著者情報をGoogle検索に出す方法|rel=author廃止と今のE-E-A-T対策

Googleのロゴ

「自分の記事に顔写真が並んで、ちょっと信頼してもらえそう」——そんな憧れから、Googleの検索結果に著者情報を表示させる設定に挑戦した方は多いと思います。当ブログでも昔、まさにそれをやりました。

ところが今この記事にたどり着いたあなたが、当時と同じ手順を探しているなら、ここではっきりお伝えしておきます。検索結果に顔写真と著者名を出していた仕組み「Googleオーサーシップ(rel=author)」は、2014年にGoogleが廃止しました。今から実装しても、顔写真は二度と出てきません。

この記事では、rel=authorが廃止された経緯を整理したうえで、2026年現在のSEOで本当に効く「著者情報の示し方」、つまりE-E-A-Tと構造化データを使った著者性の伝え方を、初心者にもわかるように解説します。

私はWeb制作が本業で、このブログも長く運営してきました。流行りのSEOテクニックが現れては廃れていく様子を、それこそ嫌というほど見てきた立場です。だからこそ、もう使えない古い手順に時間をかけてほしくありません。

読み終わるころには、なぜ顔写真が出なくなったのか、そして今のGoogleが「誰が書いたか」をどう見ているのかがすっきり整理できているはずです。著者ページの作り方から構造化データのコード例まで、手を動かせるところまで具体的に紹介していきます。難しい専門用語は出てきますが、一つずつかみ砕くので身構えなくて大丈夫です。

そもそも「著者情報をGoogle検索に表示」とは何だったのか

かつてGoogleの検索結果には、記事タイトルの下に著者の顔写真と名前が小さく表示される時期がありました。これがいわゆる「オーサーシップ(Google Authorship)」です。

仕組みはシンプルで、サイトのHTMLに自分のGoogle+プロフィールへのリンクをrel="author"付きで埋め込むと、Googleが「この記事はこの人が書いた」と認識し、プロフィール写真を検索結果に出してくれる、というものでした。

クリック率が上がると言われ、当時はこぞってみんなが設定したものです。私もこのブログに埋め込みました。ちなみに当時はプロフィール写真にイラストを使っていると認識されにくいという話もあり、写真選びで苦労した記憶があります。今となっては懐かしい思い出です。

rel=authorは2014年に廃止された

結論から言うと、このオーサーシップ機能は2014年8月にGoogle自身が完全に終了させました。もう存在しない機能です。

廃止は段階的でした。まず2013年末に、検索結果に出る著者写真の数が絞られ、写真なしの著者名だけの表示が増えました。続いて2014年6月には顔写真の表示そのものが停止。そして2014年8月28日、Googleのジョン・ミューラー氏が「検索結果でのオーサーシップ表示をやめ、rel=authorのデータ追跡も行わない」と正式に発表しました。

なぜ廃止されたのか

理由は主に2つあります。1つは導入率の低さで、設定していたサイトや著者が思ったより少なかったこと。もう1つは、写真を出してもクリック率に意味のある差が見られず、ユーザーにとっての価値が薄いとGoogleが判断したことです。

つまり「がんばって設定しても、Googleから見て割に合わなかった」というのが本音のところです。当時あんなに盛り上がったのに、と思うと少し切ないですが、これがSEOの世界の常でもあります。

今でもrel="author"を残しているサイトはありますが、検索結果の見た目には一切影響しません。書いてあっても害はない、けれど効果もない、という状態です。

出典・参考:It’s Over: The Rise & Fall Of Google Authorship For Search Results(Search Engine Land)

今、著者情報が効くのは「E-E-A-T」という考え方

では著者情報はもうどうでもいいのかというと、まったく逆です。顔写真スニペットという形ではなくなっただけで、「誰が書いたか」はむしろ以前より重要になっています。

その軸になるのがE-E-A-Tです。Googleの検索品質評価ガイドラインで使われる考え方で、次の4つの頭文字を取ったものです。

  • Experience(経験):実際に体験・使用した上で書いているか
  • Expertise(専門性):その分野の知識の深さがあるか
  • Authoritativeness(権威性):著者やサイトがその分野で認められているか
  • Trustworthiness(信頼性):情報が正確で、運営者がはっきりしているか

もともとは「経験」抜きのE-A-Tでしたが、2022年12月の改訂でExperience(経験)が加わり、E-E-A-Tになりました。AIが量産する当たり障りのない記事が増えた今、「実際に手を動かした人の生の経験」をGoogleがより重く見るようになった、と私は受け止めています。

顔写真を出す小手先のテクニックではなく、「この記事は信頼できる人がちゃんと書いた」と機械にも人にも伝えること。これが今の著者情報対策の本質です。

出典・参考:E-A-T gets an extra E for Experience(Google検索セントラル ブログ)

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著者情報の示し方1:著者ページとプロフィールを整える

まず最初にやるべきは、構造化データのような技術的な話ではありません。「この記事を書いたのは誰か」を、人間が読んでわかる形でサイトに用意することです。

具体的には、記事ごとに著者名を表示し、その名前から著者プロフィールページへリンクを張ります。プロフィールページには、本名やペンネーム、経歴、その分野での実績や資格、保有しているSNSや外部メディアへのリンクをまとめておきます。

ここで効くのが「経験」と「専門性」の具体です。「実際にこのプラグインを3年使っている」のような実体験の一文があるだけで、読者もGoogleも書き手の背景をつかめます。私自身、リライトのたびに自分の実体験を一文足すよう心がけています。

あわせて、サイト全体の「運営者情報」ページも忘れずに。運営者・連絡先・プライバシーポリシーがそろっていることは、E-E-A-TのうちTrustworthiness(信頼性)を支える土台になります。

著者情報の示し方2:構造化データで著者を明示する

人間向けの準備ができたら、次はGoogleに正確に伝えるための構造化データです。記事に対してArticle(またはBlogPosting)のJSON-LDを置き、その中でauthorに著者を指定します。

Googleが推奨しているポイントは次のとおりです。

  • 個人なら@typePerson、組織ならOrganizationを使う
  • author.nameには名前だけを入れる(肩書きや会社名を混ぜない)
  • author.urlにその著者を一意に示すページ(著者ページなど)を指定する

BlogPostingに著者を加えた、最小限の例がこちらです。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "BlogPosting",
  "headline": "記事タイトル",
  "datePublished": "2026-06-23",
  "dateModified": "2026-06-23",
  "author": {
    "@type": "Person",
    "name": "山田 太郎",
    "url": "https://example.com/author/yamada/"
  }
}
</script>

ここで大事なのは、構造化データはあくまで「正しく伝える」ための手段であって、書けば順位が上がる魔法ではないという点です。中身のない記事に立派なマークアップを付けても意味はありません。

出典・参考:記事(Article)の構造化データ(Google検索セントラル)

著者情報の示し方3:sameAsで著者の「同一人物」をつなぐ

もう一歩踏み込みたいなら、著者ページに対してPerson(またはProfilePage)の構造化データを用意し、sameAsで外部の本人アカウントへリンクします。

sameAsは「このプロフィールと、これらのSNS・外部メディアは同一人物です」とGoogleに示すためのプロパティです。あちこちに散らばった自分の情報を一本につなぐことで、Googleが著者をひとつの「実在する人物(エンティティ)」として認識しやすくなります。

記述例は次のようになります。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Person",
  "name": "山田 太郎",
  "url": "https://example.com/author/yamada/",
  "jobTitle": "Webディレクター",
  "sameAs": [
    "https://twitter.com/example",
    "https://www.linkedin.com/in/example/"
  ]
}
</script>

注意したいのは、sameAsに並べるURLは必ず実在する本人のアカウントにすること。それらしいURLをでっち上げると逆効果ですし、信頼性を下げます。地味ですが、こうした正直さの積み重ねが結局はE-E-A-Tにつながります。

関連記事:Google SEO対策の基本!検索エンジン最適化クイックチェックシート

まとめ:顔写真を出す時代から、信頼を積む時代へ

かつての「rel=authorで検索結果に顔写真を出す」テクニックは、2014年にGoogleが廃止しました。今から探しても、その方法はもう存在しません。

でも、がっかりする必要はまったくないと思います。むしろ著者情報の重要性は増していて、評価の軸がE-E-A-Tという、より本質的なものに移っただけです。やることは、写真を細工することではなく、信頼を積み上げることに変わりました。

具体的には、著者ページとプロフィールを整え、運営者情報をきちんと出し、Article・Person構造化データとsameAsで「誰が書いたか」を人にも機械にも正確に伝える。この3つです。

そして何より効くのが、実際に自分が体験したことを自分の言葉で書くこと。長年この仕事をしてきて、結局ここに戻ってくるなと毎回感じます。ツールやマークアップはあくまで補助で、土台になるのは「自分が確かめたことを、自分の名前で書く」という当たり前の姿勢です。

かつて顔写真を出そうと躍起になっていた頃の自分に教えてあげたいくらいですが、近道はありませんでした。逆に言えば、地道に経験を書き、著者と運営者をはっきりさせていけば、検索エンジンが進化しようとAIが台頭しようと、評価される土台は揺らぎません。小手先の表示テクニックを追いかけるより、まずは自分の記事に「経験」を一行足すところから始めてみてください。それが、今いちばん確実で、しかも長持ちする著者情報対策です。

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