「ブログにSNSのシェアボタンを置いて、もっと記事を拡散させたい」。そう思って設置方法を探していたら、昔のGoogle+の「+1ボタン」の解説記事にたどり着いた、という方もいるかもしれません。
実はこの記事、もともとは私が自分のブログにGoogle+連動の「+1ボタン」を設置したときの手順をまとめたものでした。当時はSEOにも効くんじゃないかと期待して、けっこう張り切って導入した記憶があります。ところが時代は移り変わるもので、今となってはその内容がまるごと役に立たなくなってしまいました。
結論からはっきりお伝えすると、Google+は2019年4月に一般向けサービスを終了し、「+1ボタン」も廃止されたため、もう新たに設置することはできません。
「えっ、せっかく調べたのに」とがっかりさせてしまったかもしれません。ただ、あなたが本当にやりたいのは「Google+のボタンを置くこと」ではなく、「サイトにSNSのシェアボタンを置いて、読まれた記事を広めたい」ということのはずです。その目的なら、今の時代に合った、もっと実用的なやり方がちゃんとあります。
そこでこの記事では、まずGoogle+と+1ボタンがなぜ消えたのかを正直にお話しし、そのうえで2026年の今、本当に設置すべき定番のSNSシェアボタン(X・Facebook・LINE・はてなブックマーク・Pinterest)の作り方と選び方を、最新の情報をもとにまとめ直しました。コードをコピペして使える形でも紹介しますし、WordPressユーザー向けのプラグインの話にも触れます。WEB制作を25年やってきた私が、専門用語をできるだけかみくだいて初心者目線で解説していきますね。読み終わるころには、自分のサイトにどのボタンをどう置けばいいか、すっきり見えてくるはずですよ。
まず大前提:Google+と「+1ボタン」は終了しました
昔のこの記事を信じて「+1ボタンを設置しよう」とコードを探しに行っても、もう見つかりません。順を追って、何が起きたのか整理しておきましょう。
Googleは2019年1月に、個人向けのGoogle+を終了すると正式に発表しました。そして2019年4月2日をもって、一般ユーザー向けのGoogle+サービスは完全に終了しています。SNSとしてのGoogle+そのものが無くなったわけですね。
これに合わせて、ウェブサイトに貼り付けるタイプの「+1ボタン」「Google+シェアボタン」「フォローボタン」といったプラグイン類も役目を終えました。Google公式の開発者向け案内でも、これらの機能は2019年初頭から順次停止し、サイトに残ったままのコードは「できるだけ早く削除することを強くおすすめします」とアナウンスされています。放置しておくと、ページのレイアウトや動作に悪影響が出る可能性があるためです。
もし今あなたのサイトに、当時のままの+1ボタンのコードが残っているなら、これを機にきれいに取り除いてしまいましょう。表示されない空っぽのボタンが残っているのは、見た目にも良くありませんからね。
ちなみに「SEOに効く」という当時の噂についても触れておくと、検索順位を狙ってSNSボタンを置く意味は、今はほとんどありません。それよりも、読んでくれた人が気軽に拡散してくれる導線として、シェアボタンは今でも十分に価値があります。発想を切り替えていきましょう。
参考: Google+ 統合のシャットダウンについて(Google Developers 公式)
今あらためて選ぶべき定番SNSシェアボタンはこの5つ
では、Google+が消えた今、どのボタンを置けばいいのか。日本のブログ・サイトで定番とされるのは、おおむね次の5つです。
- X(旧Twitter):拡散力ナンバーワン。「ポスト(共有)」ボタンはまず外せません。
- Facebook:実名のつながりで広がる。年齢層やや高め、ビジネス系と相性◎。
- LINE:日本では最強の連絡手段。「友だちに送る」導線として強力。
- はてなブックマーク:技術系・ノウハウ系の記事ならバズの起点になりやすい。
- Pinterest:レシピ・インテリア・ファッションなど、画像が主役のサイト向け。
大事なのは、全部を欲張って並べないことです。ボタンが多すぎると、かえってどれを押せばいいか迷わせてしまい、表示も重くなります。自分のサイトの読者層に合わせて、3つ前後にしぼるのがおすすめですよ。
たとえば雑記ブログやニュース系ならX・LINE・はてなブックマーク、料理やハンドメイドのブログならX・LINE・Pinterest、といった具合です。「うちの読者はどこで情報をやり取りしているかな」と想像しながら選ぶのが、いちばんのコツだと私は思っています。
コピペで設置:各SNSの共有リンクの作り方
シェアボタンは、実はとてもシンプルな仕組みで作れます。各SNSが用意している「共有用のURL」に、シェアしたいページのアドレスやタイトルをくっつけて、リンクにするだけです。難しいプログラムはいりません。
下記が、主要サービスの共有用URLの形です。{URL}の部分にシェア対象ページのアドレス、{TEXT}にページタイトルなどを入れて使います。
X(旧Twitter)
https://twitter.com/intent/tweet?url={URL}&text={TEXT}
Facebook
https://www.facebook.com/share.php?u={URL}
LINE
https://line.me/R/msg/text/?{TEXT}%0a{URL}
はてなブックマーク
https://b.hatena.ne.jp/add?mode=confirm&url={URL}&title={TEXT}
Pinterest
https://pinterest.com/pin/create/button/?url={URL}&media={IMAGE}&description={TEXT}
これを実際のリンクにすると、たとえばXの共有ボタンはこんな形になります。
<a href="https://twitter.com/intent/tweet?url=https://example.com/&text=記事タイトル" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Xでポスト</a>
ポイントは、別タブで開くためのtarget="_blank"と、セキュリティ対策のrel="noopener noreferrer"を必ずセットで付けることです。これがないと、読者があなたのサイトを離れてしまったり、まれにセキュリティ上のリスクが出たりします。地味ですが大事な作法ですよ。
URLに含める日本語タイトルは、本来は「URLエンコード」という変換をしておくと文字化けを防げます。とはいえWordPressのテンプレート関数やプラグインを使えば自動でやってくれることが多いので、手書きで全部組む場合だけ気にすればOKです。
なお、Xの埋め込みボタンについては、かつてTwitter公式が配布していたボタン生成サービスが今は使いづらくなっているため、上記のように自分でリンクを組む方法が確実です。アイコン画像は各SNSが配布しているブランド素材を使い、デザインのガイドラインを守って使いましょう。
参考: いろいろなSNSのシェア用URLまとめ(なにものにもなれないぶろぐ)
関連記事:TwitterやFacebookなどの「公式SNSボタン」をオリジナルデザインにする方法
WordPressなら無理にコードを書かなくてもOK
ここまでコードの話をしてきましたが、「正直、HTMLをいじるのはちょっと怖い」という方も多いですよね。WordPressを使っているなら、無理に手書きしなくても大丈夫です。プラグインに任せてしまうのが、いちばん手軽で確実な方法です。
SNSシェアボタンを追加できるプラグインはいくつもあり、管理画面でオン・オフを切り替えるだけで、記事の上下に自動でボタンを表示してくれます。表示するSNSの種類、ボタンの位置、デザインまで、コードを一切触らずに設定できるのが最大のメリットです。
選ぶときのチェックポイントは、次のあたりを見ておくと失敗しにくいです。
- 今もきちんと更新(メンテナンス)が続いているか
- 表示が重くならない作りか(読み込みが軽いか)
- X・LINEなど、自分が使いたいSNSに対応しているか
- 使っているテーマと相性が良いか
注意したいのは、何年も更新が止まっている古いプラグインです。Google+のように、対応SNS自体が無くなってしまうこともありますし、放置されたプラグインはセキュリティ面でも不安が残ります。導入前に最終更新日を確認するクセをつけておくと安心ですよ。
また、最近のWordPressテーマは、はじめからSNSシェアボタン機能を内蔵しているものも増えています。プラグインを足す前に、まずは今お使いのテーマの設定画面をのぞいてみてください。「カスタマイズ」や「テーマ設定」の中に、シェアボタンの項目がひっそり用意されているかもしれません。それで済むなら、プラグインを増やさないぶんサイトも軽く保てて一石二鳥です。
参考: WordPress 自作のSNSのシェアボタンを設置する方法(ホームページ制作のサカエン)
関連記事:はてなブックマークボタンをWordPressの個別記事に正しく設置する方法【最新版】
まとめ:Google+は卒業して、今どきのシェアボタンへ
昔の「+1ボタン」設置記事から、すっかり様変わりした今のSNSシェアボタン事情まで、まとめて見てきました。最後にポイントをおさらいしておきましょう。
- Google+は2019年4月に終了。「+1ボタン」も廃止済みで、もう設置できません
- 古い+1ボタンのコードがサイトに残っているなら、この機会に削除を
- 今の定番はX・Facebook・LINE・はてなブックマーク・Pinterest。読者層に合わせて3つ前後にしぼる
- 各SNSの共有用URLにページ情報を付ければ、コピペでボタンが作れる
- WordPressならプラグインやテーマ内蔵機能に任せるのが手軽で確実
大切なのは、終わったサービスのボタンを追いかけることではなく、今あなたの読者がいる場所へ記事を届けられるボタンを選ぶことです。
私も、かつて熱心に設置した+1ボタンが消えていくのを見て、少しさみしい気持ちになりました。でも振り返ってみれば、SNSの主役が入れ替わるのはこの世界では当たり前のこと。だからこそ、特定のサービスに依存しすぎず、そのときどきの定番に合わせて柔軟に置き換えていくのが、長くブログを続けるうえでの賢いやり方なんだと思います。
シェアボタンは、せっかく書いた記事を読者が「いいね、広めたい」と思ってくれたときの、小さな後押しです。たった一つのボタンが、あなたの記事を思わぬところまで運んでくれることもあります。まずはお使いのサイトに合った形で、気軽に設置してみてくださいね。