「ホームページやブログを作れば不労所得が入るらしい」――そんな話を一度は耳にしたことがあるかもしれません。実際に副業でアフィリエイトを始めようと考えている人は多いですが、いざ調べてみると「結局いくら稼げるの?」という肝心なところがふわっとしていて不安になりますよね。
私はWeb制作を長年やってきて、自分でもこのブログを長く運営しています。その経験から言うと、アフィリエイトは「誰でも楽に月◯十万」みたいな夢の世界ではありません。SNSや広告で見かける景気のいい話は、たいてい一部の成功例だけを切り取ったものです。ただ、だからといって続けても可能性はゼロかというと、それもまた違います。
こういうお金の話は、根拠のあいまいな体験談で語られがちです。だからこそ、まずはきちんとした調査データで全体像を押さえておくのが安全だと思います。「自分が稼げるかどうか」を考える前に、「そもそも世の中の人はどのくらい稼げているのか」を知っておくと、過度な期待にも過度な悲観にも振り回されずに済みます。
この記事では、日本アフィリエイト協議会(JAO)の最新の市場調査をもとに、アフィリエイト収入の分布(いくら稼ぐ人がどのくらいいるのか)と、稼げる人と稼げない人を分ける差を、運営者の実感を交えて整理します。数字はあくまで調査による目安ですが、現実感のある判断材料になるはずです。
ちなみにこの記事は、もともと2013年の調査結果を紹介したものでした。十数年たって状況がどう変わったのか、データを最新版に差し替えてお届けします。昔と今を見比べると、アフィリエイトという世界の変化も見えてきて、なかなか面白い結果になりました。
アフィリエイト収入ってどのくらい?最新調査の分布
まず気になる「収入の分布」から見ていきます。日本アフィリエイト協議会(JAO)が発表した「アフィリエイト市場調査2025」によると、調査は2025年12月1日~4日に、アフィリエイトサイト運営者1,000名を対象に実施されました。
その結果がこちらです。
| 月のアフィリエイト収入 | 割合の傾向 |
|---|---|
| 月3万円以上 | 12.4% |
| 月1,000円未満 | 52.5% |
月3万円以上を稼げているのは全体の12.4%、一方で月1,000円未満という「ほぼ収益化できていない層」が52.5%を占めています。つまり、半分の人は月1,000円も稼げていないというのが実情です。
この記事を最初に書いた2013年の調査では、月3万円以上はわずか2.4%でした。それが2023年に9.4%、2025年には12.4%へと、12年で5倍以上に増えています。月1,000円未満の層も、2023年の66.2%から52.5%へと着実に減ってきています。
「半分が1,000円未満」と聞くと夢のない数字に見えますが、稼げる人の割合がここまで増えてきたのも事実です。市場そのものが成熟し、本気で取り組む人が結果を出しやすくなってきた、という見方もできると思います。
アフィリエイトとは、Webサイトなどに企業の商品・サービスへのリンクを貼り、訪問者がそのリンク経由で会員登録したり商品を購入したりすると、サイト運営者に報酬が支払われる広告の仕組みです。代表的なものにGoogle AdSenseやAmazonアソシエイトがあります。
関連記事:Amazonアソシエイトと楽天アフィリエイト徹底比較!おすすめポイントと特徴
ここで挙げた数字はあくまで調査による目安で、回答者の属性や年によって変動します。それでも「多くの人は少額、まとまった額を稼ぐのは一握り」という大枠は、12年前から変わっていません。
参考:アフィリエイト市場調査2025を発表(日本アフィリエイト協議会)
実際、ブログでアフィリエイトって儲かるの?
少し前に会社の同僚が「ホームページとかブログを作って副収入でも稼ごうかなー」と言っていました。私が「更新しないと結構大変みたいですよ」と言ったところ、「更新しなくても大丈夫なサイトを作ればいいんじゃない?」と返ってきました(ちなみに私がブログをやっていることは知りません)。
わかります。私もそう考えていた時期がありました。
流行りモノのページではなく、半永久的に検索されるような内容(たとえば保険の比較サイトなど)を作れば、ある程度放置していても広告収入が得られる――そう思いますよね。
アフィリエイトで収入を得ようとする人の多くは「できれば楽して稼ぎたい」ので、そう考えるのはごく自然な流れだと思います。実際にそういうサイトで収入を得ている人もいます。
ですが、経験も実績もゼロからのスタートでそれを実現できる人は、正直1%もいないと思います。
Webには自分よりはるかに経験のある先駆者たちが、無限とも思える数のサイトを公開しています。その中で、放置している自分のサイトが検索上位に表示され、アクセスを増やし、まとまった広告収入を得る――なかなかのアメリカンドリームですよね。
くだんの同僚は「月10万くらい稼げたらいいけど…」とも言っていました。私は「そうですね」とだけ答えておきました。先ほどの分布を思い出してください。月3万円以上で12.4%ですから、月10万円ともなれば、その中でもさらに上の一握りです。最初の一歩としてはなかなか高い目標だな、というのが正直な感想でした。
ただ、これは「無理だからやめておけ」という話ではありません。誰でも最初は実績ゼロから始めますし、今上位にいる人たちもかつては同じ場所に立っていたはずです。違いは、そこで手を止めたか、手を入れ続けたか。月1,000円未満が半分を占めるという数字は、裏を返せば「途中で更新が止まったサイトがそれだけ多い」ということでもあると、私は受け止めています。
稼げる人と稼げない人を分けるもの
では、上位12.4%に入る人は何が違うのか。ここが一番気になるところだと思います。
JAOの調査によると、月30万円以上を稼ぐ高収入層は、月1,000円未満の層と比べて運営しているサイト数や、1日あたりアフィリエイトにかけている時間に大きな開きがあるとされています。要するに、時間と労力をかけてきちんとサイトを運営・管理している人ほど、高い収入を得やすい傾向があるということです。
身も蓋もない話ですが、私の実感ともぴったり一致します。放置で勝手に収入が増える、という都合のいい話はやはり例外で、続けて手を入れている人が結果を出しているわけです。記事を書く、直す、新しい商品を試す、データを見て改善する――こうした地味な積み重ねの差が、最終的な金額の差になって表れているのだと思います。
逆に言えば、特別な才能や元手がなくても、続けて改善できる人にはチャンスがある世界だとも言えます。月3万円以上の割合が12年で5倍以上に増えたのも、ノウハウが広く共有され、まじめに取り組む人が報われやすくなった面が大きいのではないでしょうか。
調査では、アフィリエイト歴5年以上のベテランが回答者の32.0%を占め、平均で2.4サイトを運営しているという結果も出ています。長く続けて、複数のサイトに地道に取り組んでいる人が一定数いる、という構図です。
参考:アフィリエイト市場調査2025(日本アフィリエイト協議会)
裏を返せば、始めてすぐに諦めてしまえば当然「月1,000円未満」の側に入ります。半分が少額にとどまっているのは、才能やセンスの差というより、続けられるかどうかの差が大きいのだと、私は数字を見ていて思います。
これから始めるなら、いきなり大金を狙うより、自分が無理なく更新を続けられるテーマを選ぶことが何より大事です。広告の選び方や相場感が気になる人は、下の関連記事も参考にしてみてください。
関連記事:個人ブログの広告掲載料金はどのくらい?価格の相場や設定基準について
まとめ:数字に振り回されず、続けられるブログを
最新の調査でも、月3万円以上を稼げているのは12.4%、月1,000円未満が52.5%という分布でした。「稼ぐのは簡単ではない」という現実は、十数年たっても変わっていません。
ただ、月3万円以上の割合は2013年の2.4%から12.4%へと5倍以上に増え、収益化できる人は着実に広がっています。月1,000円未満の層も少しずつ減ってきました。きちんと時間と手間をかけて続けた人が上位に入っている、というのが数字からも読み取れる事実です。簡単ではないけれど、続ければ可能性は確かにある――それが調査結果から私が受け取ったメッセージです。
収入目当てだけでブログやサイトを作ると、たいていどこかで行き詰まります。私も収入を追いかけていた時期がありましたが、今は記事が役に立ったとコメントをもらえたり、Facebookページに「いいね!」をもらえたりすることのほうに、大きな喜びを感じています。
これから始める人に「そういう心構えで」と言っても、実際にやってみないとピンと来ないと思います。スタートは広告収入目当てでも構いません。ただ、安定して稼ぐには「目先にこだわらず、長く読まれるコンテンツを作ることが一番の近道」だと気づいてからが本当の勝負です。そのころには広告収入は目的ではなく結果になっているはずです。
※本記事の数値は調査による目安であり、収入を保証するものではありません。