Web制作の仕事をしていると海外のサイトを見る機会が意外とあります。私は英語がそれほど得意ではないので、だいたい「Google 翻訳」のお世話になっています。
一昔前はGoogle 翻訳もかなり雑な翻訳で実用的ではありませんでしたが、バージョンアップを重ね、今ではほとんど意味が通じるほど精度が上がってきました。
そんなGoogle 翻訳をさらに超える精度を誇ると話題の日英翻訳エンジン「みらい翻訳」をご存知でしょうか。
みらい翻訳のお試し翻訳は、機械翻訳の最先端技術と最適な学習データを活用した企業向け機械翻訳サービスの試用版。和文英訳では、TOEIC960点レベルの日本人ビジネスマンと同等精度の翻訳ができるそうです。
※このレビューは2019年に書いたものです。みらい翻訳は現在も「お試しAI翻訳」のページ自体は残っていますが、その後サービスはかなり様変わりしました。今は法人向けの有料サービス(みらい翻訳Plusなど)が中心で、無料で気軽に試せる部分は登録が必要なプランに整理されています。また、後述する比較はあくまで当時のもの。今ではDeepLをはじめ高精度な翻訳サービスが当たり前になり、Google 翻訳自体もさらに賢くなっています。とはいえ、当時「機械翻訳がここまで来たか」と私が驚いた記録として、以下そのまま残しておきます。
関連記事:「役満 英訳」でGoogle検索したら予想外の翻訳結果が出てきたと話題に
日英翻訳エンジン「みらい翻訳」
株式会社みらい翻訳が国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)と共同研究にて改良したニューラル機械翻訳エンジンを採用した「みらい翻訳」。実務上の文章翻訳において、プロの日本人翻訳者と同等の翻訳結果が得られるとのこと。
「Google 翻訳」と「みらい翻訳」を比較してみた
と、つらつら前口上を述べてもよくわからないので実際に試してみましょう。
CNNの王室についての記事「Can the world’s royals modernize and maintain their thrones?」を翻訳してみます。
Less than 100 years ago, the Japanese Emperor was seen as a god in human form. But over the past three decades, Emperor Akihito has done everything to humanize himself.
He met his future wife, Michiko Shoda, at a tennis tournament. Later becoming the first Japanese Emperor in the royal household’s 1,500-year history to marry someone outside of the aristocracy. When the couple had children, they became the first Japanese royals to raise them without help — and reportedly even made their children pack their own school lunches.
After Japan was hit by a deadly earthquake and tsunami in 2011, Emperor Akihito and Empress Michiko wore muted casual clothing to kneel beside survivors in a school gym — something that would have been unheard of for previous emperors.―The world’s royals are modernizing, but have they lost their magic? – CNN
この文章をGoogle 翻訳で翻訳してみた結果がこちら。
100年も前、日本皇帝は人間の形をした神と見なされていました。しかし過去30年以上にわたり、秋人皇帝は自分自身を人間化するためにあらゆることをしてきました。
彼はテニスのトーナメントで彼の将来の妻、ミシコソダに会った。王室の1500年の歴史の中で貴族以外の誰かと結婚する最初の日本皇帝になります。夫婦が子供を産んだとき、彼らは助けなしにそれらを育てる最初の日本の王族になりました – そして伝えられるところでは彼らの子供に彼ら自身の学校給食を詰めることさえさせました。
2011年に日本が大地震と津波に見舞われた後、秋人皇帝とミチコ皇后両陛下は学校の体育館で生存者の横にひざまずくためにカジュアルな服を着ました。
Google 翻訳ってこんなに精度が上がってるんですね。ところどころおかしなところはありますが、意味はほとんど通じるレベル。
それでは、同じ文章をみらい翻訳で翻訳してみると…どうなるでしょうか。
わずか100年前まで、日本の天皇は人間の姿をした神として見られていました。しかし、この30年間、明仁は自分自身を人間化するためにあらゆることをしてきました。
彼は将来の妻、正田道子とテニス大会で出会った。その後、皇室1,500年の歴史の中で、日本の天皇として初めて貴族社会以外の人と結婚しました。二人の間に子供ができたことで、日本の王族としては初めて、誰の助けも借りずに子供を育て、子供に自分の給食を持たせたという。
2011年に日本が大地震と津波に見舞われた後、明仁天皇と美智子皇后は落ち着いたカジュアルな服装で学校の体育館で生存者の傍らにひざまずき、それまでの天皇にはなかったことをした。
…ヤバい(褒め言葉)
若干の翻訳ミスはありますが、Google 翻訳以上にナチュラルかつ正確な翻訳。想像以上でした。
みらい翻訳のお試し翻訳で翻訳できるのは、当時で2,000文字までという制限がありました。そのため、Webページを丸ごと翻訳するような場合には向きませんが、意味のわかりにくい部分をピンポイントで確認するだけでも十分活躍してくれるツールだと感じたのを覚えています。
冒頭にも書いたとおり、翻訳サービスの状況はこの数年でだいぶ変わりました。それでも「機械翻訳がここまで自然になるのか」と最初に驚かせてくれたのがこのみらい翻訳で、私にとっては翻訳ツールの進化を実感したきっかけの一本です。