Amazonと楽天市場。物販アフィリエイトの定番といえばこの2強で、ブログに商品を貼ろうと思ったとき「どっちを使えばいいの?」で手が止まる人は本当に多いと思います。
私もブログを始めた頃に同じ場所でつまずきました。当時は「楽天はクッキー(成果が認められる期間)が30日と長いから断然有利」とよく言われていて、私自身もそう書いていました。ところが、その前提はもう崩れています。楽天のクッキーは24時間に短縮され、かつてのような「貼っておけば後から成果が入る」旨味は薄れました。つまり、昔の比較記事をそのまま信じると判断を間違えます。
この記事では「Amazonアソシエイト」と「楽天アフィリエイト」を、紹介料率・クッキーの有効期間・報酬の受け取り条件・審査・リンクの作りやすさといった実務で効く観点から並べ直し、結局どちらをどう使うのが得なのかを、運営歴のある立場から私なりに整理します。
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Amazonアソシエイトと楽天アフィリエイトの違いを表で比較
まずは全体像から。両者の主な条件を1枚の表にまとめました。細かい根拠はこの後のセクションで順に解説します。
| 項目 | Amazonアソシエイト | 楽天アフィリエイト |
|---|---|---|
| 紹介料率 | 2%〜10%(商品カテゴリ別) | 2%〜4%が中心(店舗・ジャンル別、最大20%の高料率商品あり) |
| 1商品あたりの報酬上限 | 上限なし | 月1,000円(楽天キャッシュ/1商品1個あたり) |
| クッキー有効期間 | 24時間 | 24時間(クリック後24時間以内にカート投入なら、そこから89日以内の購入が対象) |
| 報酬の受け取り | 銀行振込(5,000円以上)/Amazonギフトカード(500円以上) | 楽天キャッシュ(1円から)/条件を満たせば銀行振込 |
| 支払い時期 | 発生月末からおよそ60日後 | 翌々月の10日 |
| 審査 | あり(サイト内容・オリジナリティを重視) | 楽天会員なら原則すぐ利用可 |
クッキー(再訪問有効期間)はどちらも24時間になった
アフィリエイトには、訪問者が広告リンクをクリックした後すぐ買わなくても、一定期間内なら成果として報酬が入る仕組みがあります。この「クリックから成果が認められる期間」がクッキー(Cookie)、いわゆる再訪問有効期間です。
ここが昔と決定的に変わった点です。以前は次のような差がありました。
かつての楽天:30日間/Amazon:24時間
この「楽天30日」が、楽天市場のサービスではクリックから24時間へと短縮されました。ただし完全に同じではなく、楽天は「クリック後24時間以内に商品をカートへ入れていれば、そこから89日以内の購入・予約・申込まで成果対象」という独自ルールが残っています。とはいえ、肝心の「リンクをクリックさせてから24時間でカートに入れてもらう」というハードルが課された以上、昔ほど悠長には構えられません。
一方のAmazonは従来どおり24時間。結果として、クッキーの長さで楽天が大きく有利という構図はほぼ消えました。どちらも「その日のうちに動いてもらう」前提で記事を作る必要があります。
出典:楽天アフィリエイト・よくある質問(成果報酬が発生する期間)
報酬の料率はAmazonのカテゴリ別が分かりやすい
料率は、紹介した商品が売れたときに受け取れる成果報酬の割合です。Amazonは商品カテゴリごとに細かく決まっていて、公式の紹介料率表では主に次のようになっています。
| カテゴリ(抜粋) | 紹介料率 |
|---|---|
| Amazonビデオ(レンタル・購入) | 10% |
| Kindle本、デジタルミュージック、食品・飲料、服・ファッション小物 | 8% |
| ドラッグストア、ビューティー、ペット用品 | 5% |
| 本、おもちゃ、キッチン用品、家具 | 3% |
| CD・DVD、ゲーム、カメラ、PC、家電 | 2% |
対する楽天は店舗・ジャンルごとに料率が設定され、多くの商品は2〜4%に落ち着きます。なかには最大20%といった高料率の商品もありますが、こうした目玉は数が限られます。さらに楽天には「1商品1個あたり月1,000円」という報酬上限があるため、高額商品が売れても受け取れる額は頭打ちになる点に注意が必要です。
たとえば10万円の家電が1台売れた場合、楽天では料率が高くても上限の1,000円まで。Amazonなら家電は2%なので2,000円が入ります。単価の高い商品ほど、上限のないAmazonが効きます。
出典:Amazonアソシエイト・プログラム紹介料率表 / 楽天アフィリエイト・成果報酬について
受け取りやすさと審査で比べるとどうなるか
報酬の受け取り条件と支払い時期
意外と見落とされがちなのが、報酬をどこまでスムーズに現金化できるかです。ここは性格がはっきり分かれます。
Amazonは銀行振込なら5,000円以上、Amazonギフトカードなら500円以上で受け取れます。達しなかった分は翌月へ繰り越し。支払いは発生した月末からおよそ60日後です。Amazonをよく使う人ならギフトカード受け取りで実質的な還元として回すのも手です。
楽天は楽天キャッシュなら1円から受け取れるのが大きな強みで、振込先の登録すら不要。支払いは翌々月の10日です。ただし月3,001円を超える分の受け取りには楽天カードの保有や楽天銀行口座のリンク登録などの条件があり、銀行振込で全額を受け取りたい場合は「直近3か月連続で3,001円以上」といった追加条件をクリアする必要があります。楽天経済圏で生活している人ほど、この受け取りやすさは効いてきます。
出典:Amazonアソシエイト・ヘルプ(紹介料の受け取り方法) / 楽天アフィリエイト・成果報酬の確定と支払い
審査とリンクの作りやすさ
始めやすさで言えば楽天が圧倒的にラクです。楽天会員であればすぐに利用でき、商品ページのリンクやバナーも管理画面から簡単に発行できます。ユーザーの好みに合わせて商品を出し分ける「モーションウィジェット」のようなツールも昔から強力で、ブログにそれっぽい商品枠を置くだけでも体裁が整います。
Amazonはサイト内容の審査があり、中身の薄いサイトや作りかけのサイトでは通りにくい傾向があります。逆に言えば、きちんと記事のあるサイトなら問題になることは少ないです。リンク生成は商品ページから直接行えるほか、専用ツールで貼ることもでき、商品画像つきリンクの見栄えはAmazonのほうがすっきりしている印象です。
結局どちらを使うべきか
正直に言うと、昔のように「楽天のほうがクッキーが長いから断然おすすめ」とは、もう言えません。クッキーが横並びになった今、判断の軸は「何を、誰に売るか」に移っています。
私の整理はこうです。本・家電・カメラ・ガジェットなど単価が読める商品や、Amazonで買う習慣の強い読者が多いブログはAmazonアソシエイトが向きます。報酬上限がなく、単価の高い商品でそのまま伸ばせるからです。一方、日用品・食品・ファッションなど「ついで買い」が起きやすいジャンルや、楽天ポイントで買い物する読者が多いブログは楽天アフィリエイトが噛み合います。当日中の別商品の購入まで成果になりやすく、少額からでも受け取れる気軽さもあります。
そして実務的な答えは、両方を登録して併記しておくことです。「Amazonで見る/楽天で見る」と並べておけば、読者は使い慣れたほうで買ってくれます。どちらか一方に絞る理由は、今やほとんどありません。設置後は管理画面のレポートで「どの商品が・どちらで売れているか」を見て、勝っているほうへ記事の導線を寄せていくのが現実的です。
最後に、これは昔から変わらない私の本音です。アフィリエイト目当てで作った記事は、たいてい稼げません。広告ありきの文章は、読者にあっさり見抜かれます。あくまで役に立つ情報を届けることが先で、収益は後からついてくる。この順番だけは、料率がどう変わろうと崩れないと思っています。