正式名称クイズ15問|パンの袋の留め具など身近な「アレ」の名前、言える?

食パン

パンの袋についているあのプラスチックの留め具、あなたは何と呼んでいますか。

「あれ」「パンのやつ」「留めるアレ」。名前を知らなくても生活はまったく困りません。ただ、正式名称を聞いた瞬間に「そんな名前だったの?」と誰かに話したくなるのが、この手の雑学のおいしいところです。

実は私たちの身の回りは、「毎日見ているのに名前を知らないモノ」であふれています。シャンプー容器の側面のギザギザ、視力検査で見せられる「C」のマーク、耳かきの反対側のふわふわ、お弁当の緑のギザギザ。どれも当たり前にそこにあるのに、名前を答えられる人はぐっと少なくなります。

この記事では、身近なモノの正式名称を当てるクイズを、初級・中級・上級の3段階に分けて全15問出題します。

すべて答えと解説付き。しかも名前の由来や誕生秘話まで、開発元・製造元の公式サイトなどで裏を取った情報とセットで紹介します。「へえ」で終わらず、そのまま人に話せるところまで持ち帰れる構成です。

ルールは簡単で、問題文を読んで答えを頭に浮かべてから、すぐ下の答えを確認するだけ。制限時間はありません。強いて言えば、答えを見た瞬間の「あー、それだ!」が敗北の合図です。目安として、10問以上正解できたら、かなりの雑学通と名乗っていいと思います。

私も原稿のために調べながら、「これは知らなかった…」と何度もつぶやきました。特に中級編のQ10は、長年の思い込みを打ち砕かれた問題です。まずは初級編からどうぞ。

初級編|まずは肩慣らしの5問

最初の5問は、クイズ番組でもおなじみの定番どころです。ここは全問正解を狙いたいところ。

Q1. 梱包材の「プチプチ」、一般名称は?

荷物の梱包でおなじみ、つぶすと気持ちいいあのシート。実は「プチプチ」は一般名称ではありません。

答えは「気泡緩衝材(きほうかんしょうざい)」。「プチプチ」は製造元である川上産業の商品名で、1994年に商標登録されています。つまり厳密には、川上産業の製品だけが「プチプチ」を名乗れるというわけです。

参考:川上産業公式サイト(よくあるご質問)

Q2. 「ホッチキス」の日本産業規格(JIS)での名称は?

紙を針で綴じるあの文房具。実は「ホッチキス」は、あだ名のように定着した呼び名です。

答えは「ステープラ」。JIS規格ではこの名前で定められています。

ではなぜ日本では「ホッチキス」なのか。明治時代に日本へ輸入されたアメリカ製の製品のボディに「HOTCHKISS No.1」と大きく刻印されていて、いつしかそれが道具そのものの名前として定着したためです。「宅急便」(ヤマト運輸の商標)が宅配便全般を指しがちなのと同じ現象ですね。

参考:マックス株式会社公式サイト

Q3. 視力検査で見る「C」のマークの名前は?

上下左右、切れ目の方向を答えるあの「C」。アルファベットのCではありません。

答えは「ランドルト環(かん)」。考案したフランスの眼科医、エドムント・ランドルトの名前が由来で、国際的な標準視標として使われています。

丸の一部が欠けた形なのは、「どこが切れて見えるか」を答えさせることで、視力を客観的に数値化できるからです。

Q4. 耳かきの反対側についている白いふわふわの名前は?

あのふわふわ、ちゃんと名前があります。しかも少し神々しい名前です。

答えは「梵天(ぼんてん)」。由来は諸説ありますが、修験者(山伏)の袈裟についている丸い房飾り「梵天」に形が似ているから、という説が有力とされています。

伝統的には水鳥の羽毛を束ねて作られていて、細かい耳あかを払うのに向いているそうです。

Q5. お弁当に入っている緑のギザギザした仕切りの名前は?

から揚げと卵焼きの間で仕事をしている、あの緑のアレです。

答えは「バラン」。もともとは「葉蘭(ハラン)」という本物の植物の葉を、料理の仕切りに使っていたのが始まりです。

プラスチック製が登場したときに「人造ハラン」から「人造バラン」と呼ばれ、やがて「人造」が取れて「バラン」だけが残りました。名前の中に、本物の葉っぱだった時代の記憶が残っているわけです。

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中級編|知っていたら一目置かれる5問

ここからは正解率がぐっと下がるゾーンです。1つでも答えられたら胸を張っていいレベル。

Q6. パンの袋を留めるプラスチックの留め具の名前は?

冒頭に登場した、あのカクカクした留め具。インベーダーみたいな形のアレです。

答えは「バッグ・クロージャー」。1952年にアメリカのクイック・ロック社の創業者、フロイド・パクストンが発明しました。

そして驚くのはここから。日本国内で流通しているバッグ・クロージャーは、そのほとんどが埼玉県川口市にある日本法人「クイック・ロック・ジャパン」1社で作られています。あなたの家のパンの袋の留め具も、まず間違いなく川口出身です。

参考:クイック・ロック・ジャパン公式サイト

Q7. お弁当についてくる魚の形をした醤油入れの名前は?

お寿司のパックに入っている、あの小さな魚型の容器です。

答えは「ランチャーム」。製造元の旭創業が「ランチをチャーミングに」という思いを込めて名づけました。

ちなみにあの魚、金魚だと思われがちですが、モデルは鯛。お寿司に添えるものだから、縁起のいい魚が選ばれたといわれています。

参考:旭創業公式サイト

Q8. 靴ひもの先端についている硬い部分の名前は?

ひもがほつれないように覆っている、あの筒状のパーツです。

答えは「アグレット」。フランス語で「小さな針」を意味する「aiguillette(エギュイエット)」が語源とされています。

ほつれ防止だけでなく、靴の穴にひもを通しやすくする役割もあります。地味ですが、なくなると一気に困るタイプの名脇役です。

Q9. お店の会計でお金を置くトレーの名前は?

「こちらにお願いします」と促される、あの受け皿です。

答えは「カルトン」。フランス語で「厚紙」を意味する「carton」が語源で、かつて厚紙製の受け皿が使われていたことに由来するといわれています。

私はこれを知ってから、コンビニのレジでトレーを見るたびに「カルトン…」と心の中で唱えています。名前を知ると、急に愛着がわくから不思議です。

Q10. シャンプー容器の側面についているギザギザの名前は?

ボトルの側面やポンプの頭についている、あの細かい凹凸。何のためにあるか知っていますか。

答えは「きざみ」。目を閉じていてもリンスと区別できるようにするための印で、花王が1991年に導入しました。

目の不自由な方の「シャンプーとリンスの区別がつかない」という声がきっかけで生まれ、花王はこの仕組みの権利を独占せず、業界全体へ広めました。だから今では、メーカーを問わずほとんどのシャンプーに同じ「きざみ」がついています。私は長いこと滑り止めだと思い込んでいました…。

参考:花王公式サイト(製品Q&A)

上級編|正解できたら雑学王の5問

ラスト5問は難問ぞろい。ここまで全問正解の人は、そのまま突っ走ってください!

Q11. 錠剤が1粒ずつ入っているシートの名前は?

裏のアルミを破って押し出す、あの包装です。

答えは「PTPシート」。「プレス・スルー・パッケージ(press through package)」の頭文字で、「押して(press)」「突き破る(through)」という開け方が、そのまま名前になっています。

1960年代から広く使われている包装で、湿気から錠剤を守りつつ、1粒ずつ取り出せるのが特長です。

Q12. 切手のふちのギザギザの名前は?

切手を1枚ずつ切り離すための、あの丸い穴の列です。

答えは「目打ち(めうち)」。シートから切手を切り離しやすくする、ミシン目のような穴です。

日本初の切手にはこの目打ちがなく、ハサミなどで切り離す必要がありました。明治5年(1872年)から目打ち付きの切手が発行されるようになった、と国立印刷局が紹介しています。

参考:国立印刷局「切手の豆知識」

Q13. 爪の根元にある白い半月形の部分の名前は?

親指だとよく見える、あの乳白色のエリアです。

答えは「爪半月(そうはんげつ)」。英語では「小さな月」を意味する「ルヌーラ(lunula)」と呼ばれます。

正体は、根元で作られたばかりの新しい爪。まだ白っぽい状態のまま半月形に顔を出しているもので、名前どおり「爪に浮かんだ小さな月」です。

Q14. ジーンズの右前についている小さなポケットの名前は?

スマホはもちろん入らない、あの謎の小ポケット。もともと何を入れる場所だったのでしょうか。

答えは「ウォッチポケット」。その名のとおり、懐中時計を入れるためのポケットです。

19世紀末、上着を着ない労働者が懐中時計を持ち歩けるように、リーバイスが採用したのが始まりといわれています。腕時計が普及した現代では「コインポケット」とも呼ばれ、モノより先に名前のほうが時代に合わせて変わりました。

Q15. 「段ボール」の「ボール」って、何のこと?

最後は名前の由来問題。投げるボールではありません。

答えは「ボール紙」のボール。英語で厚紙を意味する「board(ボード)」がなまって「ボール紙」と呼ばれるようになり、そこに波状の「段」がついた紙だから「段ボール」です。

名づけたのは、後にレンゴーを創業する井上貞治郎。明治42年(1909年)に、単純でわかりやすく語呂もいいこの名前を採用しました。100年以上前のネーミングが今も現役で使われ続けているのが、すごいところです。

参考:レンゴー公式サイト(レンゴーの歴史)

まとめ|名前を知ると、見慣れた景色が少し変わる

身近なモノの正式名称クイズ、全15問でした。何問正解できましたか。10問以上なら立派な雑学通、全問正解ならもう出題する側に回るレベルです。

振り返ると、今回の15問には共通点があります。バッグ・クロージャーもランチャームも「きざみ」も、誰かが理由があって作り、考え抜いて名前をつけたものだということです。

名前を知るということは、そのモノの裏側にいる「考えた人」の存在に気づくということでもあります。

シャンプーの「きざみ」が目の不自由な方の声から生まれ、権利を独占せずに業界全体へ広まった話は、調べていて一番グッときました。毎晩お風呂で触れていたあのギザギザに、そんな背景があったとは。

パンの留め具がほぼ埼玉県川口市の1社で作られているという話も、私が今回いちばん驚いたポイントでした。スーパーのパン売り場を見る目が確実に変わります。

こうした雑学は、知っていても生活は1ミリも変わりません。それでも、コンビニのカルトンや弁当のバランが目に入るたびに「名前、知ってるぞ」と思える。この小さな優越感こそ、雑学の醍醐味だと思っています。

次にパンの袋を開けるときは、留め具を捨てる前に一度だけ眺めてみてください。カクカクした切り込みの形に、70年以上前の発明家の工夫がそのまま残っています。

気に入った問題があったら、家族や同僚への出題ネタにどうぞ。個人的なおすすめは、正解率が低い割に話が広がるQ10の「きざみ」とQ6のバッグ・クロージャーです!

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