アルファベット26文字を全て使い、かつ重複がなるべくない短文(パングラム)

今日はちょっとだけ「へぇ~」となった小話を紹介。

キツネ
皆さんは「The quick brown fox jumps over the lazy dog(すばしっこい茶色の狐はのろまな犬を飛び越える)」という一文を知っていますか?

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The quick brown fox jumps over the lazy dog とは

「The quick brown fox jumps over the lazy dog」という文章は、アルファベット26字をすべて使い、かつ重複がなるべくないとされる短文です。このような文章は「パングラム」と呼ばれ、英語圏では非常に有名です。特にこの文章は、タイプライターやコンピュータのキーボードのテストに使用されることが多く、そのシンプルさと機能性から広く愛用されています。

The quick brown fox jumps over the lazy dog(ザ・クイック・ブラウン・フォックス・ジャンプス・オーバー・ザ・レイジー・ドッグ、和訳「すばしっこい茶色の狐はのろまな犬を飛び越える」)は、英語のパングラムの一つであり、タイプライターやコンピュータのキーボードの試験などによく用いられる。quick brown fox(クイック・ブラウン・フォックス)と略して呼称することが多い。パングラムとは、ラテン文字のアルファベット26字をすべて用い、かつ重複をなるべく少なくした短文のこと。
LINK:The quick brown fox jumps over the lazy dog – Wikipedia

この文章が使用されるシーンとして最も一般的なのは、フォントやキーボードの動作確認です。例えば、パソコンのコントロールパネルからフォントを見てみると、多くのフォントにこの一文が使われているのが確認できます。


この文章がなぜ選ばれるのか、それは英語のアルファベットすべてを含んでおり、各文字のバランスや見た目を一度にチェックできるからです。

パングラムの歴史とその重要性

「The quick brown fox jumps over the lazy dog」は、19世紀後半のタイプライターの普及とともに広まったパングラムの一つです。当時、タイピング技術が必要とされる場面で、この文章はアルファベット全てを含むため、効率的なタイピング練習のテキストとして利用されていました。さらに、現代においても、この文章はキーボードの動作確認やフォントの表示チェックに活用されています。

他のパングラムとその用途

パングラムには、「The quick brown fox jumps over the lazy dog」以外にもさまざまなバリエーションがあります。これらも同様に、フォントやキーボードのテストに用いられます。

  • How razorback-jumping frogs can level six piqued gymnasts(鋭い背中を持つカエルが六人のピキッとした体操選手を倒すことができる)
  • The five boxing wizards jump quickly(五人のボクシングをする魔法使いが素早く飛び跳ねる)
  • Jinxed wizards pluck ivy from the big quilt(呪われた魔法使いが大きなキルトからツタを引き抜く)

これらの文章もすべてのアルファベットを含んでおり、異なる言葉遊びやリズムを持っている点が面白いところです。

キーボードの動作チェックにおける「The quick brown fox」の役割

キーボードの動作チェックにおいて、この文章が特に重宝される理由は、その短さと効率性にあります。

アルファベット全てを使っているため、キーボードの各キーが正常に機能しているかどうかを簡単に確認することができます。特に、新しいキーボードを購入した際や、タイピングの練習を行うとき、この文章を打つことで、全体の動作確認が効率的に行えます。

フォント確認における活用例

「The quick brown fox jumps over the lazy dog」は、フォント確認の際にも活用されます。

この文章を使うことで、すべてのアルファベットがどのように表示されるかを一目で確認することができるため、フォントデザインの評価や比較が容易になります。特に、異なるフォントを選定する際に、この文章を表示させてそのフォントの特徴を比較することがよく行われます。

まとめ

「The quick brown fox jumps over the lazy dog」は、英語のパングラムの中でも特に有名な文章です。

そのシンプルさと機能性から、フォントの表示確認、キーボードの動作チェック、タイピング練習、プログラムテストなど、さまざまなシーンで活用されています。この短い一文が持つ多様な用途を知ることで、日常の中でもちょっとした「へぇ~」を感じることができるかもしれません。

界隈ではキーボードの動作チェックをするとき、この文字列をさらっと書くとカッコいいとかなんとか(ミサワ的な)。