツコツ作り続ける。Googleが一次情報で繰り返し伝えているのは、この当たり前のことなんです。

ヨーヨーには糸を引く誰かがいますが、検索順位には「あなたを狙って糸を引いている人」はいません。だからこそ、目の前の小さな上下に一喜一憂せず、どっしり構えて良い記事を書き続けることが、遠回りに見えていちばんの近道なのです。

かつてヨーヨー現象に頭を抱えていた管理人からの、ちょっとした実感のこもったアドバイスでした。あなたのサイトが、慌てず着実に育っていきますように。