
Adobe AcrobatでPDFを開くと、デフォルトではナビゲーションパネルボタンにある「しおり」をクリックしないとしおりは表示されません。
しおりを頻繁に使用する人にとっては、毎回ナビゲーションパネルを開くのは非常に不便。特に大量のPDF文書を扱う場合、この手間は無視できない問題となります。
この記事では最新版のAdobe Acrobat Pro DCでPDFのしおりを常に表示させる設定方法を紹介します。
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Adobe Acrobatで「しおり」を常に表示させる方法
Adobe AcrobatでPDFを開いた際に、しおりを常に表示させたい場合は、簡単な設定を行うだけで実現可能です。この設定を行うと、PDFを開くたびに自動的にしおりが表示されるようになり、ドキュメントのナビゲーションが非常にスムーズになります。
しおりを常に表示させる手順
以下の手順でしおりを常に表示させる設定を行います。
- Adobe AcrobatでPDFファイルを開きます。
- メニューバーから[文書のプロパティ]を選択します。
- プロパティダイアログボックスで[開き方]タブをクリックします。
- [レイアウトと倍率]の中にある[表示]オプションで「しおりパネルとページ」を選択します。
- [ファイル] → [保存]またはCtrl+SでPDFを上書き保存します。
これで、次回以降にこのPDFファイルを開いた際に、しおりが自動的に表示されるようになります。
しおりの階層状態も保存
しおりには階層構造がある場合があります。この設定を行うと、しおりの開閉状態も保存されます。例えば、しおりが展開された状態で保存した場合、次回開いた際もその展開された状態が保持されます。
注意点と補足
PDFの「しおりを常に表示させる設定」は便利な機能ですが、いくつかの前提条件や制限があります。
特に、使用しているソフトウェアがAdobe Acrobat Proか、それとも無料版のAdobe Readerかによって、設定可能な範囲が大きく異なりますので注意してください。
- 上記の設定はPDFファイル自体に保存されるため、他のユーザーが同じPDFを開いた場合でもしおりが自動的に表示されます。
- しおりを設定する際は、PDFファイル内の重要なセクションにしおりを設定しておくと、より効果的にナビゲートできるようになります。
- Adobe Acrobat Reader(無料版)では、PDFファイルのプロパティを編集することができないため、「開き方」タブでのしおり表示設定は行えません。しおりパネルを自動で表示させる設定は、Adobe Acrobat Pro DCでのみ可能です。
- ただし、Pro版で「しおりパネルとページ」の設定を保存したPDFをReaderで開いた場合でも、その設定は反映され、しおりパネルが自動的に表示されます。
- Adobe Readerでは、しおりを表示するには、毎回ナビゲーションパネルのしおりアイコンを手動でクリックする必要があります。
まとめ
PDF文書を扱う際に、しおりを常に表示させる設定を行うことで、ドキュメントの閲覧が格段に便利になります。
特に長い文書や複数のセクションがあるPDFでは、この設定を行うことで作業効率が大幅に向上します。Adobe Acrobat Pro DCを使って、ぜひこの便利な機能を活用してください。