「お店やブログ用に、Facebookページってどう作るの?」――そんな質問を、私はこの十数年で何度受けてきたか分かりません。私自身、Web制作の仕事でクライアントのページ立ち上げを手伝うことも多いのですが、いざ自分で作ろうとすると「個人のアカウントと何が違うの?」「カバー写真ってどのサイズが正解?」と、意外なところでつまずく方が本当に多いんですよね。
実は私、ずいぶん昔にこのブログで「Facebookページがタイムライン化される」「ウェルカムページが廃止される」というニュースを大慌てで書いたことがあります。当時は大騒ぎでしたが、今となってはタイムライン表示なんて当たり前。あの頃の心配が懐かしいくらいです。時代はすっかり変わりました。
そこで今回は、今のFacebookページをゼロから作って、ちゃんと運用していくための基本を、初心者の方にも分かるようにまとめ直しました。情報が古くて困っていた方には、この記事が最新版の道しるべになるはずです。
読み終わるころには、「個人アカウントとページの違い」「作成の手順」「カバー写真やプロフィール写真の正しいサイズ」「CTAボタンの使い方」「投稿と運用のコツ」まで、ひと通りつかめるように構成しました。難しい専門用語はなるべく避けて、私が現場で実際にお客さんへ説明しているのと同じ目線でお話ししていきますね。途中、かつてのウェルカムページがどうして消えたのか、その経緯にも少しだけ触れます。肩の力を抜いて、お茶でも飲みながら読んでみてください。
Facebookページと個人アカウントは何が違う?
まず最初に、ここを押さえておかないと話が進みません。Facebookには「個人アカウント」と「Facebookページ」という、性格のまったく違う2種類があります。この違いがあいまいなまま作り始めると、後で「あれ、これじゃない方を作っちゃった」となりがちなんです。
個人アカウントは、その名のとおりあなた個人が友達とつながるためのもの。一方のFacebookページは、お店・会社・ブログ・お店のブランドなどが、不特定多数の人に向けて情報を発信するための「公の窓口」です。個人アカウントには「友達申請」で双方向につながりますが、ページの場合は来てくれた人が「フォロー」する形になります。お店の前を通った人が、気軽にのぞいていける感覚に近いですね。
大事なのは、Facebookページを作るには、まず個人アカウントが必要だという点です。ページはあくまで個人アカウントにひも付く形で運用します。とはいえ、ページを見に来た人にあなたの個人プロフィールが見えてしまうわけではないので、その点は安心してください。プライベートと切り分けて発信できる、というわけです。
さらにページには、個人アカウントにはない強みがあります。投稿がどれくらいの人に届いたかを見られる分析機能、広告の配信、商品を並べられるショップ機能など、ビジネスに役立つ道具がひととおりそろっているんです。しかもこれらはすべて無料で使い始められます。「お店やサービスの発信に使うなら、迷わずページ」と覚えておけば間違いありません。
Facebookページの作り方(基本の手順)
では、実際の作り方を見ていきましょう。身構える必要はありません。慣れた人なら20分もあれば、ひとまず公開できるところまでたどり着けます。スマホアプリでもパソコンのブラウザでも作れますが、ここでは流れがつかみやすいように手順をまとめます。
- 自分の個人アカウントでFacebookにログインします。
- メニューから「ページ」を開き、「新しいページを作成」を選びます。
- ページ名を入力します。お店やブログの名前など、ひと目で何のページか分かるものにしましょう。
- カテゴリを設定します。「カフェ」「ブログ」など、業種や内容に合うものを入力すると候補が出てきます。カテゴリは最大3つまで設定できます。
- 紹介文(説明)を入れます。255文字までで、何をしているページなのかを短くまとめます。
- プロフィール写真とカバー写真を設定すれば、ひとまず完成です。
カテゴリと紹介文は、Facebookがあなたのページを正しく分類して、関心のある人に届けるための手がかりになります。面倒くさがらず、ここは丁寧に埋めておくのがおすすめです。最初に思いつかなければ後から変えられるので、まずは仮で入れておいて大丈夫ですよ。
プロフィール写真とカバー写真のサイズ
見た目の第一印象を決めるのが、この2枚の画像です。ここがぼやけていたり、変なところで切れていたりすると、それだけで「なんとなく頼りないページ」に見えてしまうんですよね。私が制作の現場でいちばん口を酸っぱくして言うのも、実はこの画像まわりだったりします。
カバー写真
ページの上部に大きく表示される、いわば「お店の看板」です。表示される大きさはパソコンで横820×縦312ピクセル前後ですが、推奨は851×315ピクセルほど。スマホでは左右が少し切れて表示されるので、ロゴや大事な文字は中央に寄せておくのが鉄則です。端ギリギリに文字を置くと、スマホで見たときに見切れてしまいます。
プロフィール写真
プロフィール写真は丸く切り抜かれて表示されます。表示サイズは170ピクセル前後と小さめですが、いろいろな端末できれいに見せるために、320〜360ピクセル以上の少し大きめの画像をアップロードしておくと安心です。お店ならロゴ、個人ブログなら自分のアイコンなど、ひと目で「誰の・何のページか」が伝わるものを選びましょう。小さく表示されても潰れない、シンプルな図柄が向いています。
参考リンク:Facebookページのプロフィール写真とカバー写真のサイズ(Facebookヘルプセンター)
関連記事:これは便利!Facebookページのカバー写真のサイズレイアウトをまとめた画像
CTAボタンを設定して「次の行動」へ導く
Facebookページには、カバー写真のすぐ下に置けるCTAボタン(行動を促すボタン)という便利な仕組みがあります。これ、意外と設定していない人が多いのですが、活用しない手はありません。
「お問い合わせ」「ウェブサイトを見る」「ショップを見る」「予約する」など、目的に合わせたボタンを選んで設置できます。たとえば飲食店なら「予約する」、ネットショップなら「ショップを見る」、ブログなら「ウェブサイトを見る」といった具合ですね。ページを見に来てくれた人に、「次に何をしてほしいか」をはっきり示してあげるのがコツです。
カバー写真をデザインするときは、このボタンがスマホだと写真のすぐ下(端のあたり)に重なってくることを意識しておくと、レイアウトで失敗しません。せっかく作った看板の大事な部分が、ボタンと競合して見えにくくなる、なんてもったいないですからね。
投稿と運用のコツ
ページは作って終わりではありません。むしろ作ってからが本番です。とはいえ難しく考える必要はなくて、大切なのは「無理のないペースで、続けること」。これに尽きます。気合いを入れて毎日投稿しても、一週間で息切れしてしまっては元も子もありません。
運用で意識したいポイントを、いくつか挙げておきますね。
- 写真や動画を添えると、文字だけの投稿よりぐっと目に留まりやすくなります。
- 一方的なお知らせばかりでなく、たまには問いかけや裏話を入れると、コメントが付きやすくなります。
- コメントやメッセージにはできるだけ早めに反応すると、「ちゃんと見てくれている」という安心感につながります。
- 分析機能(インサイト)で、どの投稿が反応が良かったかを時々ふり返ってみましょう。
分析機能を見ると、「意外と平日の昼に見られているな」「写真付きの投稿が伸びるな」といった、自分のページならではのクセが見えてきます。最初は反応が少なくても落ち込まないでください。お店の常連さんが少しずつ増えていくのと同じで、ページのファンもじわじわ育っていくものです。私の経験上、半年くらい腰を据えて続けると、ようやく手応えが出てくる感覚があります。
ちなみに、複数のページや広告をまとめて管理したくなったら、Metaビジネススイートという無料ツールを使うと投稿の予約やメッセージ管理がぐっと楽になります。最初から欲張る必要はありませんが、運用に慣れてきたら覗いてみてください。
参考リンク:Facebookページについて(Metaビジネスヘルプ)
関連記事:たった1つの拡散でブログのアクセスが1400倍に!SNSバズの実体験と学び
余談:かつての「ウェルカムページ」はなぜ消えた?
最後に、ちょっとした昔話におつき合いください。今でこそページは「タイムライン」が当たり前ですが、かつてのFacebookページには「ウェルカムページ」と呼ばれる、初めて訪れた人に最初に見せる専用ページを自由に作れる仕組みがありました。凝ったデザインのウェルカムページを用意して、「いいね!」を押してもらおう、という運用が流行っていたんです。
ところが2012年、Facebookは全ページをタイムライン表示へ一本化すると発表し、この初期表示ページを自分で指定する仕組みはなくなりました。当時は「急すぎる!」と各所が大慌てでしたが、今になって振り返れば、誰が見ても同じ最新情報がまず目に入る今の形のほうが、ずっと分かりやすいですよね。懐かしさ半分、納得半分といったところです。
まとめ:まずは作って、気軽に育てていこう
ここまで、今のFacebookページの基本をひと通り見てきました。個人アカウントとの違いを押さえ、写真とCTAボタンを整え、無理のないペースで投稿を続ける――これだけで、ページはきちんと機能してくれます。難しく考えていた方も、思ったより身構えなくていいんだな、と感じてもらえたら嬉しいです。
大事なのは、完璧を目指して立ち止まらないこと。プロフィールも投稿の方針も、後からいくらでも直せます。まずはページを作って公開してしまって、運用しながら少しずつ自分のお店やブログらしく育てていけば十分です。
もし「自分のページは何を発信していけばいいんだろう」と迷ったら、難しく考えず、お客さんや読者に「これは知っておくと得だな」と思ってもらえそうなことを、一つずつ投稿していくところから始めてみてください。新メニューの写真でも、ちょっとした裏話でも、お知らせ一つでもかまいません。小さな積み重ねが、いつのまにかあなたのページらしさになっていきます。
振り返れば、ウェルカムページに頭を悩ませていた時代から、Facebookページはずいぶん使いやすく進化しました。道具がこれだけそろっているのですから、あとは一歩踏み出すだけ。あなたのお店やブログの新しい看板として、Facebookページをぜひ立ち上げてみてください。作ってみて分からないことが出てきたら、またこのブログをのぞきに来てくださいね。一緒に、無理のないペースで育てていきましょう。応援しています。