「Googleの検索結果、1ページに10件しか出ないからスクロールも切り替えも面倒……まとめて100件くらいパッと見られないの?」。Web制作を25年やっている私も、調べものでは1日に何十回とGoogle検索を叩きます。気になるページを順番に開いては戻り、また次のページへ進む——この往復が地味に時間を食うんですよね。だから「一覧でざっと眺めたい」という気持ちは、私自身よくわかります。
かつてのGoogleには、設定をいじると1ページに100件まで検索結果を表示できる機能がありました。この記事はもともと、その手順を紹介するために書いたものです。表示件数を増やしておけば、ページ送りなしで一気に見渡せて、目当てのサイトを探すのがかなりラクでした。
ところが、その後Googleの仕様が何度か変わり、当時紹介していた方法はそのままでは使えなくなりました。「手順どおりにやっているのに100件にならない」と戸惑っている方も少なくないと思います。それもそのはずで、原因は操作ミスではなく、機能そのものの廃止にあります。
そこでこの記事を全面的に書き直し、「100件表示」が今どうなっているのかという最新の事実と、たくさんの検索結果を効率よく見るための現在有効な探し方をまとめ直しました。読み終えるころには、なぜ今のやり方ではうまくいかないのか、そして件数を増やせない代わりに何をすれば調べものが速くなるのかが、すっきり整理できるはずです。古い手順をなぞって時間をムダにする前に、まずは現状を正しく押さえておきましょう。
結論:かつての「100件表示」は今は使えません
先に結論からお伝えします。昔このブログで紹介していた「検索の設定で表示件数を100件に変える」やり方も、その後よく使われていた&num=100というURLのテクニックも、現在はどちらも機能しません。Googleの仕様変更によって、いずれも段階的になくなってしまいました。
「ネットで見つけた手順どおりにやったのに100件にならない」という声をよく見かけますが、それはやり方を間違えているわけではなく、機能そのものがすでに無くなっているからです。原因がわかれば、もう古い情報を探し回らずに済みますね。
① 「検索の設定」での表示件数変更はすでに廃止
以前のGoogleには、検索画面の「検索の設定」の中に「ページあたりの表示件数」というスライダーがありました。これを動かせば、10件・20件・……100件と表示数を選べたわけです。当時の記事ではこの操作を紹介していました。
しかしGoogleが検索結果ページを「次へ」ボタンのないスクロール型の表示へ切り替えたタイミングで、この件数設定の項目自体がなくなりました。今「検索の設定」を開いても、表示件数を選ぶスライダーは見当たりません。
② URLの「num=100」も2025年9月に無効化
設定から消えたあとも、検索URLの末尾に&num=100と付け足すと100件表示できる、という裏ワザが残っていました。たとえば次のような形です。
https://www.google.com/search?q=検索したい言葉&num=100
SEOの順位チェックなどでも長く使われていた方法ですが、Googleは2025年9月上旬ごろにこのnumパラメータを無効化しました。今は同じURLを開いても、件数は反映されず通常どおりの表示に戻ります。
Googleはこの変更の理由を細かく公表していませんが、検索結果の自動収集(スクレイピング)への対策や、前述のスクロール型表示への移行に合わせた整理だと、SEO業界では受け止められています。スクロールで読み進める形が前提になると、そもそも「1ページに何件」という考え方自体が薄れていく、というわけです。
参考:海外SEO情報ブログ:Google検索が&num=100パラメータを廃止
今は「件数を増やす」より「絞り込む」のが正攻法
100件をいっぺんに表示する手段がなくなった今、目的の情報にたどり着く一番の近道は、表示件数を増やすことではなく、検索ワードを工夫してノイズを減らすことだと私は感じています。25年Web制作をしてきた立場でも、結局これが一番速いです。
Googleには「検索演算子」と呼ばれる、検索の精度を上げる記号やキーワードがいくつもあります。100件を眺めて探すより、上位の数件にズバリ目的のページが出てくるように仕向けるほうが、ずっと効率的です。実際によく使うものを紹介します。
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サイトを指定して探す(site:)
site:のあとにドメインを書くと、そのサイトの中だけを検索できます。特定のサイト内をくまなく探したいときに重宝します。サイト内に検索窓がない場合の代わりとしても優秀です。
WordPress 高速化 site:webernote.net
「あのサイトのどこかに書いてあったはず」という記憶頼りの探しものが、一気にラクになります。私もよそのサイトの過去記事を掘り返すとき、まずこれを使います。ちなみにsite:co.jpのように末尾だけ指定すれば、ドメインの種類でまとめて絞り込むこともできます。
余計な言葉を除外する(マイナス検索)
キーワードの前に半角の-(マイナス)を付けると、その言葉を含むページを結果から外せます。同じ単語でも別の意味のページが大量に混ざるときに効きます。
ジャガー -車
これだけで、自動車メーカー以外の「ジャガー」に関するページへ寄せられます。100件を上から見ていくより、見たくない結果をまとめて消すほうが手っ取り早い場面は多いです。
フレーズをそのまま探す(””で囲む)
調べたい語句を半角のダブルクォーテーションで囲むと、その並びのまま一致するページだけに絞り込めます。エラーメッセージや決まり文句を探すときに特に便利です。
"接続がタイムアウトしました"
単語がバラバラに含まれるだけのページが省かれるので、ピンポイントで該当の情報に近づけます。
ファイル形式や期間でしぼる
filetype:pdfのように書けば、PDFなど特定のファイル形式だけを探せます。資料やマニュアルを探すときに便利です。また、検索結果ページ上部の「ツール」から期間を指定すれば、新しい情報だけに限定することもできます。
確定申告 やり方 filetype:pdf
これらの演算子を組み合わせれば、「100件ずらっと並べて目で探す」必要そのものが減っていきます。
どちらかを含むものを探す(OR検索)
言い方が複数あるテーマでは、大文字のORでつなぐと、どちらかの言葉を含むページをまとめて拾えます。表記ゆれで取りこぼすのを防げるので、情報を広めに集めたいときに向いています。
引っ越し OR 引越し 手続き
「絞り込み」と書いてきましたが、このOR検索だけは逆に網を広げる演算子です。狭めすぎて目的のページが出てこないときの調整にも使えます。狭める演算子と広げる演算子を場面で使い分けられると、検索はぐっと速くなります。
どうしても一覧でたくさん見たい場合は
「絞り込みより、とにかく数多く一覧で眺めたいんだ」という人もいると思います。その場合は、ブラウザの拡張機能やブックマークレットで似たことを実現しているツールも一部存在します。
ただし、こうしたツールはGoogle側の仕様変更で突然動かなくなることがある点には注意が必要です。実際、長年使われたnum=100でさえあっさり無効化されました。常に使える保証のあるものではない、という前提で取り入れるのが安全です。
導入するなら、提供元がはっきりしていて評価や更新状況が確認できるものを選び、使えなくなったら無理に固執しない、くらいの距離感がちょうどいいと思います。仕様が変わりやすい以上、特定のツール名をここで断定的におすすめするのは避けておきます。
関連記事:【小ネタ】Googleで特定のキーワード検索すると面白い動きをする裏技
まとめ
かつてGoogleにあった「1ページに100件表示」は、検索の設定からの変更もnum=100のURLテクニックも、現在はどちらも使えなくなりました。古い手順は今のGoogleでは通用しないので、現状に合った探し方へ切り替えるのが正解です。
今おすすめなのは、件数を増やすことではなく、site:やマイナス検索、フレーズ検索、OR検索といった検索演算子で結果そのものを絞り込む(ときには広げる)やり方です。100件を上から順に目で追っていくより、最初のひと手間で必要な数件だけを浮かび上がらせるほうが、結局は速くて疲れません。慣れれば上位の数件で目的のページに行き着けるようになり、ページ送りに費やしていた時間がそのまま浮きます。
どうしても一覧で数多く眺めたいときは拡張機能などの選択肢もありますが、Googleの仕様変更で急に動かなくなる可能性は頭の片隅に置いておくと安心です。num=100のように、長年の定番でもある日突然使えなくなることがあるからです。
Googleの検索は、見た目も裏側の仕様も少しずつ変わり続けています。だからこそ、特定の裏ワザに頼りきるより、どんな状況でも応用が利く検索演算子を身につけておくのが、遠回りのようでいちばん確実です。この記事もまた仕様が変わったら見直していきます。まずはsite:とマイナス検索あたりから覚えて、毎日の調べものを軽くしていきましょう。一度手に馴染めば、もう「100件表示」が恋しくなることはないはずです。