最近本当に暑いですね。今年の夏は気象予報士の森田正光さんが「今夏は1000年に一度の“千年猛暑”になるかも」と言っていたとか。本当に、夏の暑さが年々増しているのを感じます。
昼間の暑さもこたえますが、さらにツライのが夜寝ている時…そう、熱帯夜ですね。一番涼しいのはエアコンをつけっぱなしにしておくことですが、つけっぱなしだと体調を崩しやすいという悩みもあります。起きた時に身体がだるく感じること、ありませんか?
今回は、そんな睡眠時のエアコン(クーラー)の使い方について、翌朝ダルくならずに快眠できる方法をいくつか紹介していきます。これで快適な睡眠とエアコンの使い方を両立しましょう!
関連記事:目からウロコ!家電設計屋さんが教えてくれた「エアコン心得」6か条は覚えておいて損なし!
翌朝ダルくならないエアコンの意外な使い方
ひと昔前はエアコンが無くても快眠できたが、今は環境が違う
過去にはエアコンがなくても快眠できる涼しい夏の夜が普通でしたが、今や気温が高く、エアコンがないと寝苦しい夜が増えています。熱帯夜が続く現代では、エアコンはもはや快適な睡眠を得るために必要不可欠な存在です。
熱帯夜の日数はここ数十年で増加している
気象データを見てもわかる通り、特に都市部では熱がこもりやすく、夜間でも気温が下がらない日が増えています。そのため、クーラーなしでは寝苦しい夜が多くなっているのです。
夜間に熱中症を起こすケースも増えている
寝ている間にも汗をかき続け、体温調節が難しくなることで、夜中でも熱中症を引き起こすことがあるため、エアコンや扇風機などを適切に使用して体温を管理することが重要です。
夏に快眠できる室内温度は25~28度
これは意外と知られていませんが、エアコンの設定温度は低ければ良いというわけではありません。一般的に、快適な睡眠を取るためには室内の温度は25~28度が適切だと言われています。この温度帯は体温が過度に下がらず、かつ汗をかかないギリギリのラインで、快適な眠りをサポートしてくれます。
やはりエアコンは必須!しかし冷房による弊害も
夜間のエアコン使用は快適さを得るために必須といえますが、使い方を誤ると、体調を崩すこともあります。
エアコンをつけっぱなしにして寝ると翌朝ダルい
エアコンを一晩中つけっぱなしにしていると、朝起きた時に「なんだかだるい」「頭が重い」と感じることがあります。これは、自律神経が関係しています。冷たい空気に長時間さらされると、体は温度を調整しようと自律神経がフル稼働し続け、結果として疲れやすくなるのです。
タイマーをセットすると、切れた途端に暑くて目が覚めてしまう
エアコンのタイマーをセットする方も多いかと思いますが、タイマーが切れると部屋が急激に暑くなり、目が覚めてしまうことも。また、睡眠のサイクルが中断され、深い眠りに入る前に目覚めてしまうことが繰り返されると、疲れが取れにくくなります。
激しい温度変化は冷房病(クーラー病)の原因になる
エアコンによる激しい温度変化に長時間さらされると、自律神経がうまく機能しなくなり、体調不良(いわゆる冷房病)を引き起こす原因となります。特に、エアコンの効いた室内と外気の差が大きいと、その影響は顕著に現れます。
翌朝にダルくならないエアコンの使い方
では、どのようにすればエアコンを使いながら快適な睡眠を得ることができるのでしょうか?
身体が冷えすぎない温度で、一晩中つけっぱなしにするのが正解
エアコンをタイマーで切るのではなく、温度を少し高め(28~29度)に設定し、つけっぱなしにすることがポイントです。これにより、体温が下がりすぎることを防ぎ、快適な温度を保ちながら眠りにつくことができます。
扇風機を併用するとなお良い
エアコンの風だけでは部屋全体の空気が循環しないため、扇風機やサーキュレーターを併用すると効果的です。直接風に当たらないように気をつけつつ、部屋全体に冷たい空気をまんべんなく送ることで、より快適な環境が整います。また、電力の節約にも繋がり、エアコンだけに頼らない涼しさが得られます。
LINK:寝苦しい熱帯夜…翌朝にダルくならないエアコンの意外な使い方
エアコンのタイマーは便利だけど目が覚める
多くの人が、エアコンのタイマーをセットして眠っているのではないでしょうか。私も以前は1時間のタイマーをセットしてドライ運転で眠っていました。しかし、夜中に何度も暑さで目が覚め、その度にまたタイマーをセットして寝るというサイクルが続いてしまっていました。
先日、エアコンの冷房を27℃(タイマーなし)に設定して眠ってみたところ、夜中に目が覚めることなく、ぐっすりと眠ることができました。若干朝にだるさを感じることはありましたが、慣れてくれば問題ないレベルだと感じました。少し「暑いかも」と思うくらいの温度に設定するのがポイントです。
また、中には「部屋をキンキンに冷やして毛布にくるまって眠るのが快適だ!」という人もいますが、これは身体への負担が大きく、冷房病や健康を害する原因になるので避けた方が良いでしょう。さらに電気代もかさむので、健康的にも経済的にも得策ではありません。
どこかの国では「部屋を極端に冷やして厚着をするのが贅沢だ」とテレビで見たことがありますが、それは日本の節電意識とはかけ離れていますね。エネルギーを無駄にしないよう、適切な温度で快適に過ごすことを心がけたいものです。
今回紹介したエアコンの使い方を参考に、これからの夏も快適な睡眠を取りましょう。自分に合った温度設定と、上手なエアコンの使い方で、暑い夜もぐっすり眠れるはずです!
関連記事:目からウロコ!家電設計屋さんが教えてくれた「エアコン心得」6か条は覚えておいて損なし!