コピーライト(著作権表示)の正しい書き方と年号を毎年更新すべきかの結論

Copyright(コピーライト)

企業サイトでも個人ブログでも、フッターにほぼ必ず入っている「Copyright(コピーライト)」の一行。私もWeb制作の仕事では当たり前のように記載していますが、改めて考えると「これ、本当に正しく書けているのか?」と不安になる表記でもあります。

結論から言うと、コピーライト表記は法律上はそもそも必須ではなく、書く場合に必要な要素もごくシンプルで、年号も毎年書き換える必要はありません。

きっかけは、あるクライアントからの「年が変わったから、下に書いてある年号を新しくしてほしい」という依頼でした。毎年なんの疑いもなく直していたのですが、ふと手が止まりました。「コピーライトの年号って、そもそも変える必要があるんだっけ?というか、正しい書き方ってどういう形だ?」と。

調べてみると、私自身も長年勘違いしていた部分がいくつもありました。慣習でなんとなく書いている人が多い割に、ルールを正確に説明できる人は意外と少ない領域です。この記事では、Web制作の現場で迷いがちなコピーライト表記について、必要性・正しい書き方・年号の扱いまで整理していきます。フッターの一行を自信を持って書けるようになりたい方は、ぜひ読み進めてください。

そもそもコピーライトは必須ではない

最初に押さえておきたいのが、コピーライト表記は法律上、書いても書かなくてもよいという点です。「著作権表示がないと権利を主張できない」と思っている人が多いのですが、これは誤解です。

日本を含む170カ国以上が加盟する「ベルヌ条約」では無方式主義が採られています。これは、著作物を創作した時点で自動的に著作権が発生し、登録や表示といった手続き(方式)を一切必要としない、という考え方です。つまり、ブログ記事を書いた瞬間、サイトのデザインを作った瞬間に、コピーライトを書こうが書くまいが著作権はすでに発生しています。

言い換えると、フッターにコピーライトを書き忘れたからといって、著作権を放棄したことにはなりません。逆に、書いたからといって権利が強まるわけでもありません。

ではなぜ、これほど多くのサイトがコピーライトを記載しているのか。理由はほとんど慣習です。「みんな書いているから書いておく」という流れですね。加えて、著作権者と発行年を明示することで「無断転載はやめてくださいね」という意思表示になり、心理的な抑止力として一定の意味はあります。法的な義務ではないけれど、書いておいて損はない、という位置づけです。

ちなみにアメリカも、かつては著作権表示が保護の条件でした。しかし1989年にベルヌ条約へ加盟して以降は、表示の有無にかかわらず権利が保護されるようになっています。世界的に見ても「表示は必須ではない」が現在の主流です。

コピーライトとは?法的な必要性や書き方、意味について解説(unprinted)

コピーライト表記に必要な3つの要素

必須ではないとはいえ、書くなら正しい形で書きたいところです。よく見かけるのは、こんなにぎやかな一行ではないでしょうか。

Copyright © 2011 WeberNote All Rights Reserved.

実はこの表記、余分な要素が混ざっています。正式に必要なのは次の3つだけです。

  • ©(著作権マーク)
  • 発行年
  • 著作権者の名前

この3要素さえ揃っていれば、コピーライト表記として成立します。それぞれ詳しく見ていきます。

©(Copyrightの文字は不要)

「©」のマーク自体が「Copyright(著作権)」を意味しています。そのため、先頭に「Copyright」という英単語を付ける必要はありません。「Copyright ©」と両方書くのは、意味としては重複しているわけです。

また「(C)」と半角文字で代用しているサイトも見かけますが、厳密には丸囲みの「©」が正式な表記とされています。HTMLでは、この©マークは下記のように記述します。

©

©」と書けば、ブラウザ上では©マークとして表示されます。実体参照(HTMLエンティティ)なので、文字コードや環境に左右されず安定して表示できるのが利点です。

「All Rights Reserved」は今は不要

末尾によく付いている「All Rights Reserved.」。直訳すると「すべての権利を留保する」という意味で、いかにも法的に効きそうな響きがあります。ところが、現在ではこの一文は書く必要がありません

これは「ブエノスアイレス条約」という古い条約の名残です。かつてこの条約の加盟国では、著作権を保護するために「All Rights Reserved」の表示が求められていました。しかし日本はこの条約の非加盟国であり、そもそもブエノスアイレス条約自体がベルヌ条約に役割を譲って実質的に意味を失っています。つまり今の日本のサイトに「All Rights Reserved」を書いても、法的な効果は特にありません。

慣習として残っているので書いても間違いではありませんが、上で挙げた3要素の中で見ると、最も「飾り」に近い存在です。すっきりさせたいなら省いてしまって構いません。

コピーライト(Copyright)とは?著作権表示の正しい書き方や意味を解説(LIG)

発行年は「最初に公開した年」

ここが、私が長年勘違いしていた最大のポイントです。年号にはそのコンテンツを最初に発行(公開)した年を書きます。今年の年号ではありません。

2015年に公開したサイトなら「© 2015 ○○」のままで、原則として問題ないわけです。毎年元旦に年号を書き換える、という作業は本来は必要ないものでした。クライアントからの「年が変わったから直して」という依頼も、ルール上は必ずしも対応しなくてよかったのです。

著作権者の名前

企業なら会社名、個人サイトやブログならサイト名や運営者名を入れればOKです。英語表記が一般的ですが、日本語のサイト名でも問題ありません。要は「誰の著作物か」が分かればよい、という考え方です。

年号は更新すべき?範囲表記「2015-2026」の考え方

「発行年だけでいい」のは分かった。でも実務では、年号の扱いで迷う場面が必ず出てきます。ここは少し補足が必要です。

ルール上は発行年だけで十分ですが、「発行年-現在の年」という範囲表記も認められています。たとえば2015年に公開して今も更新を続けているサイトなら、こう書けます。

© 2015-2026 WeberNote

前半の発行年「2015」は省略できません。一方、後半の更新年「-2026」は、付けても付けなくてもどちらでも構いません。法的にはどちらも正しい表記です。

では、どう使い分けるか。ここは法律というより見た目の印象の問題になります。「© 2015」とだけ書いてあると、訪問者によっては「このサイト、もう何年も更新していないのかな?」と感じることがあります。今も運営中のサイトであることを伝えたいなら、範囲表記にして後ろの年を更新しておくと安心感があります。

私の実務感覚としては、こう整理しています。

  • 更新を続けているサイト・ブログ → 「2015-2026」の範囲表記。後ろの年は更新しておくと現役感が出る
  • 完成して以降ほぼ手を入れない静的サイト → 発行年のみの「2015」で十分

毎年手で書き換えるのが面倒なら、後ろの年をプログラムで自動的に現在の年に差し替えてしまうのが定番です。JavaScriptやPHP、テンプレートエンジンの日付関数を使えば、年が変わるたびに勝手に更新されるので、年明けの「年号変えて」作業から解放されます。私も自分が管理するサイトはこの方式にしています。

まとめ:コピーライトの正しい書き方

最後に要点を整理します。コピーライト表記で迷ったら、ここだけ押さえておけば大丈夫です。

  • そもそも必須ではない。書かなくても著作権は発生しているが、慣習・抑止力として書いておくのが無難
  • 正式に必要なのは「©」「発行年」「著作権者名」の3つだけ
  • 先頭の「Copyright」と末尾の「All Rights Reserved」はなくてよい
  • 年号は発行年。毎年書き換える必要はない
  • 現役サイトなら「2015-2026」の範囲表記で更新感を出すのもアリ。後ろの年は自動更新が楽

これらを踏まえて、当ブログのコピーライトをルールに沿って正しく書くと、こうなります。

© 2015 WeberNote

たった一行ですが、無駄がなく正しい形です。もし運営感を出したいなら「© 2015-2026 WeberNote」でもよし。順番に厳密な決まりはありませんが、やはりこの並びが一番しっくりきます。

もし今後クライアントに「コピーライトの年号を変えてほしい」と頼まれたら、この記事の内容を思い出してください。「実は毎年変える必要はないんですよ」と一言添えられると、ちょっと頼れるWeb担当に見えるはずです。フッターの一行も、根拠を持って書けると気持ちがいいものですよ。

あわせて、サイト運営で用意しておきたい法務まわりのテンプレートもどうぞ。

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