新しいAndroidバージョンがリリースされると、その新機能や性能向上に期待が高まります。Android 14も例外ではなく、多くの新機能と改善点がアナウンスされ、わくわくしながらアップデートを行ったのですが…
今回はPixel 6aをAndroid 14にアップデートを行った際、私が体験した致命的な不具合と解決方法、そしてeSIMの再発行にまつわる問題について詳しくお話しします。
Android 14で致命的な不具合
X(旧Twitter)やITメディアでも話題になっていますが、Pixel 6以降の一部のPixelスマートフォンで、Android 14アップデート後にストレージにアクセスできなくなるという不具合が発生しています。
この問題は、複数のプロファイル(ユーザー、ゲスト、子供用、制限付きプロファイルなど)が設定されているPixel 6以降の一部PixelスマートフォンをAndroid 14にアップデートすると、プライマリユーザーがストレージにアクセスできなくなるというもの。
ストレージがおかしくなってしまうため、写真も撮れない、アプリのインストールもできない、当然ストレージにもアクセスできない…といった深刻なバグです。
Google サポートへの問い合わせと指示
自力での解決が難しかったため、Googleのサポートセンターに問い合わせたところ、端末を初期化するかアップデートを待つかしかないとの回答でした。
こんな致命的なエラーを抱えたまま、いつ実施されるかわからないアップデートを待つ…というのは現実的ではないため、やむなく端末を初期化することに。
LINK:出荷時リセットの方法
端末初期化とeSIMの再発行
初期化したところ、不具合は解消されました…が、次は4G回線につながらない問題が発生。端末を確認してみたところ、どうやら出荷時リセットを行ったことで、eSIMも初期化されてしまったようです。開通時に使ったアクティベーションコードを入れてみましたが、使用できませんでした。
契約している
Androidのアップデート通知に従い、操作しただけで時間や手間はもちろん、金銭まで消費する羽目になり散々な目にあいました。
今回の経験から得た教訓
まずは定期的なデータのバックアップは必ず取ること。
端末の不具合が起きてからバックアップを取ろうとしても、それすらできない状態になっている可能性もあります。不測の事態に備えて、バックアップは自動的に取るようにしておくのがいいでしょう。
次にOSのアップデートはすぐに実行しないこと。
もともと私はすぐにバージョンアップしないタイプなのですが、少し前(たぶんAndroid12くらい)から某ゲームで画面がチカチカする不具合があり、それが直っているのを期待してすぐにアップデートしてしまいました…
iOSでも、OSのアップデートで文鎮化したという話を聞いたことがあるので、OSのアップデート、とくにメジャーアップデートはしばらく待った方が賢明です。
そして、eSIM特有のデメリットについて把握しておくこと。
eSIMは開通も早く、金額的も安くなることが多いので非常に便利ですが、今回のようなケースがあることを把握しておきましょう。不具合が起きて端末を初期化する状況というのは意外とあると思います。
eSIMを利用している人は、本当に初期化しなければ解決できない問題なのか、きちんと調査してから実行することをおすすめします。