最近はUQやFREETELなど、SIMフリーのモバイル端末のCMがバンバン流れ「格安スマートフォン」というジャンルが世間に一気に知れ渡った感じがします。
格安スマホは、キャリアで契約するスマホと比較すると出費をかなり抑えらるので、気になっている方も多いかと思います。しかし、反面で「サービス内容が今までと違う」など、格安スマホに関するトラブルも増えているそうです。
格安スマホが安いのには、当然訳があります。今回は格安スマホと大手キャリアのスマホ違いについて、誰にでもわかるようにすご~く簡単に説明しようと思います。
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格安スマホに対する苦情が急増中!
国民生活センターは13日、格安スマートフォンに関する16年度の相談数が1045件に上り、前年度比で2.8倍に急増したとして注意を呼び掛けた。「これまで通りのサービスを安く受けられると思っていたのに実際は違っていた」との相談が目立つといい、センターは「従来の契約内容と違う点もあるとの特徴を事前によく理解してから契約してほしい」としている。
センターによると、格安スマホを運営する仮想移動体通信事業者(MVNO)は、携帯大手から通信回線を借りて安くサービスを展開。相談数は13年度46件だったのが、普及に伴い14年度139件、15年度380件と増加傾向にあった。
格安スマホとキャリアスマホの違い
格安スマホとキャリアスマホ、それぞれのメリットはこちら。
格安スマホのメリット
- とにかく安い
- プランがシンプル
- 2年縛りがない
大手キャリアのメリット
- キャリアメールが使える
- 通信速度が安定している
- サポートや保証が充実している
- 通話料が安い
格安スマホにするメリットは一つしかない
格安スマホの優位点は
「月額費用が安い」
極論を言ってしまうとこれだけです。
格安スマホは、当然キャリアメールは使えず、混雑時は通信速度が遅くなり、故障時などのサポートに弱く、通話は割高な場合がほとんど。つまり、キャリアのスマホと比較すると金額以外デメリットしかないと言っても過言ではありません。
格安スマホとキャリアのスマホ、どちらがいいかは「各キャリアが提供するサービスが金額が自身のモバイルライフに見合ったものか」考える必要があります。逆に言えば、キャリアのメリットを全てつぶせる環境であれば、絶対に格安スマホにした方がいいとも言えます。
キャリアメールが使えない
→Gmailなどのフリーアドレスを使う
通信速度が安定しない
→Wi-Fi環境を整える
サポートや保証が心配
→代替機やバックアップの管理を自分でする
通話料金が高い
→LINEなどの無料通話アプリ(IP電話)を利用する
こんな感じですね。
また、高機能なスマートフォンが必要ない人、大容量のデータ通信(動画やゲームなど)を行わない人も格安スマホにした方が合っていると思います。
格安スマホの優位点は安さだけだが…
繰り返しになりますが、格安スマホを使うメリットは安さだけで、その他のメリットはほとんどありません。
しかし、その金額を計算すると機種やプランによっては月で4~5千円の差が出ることも珍しくなく、2年で差額が10万円を超えることも。さらに家族での契約となると、×人数分なので4人家族で40万円差…恐ろしいですね。
格安スマホは確かに財布に優しいですが、安いには安いなりの理由があります。その仕組みやリスクをきちんと理解した上で、自分の使い方や知識で問題なく使えるのか考えて検討しましょう。