WordPressのシェアはどれくらい?世界の約4割が使う理由を初心者向けに解説

WordPress(ワードプレス)のイメージ

「ホームページを作るならWordPress」——そんな話を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

いまや世界中のWebサイトのおよそ4割がWordPressで作られており、CMS(サイトを手軽に管理する仕組み)に限れば約6割という、文字どおり一強の状態が続いています。

WEB制作に長く携わってきましたが、ここまで一つのツールが世界を席巻する光景は、正直なかなかお目にかかれません。

このブログを立ち上げた2011年ごろにも「アメリカの新規サイトの22%がWordPress」というニュースが話題になり、当時の私も「すごい比率だなぁ」と驚いたものです。

それから十数年。その勢いは衰えるどころか、世界中のWebをじわじわと飲み込むレベルにまで育ちました。

とはいえ、初心者の方からすれば「なんでそんなに使われているの?」「自分が使う理由になるの?」というのが実際のところだと思います。みんなが使っているからといって、自分に合っているとは限りません。

そこでこの記事では、まず最新のシェアデータで「WordPressがどれくらい使われているか」をはっきりさせたうえで、ここまで選ばれ続けている理由を一つずつ、なるべくかみ砕いてお話ししていきます。

専門用語が出てきても、そのつどやさしく言い換えるのでご安心ください。「サーバー」も「CMS」も「プラグイン」も、最初はみんな知らない言葉だったのですから。

読み終えるころには、数字の意味とその背景にある理由がきちんとつながって、「とりあえずWordPressで始めておけば大丈夫そう」と思える状態になっているはずです。難しい予備知識は必要ありません。

そもそもWordPressはどれくらい使われているの?

まずは基本の数字から確認します。Webサイトで使われている技術を世界規模で調べているW3Techsによると、世界中のWebサイトの約41.5%がWordPressで作られているとされています(2026年6月時点)。

「全Webサイトの4割」と言われても、ピンとこないかもしれません。

言い換えると、あなたが今日たまたま開いた10個のサイトのうち、4個前後はWordPress製、という計算になります。お店のサイトも、企業のページも、個人ブログも、かなりの確率でWordPressというわけです。

さらにCMS——つまり「専門知識がなくてもサイトを管理できる仕組み」を使っているサイトに絞ると、その数字はもっと跳ね上がります。同じくW3Techsの調査では、CMSを使っているサイトのうち約59%がWordPressを選んでいるとされています。

2位以下を見ると、ShopifyやWixといった名前が並びますが、いずれも数%台。WordPressとは文字どおり桁が違います。一強という表現がまったく大げさに聞こえないのが、今のWordPressです。

ちなみに数値は調査の時点によって少しずつ動きます。「ぴったり何%」と暗記する必要はなく、「だいたい4割、CMSなら6割くらい」とざっくり覚えておけば十分です。

参考: W3Techs

日本ではもっと“WordPress一色”だった

「それは海外の話でしょ?」と思った方、実は逆なんです。

日本はむしろ世界平均より、WordPress好きが際立っている国だったりします。

各種の調査によると、日本語サイトでCMSを使っているケースに限れば、その8割以上がWordPressだとされています。世界全体の約6割と比べても、かなり高い数字です。

理由はいくつか考えられます。日本語の解説記事や書籍が豊富なこと、制作会社が扱い慣れていること、そして「困ったときに検索すれば答えが見つかりやすい」こと。この“情報の多さ”が、初心者にとっては何よりの安心材料になります。

つまり日本でWordPressを選ぶというのは、いちばん人通りの多い、整備された道を歩くようなもの。迷っても道しるべがあちこちに立っている、と考えるとわかりやすいかもしれません。

参考: Natural Web(W3Techsデータ引用)

なぜWordPressはこんなに選ばれるの?4つの理由

では、なぜここまで多くの人がWordPressを選ぶのでしょうか。長年使ってきた私の実感も交えつつ、大きく4つに分けてご説明します。

1. 無料で始められて、お財布にやさしい

WordPress本体(WordPress.orgで配布されているもの)は、なんと無料です。

サイトを置く土地代にあたる「サーバー」と、住所にあたる「ドメイン」さえ用意すれば、ソフト自体の費用はかかりません。

最近はサーバー会社が「WordPress簡単インストール」のような機能を用意していて、ボタンを数回押すだけで土台が完成します。昔のように難しい設定と格闘する必要は、ほとんどなくなりました。

2. プラグインで“あとから”機能を足せる

WordPressの大きな魅力が、このプラグインという仕組みです。

プラグインは、スマホのアプリのようなもの。お問い合わせフォームが欲しい、予約機能をつけたい、表示を速くしたい——そんな要望のたびに、対応するプラグインを入れるだけで機能が増えていきます。

世の中には数万種類のプラグインがあり、その多くが無料。「プログラムは書けないけど、こういう機能が欲しい」という願いを、コードを一行も書かずに叶えてくれるのです。これは初心者にとって本当に心強い仕組みだと思います。

私がWEB制作を始めた頃は、こうした機能はすべて手作業で組み込むものでした。それが今では、検索して気に入ったプラグインを選び、ボタンひとつで導入できてしまう。便利になったなぁと、毎回しみじみ感じます。

3. デザインを“着せ替え”できる

サイトの見た目は「テーマ」と呼ばれるテンプレートで決まります。

洋服を着替えるように、テーマを切り替えるだけでサイトの印象をガラッと変えられるのが便利なところ。無料のものから本格的な有料テーマまで選択肢が幅広く、デザインが苦手な方でも、それなりに見栄えのするサイトに仕上がります。

関連記事:WordPress無料テーマの安全な探し方|消えたAllTutsの教訓と選び方

4. SEOに強い土台を持っている

SEOとは、検索エンジンで上位に表示されやすくするための工夫のことです。

WordPressはこのSEOと相性がよいと、昔から言われてきました。かつてGoogleのマット・カッツ氏が「WordPressはSEOに有利な作りになっている」という趣旨の発言をしたこともあり、それが普及を後押しした面もあります。

もちろん、WordPressを使えば自動的に検索上位になるわけではありません。ただ、検索エンジンに正しく内容を伝えるための“整った土台”が最初から備わっているのは、初心者にとって地味ながら大きな利点です。あとから専用プラグインを足せば、さらに細かな調整もできます。

関連記事:【SEO対策の基本】今どきの検索エンジン最適化で本当にやるべきことだけ厳選

利用者が多いと、何がうれしいの?

「みんなが使っている」という事実そのものにも、実はちゃんとメリットがあります。

利用者が多いということは、それだけ開発に関わる人も多いということ。本体やプラグインの改善が活発に行われ、新しい機能や不具合の修正が次々と届きます。人気が開発を呼び、開発がさらに人気を呼ぶ——そんな良い循環が回り続けているわけです。

そしてもう一つ、初心者にとって見逃せないのが「情報の多さ」です。困ったときに検索すれば、たいていは誰かが同じ悩みにぶつかり、解決策を書き残してくれています。これは利用者が少ないツールではなかなか得られない、大きな安心感です。

このブログ自体も、もちろんWordPressで運用しています。長く付き合ってきた身として、利用者が増えることは素直にうれしいですし、その恩恵は巡り巡って、これから始める方のところにも届きます。

関連記事:これだけでよかった!WordPressで本当に必要だった8つのおすすめプラグイン

まとめ:迷ったらWordPressで、まず間違いない

ここまで、WordPressがなぜここまで使われているのかを見てきました。

世界のWebサイトの約4割、日本のCMSサイトに至っては8割以上がWordPress——この圧倒的なシェアは、無料で始められる手軽さ、プラグインやテーマの豊富さ、そしてSEOに強い土台といった、初心者にやさしい理由がしっかり積み重なった結果だと言えます。

2011年に「新規サイトの22%」と聞いて驚いていた時代から、WordPressは比べものにならないほど身近で頼れる存在になりました。

もちろん、ShopifyやWixのように、もっと手軽さに特化したサービスも増えています。WordPressのシェアもピーク時からはわずかに落ち着いてきました。それでも「自由度の高さ」「情報の見つけやすさ」「やりたいことがほぼ何でも実現できる懐の深さ」を考えると、これからサイトを始める方の最初の一歩として、WordPressは今なお有力な選択肢であり続けています。

「何を使えばいいか分からない」と迷っているなら、最初の一歩はWordPressで問題ありません。世界中の人が歩いてきた道なので、つまずいても、すぐそばに必ず誰かの足あとが見つかります。

当ブログでは、これからもWordPress初心者の方がつまずきやすいポイントを、できるだけやさしく解説していきます。次の一歩として、まずは最初に入れておきたいプラグインや、安全なテーマの選び方から目を通しておくと、立ち上げでつまずきにくくなりますよ。