キャリアの速度制限の仕組みと対処法|引っかかった時にすぐ通信を取り戻すコツ

複数台の検証機(スマホ)と散らばるSIMカード

月末が近づくと「ギガが足りない」「動画がカクカクして読み込まない」とイライラする…私もスマホゲームのデータをダウンロードし直したら、あっという間に速度制限に引っかかった経験があります。

この記事では、今どきの速度制限の仕組みと、引っかかったときにすぐ通信を取り戻す方法、そもそも制限に強いプランの選び方までまとめて解説します。

昔は「キャリアは月7GBまで」が当たり前で、超えると問答無用で最大128kbpsまで落とされていました。ところが今は大容量・無制限プランが当たり前になり、povoやahamo、LINEMO、楽天モバイルといった選択肢も増えて、速度制限のルールはプランごとにかなり変わっています。自分の契約がどうなっているのかを知っておくだけで、いざというときの慌て方がまったく違ってきます。

関連記事:通信速度「Mbps」とは?正しい読み方と目安を徹底解説!

そもそも速度制限とは?今は「128kbps」ばかりじゃない

速度制限とは、契約しているデータ容量を使い切ったときに、月末(または締め日)まで通信速度をぐっと落とされる仕組みのことです。回線が止まるわけではなく、低速ながら通信自体は続けられます。

ポイントは、制限後の速度がプランによって大きく違うということ。ひと昔前は一律「最大128kbps」が主流で、これは1MBほどのページを開くのに1〜2分かかるレベル。SNSの文字すら待たされる、ほぼ使い物にならない速さでした。

ところが最近は、制限時でも300kbps〜1Mbpsで使えるプランが増えています。たとえばahamoやLINEMOの20GB帯は、超過後も最大1Mbps。これならLINEや軽めのSNS、YouTubeの低画質(480p程度)くらいなら、なんとか我慢できる速度で使えます。一方でpovo2.0のトッピングを使い切った状態は最大128kbpsと厳しめなので、自分のプランがどちらのタイプかは把握しておきたいところです。

制限がリセットされるタイミング

低速状態は永遠に続くわけではありません。ドコモやauの場合、超過した月の翌月1日0時をもって順次解除され、通常速度に戻ります。料金の締め日と通信容量のリセット日は必ずしも一致しないので、「いつ戻るんだっけ?」と思ったら自分のキャリアのマイページで確認するのが確実です。

出典:128kbps通信解除(NTTドコモ) / 通信速度に制限がかかってから通常速度で使うには(NTTドコモ)

速度制限に引っかかったときの対処法

「もう制限がかかってしまった」という緊急時にできることを、効果の高い順に挙げます。

1. 追加データ(チャージ)を買う

一番手っ取り早いのが、データ容量を買い足して制限を解除する方法です。今は1GB単位で気軽に追加できるプランが多く、たとえばahamoやLINEMOは1GBあたり550円、povoは1GBあたり390円(利用期間7日間)といった料金感です。

ただし、これは応急処置。月に何度も買い足しているようなら、後述する「制限に強いプランへの乗り換え」を検討したほうがトータルで安く済みます。

2. とにかくWi-Fiを使う

当然ですが、Wi-Fi経由の通信はキャリアのデータ通信量に一切カウントされません。自宅や職場、カフェのWi-Fiにつないでいる間は、いくら使っても速度制限とは無関係です。

特に動画視聴・アプリのダウンロードや更新・OSアップデート・写真や動画のクラウドバックアップは、想像以上にギガを食います。これらをWi-Fi環境にいるときだけにまとめるよう意識するだけで、月の消費量はかなり変わります。

3. 通信量を食う動作を止める

制限中は、無駄にデータを消費する動作を一時的に絞りましょう。アプリのバックグラウンド更新、動画や音楽の自動再生、高画質ストリーミングなどをオフにすると、低速状態でも体感がだいぶマシになります。

出典:データセーバーとは?AndroidやiPhoneでデータ利用量を節約する方法(楽天モバイル)

そもそも制限にかからないための対策

イライラの根本を断つには、日頃の設定と、プランそのものの見直しが効きます。

スマホの「節約モード」を使う

iPhoneには「省データモード」(iOS 13以降)、Androidには「データセーバー」という機能があり、オンにするとアプリのバックグラウンド通信を抑え、多くのデータ取得をWi-Fi接続時に回してくれます。iPhoneなら「設定 → モバイル通信 → 通信のオプション」から省データモードをオンにできます。

あわせて、アプリの自動更新を「Wi-Fi接続時のみ」に設定しておくと、知らないうちにモバイル通信でアプリが更新される事故を防げます。動画アプリの画質設定を「Wi-Fi時のみ高画質」にしておくのも効果的です。

関連記事:【小技】スマホのデータ通信量を節約!YouTubeで「Wi-Fiの時のみHD再生」する方法

使い方に合ったプランを選ぶ

毎月のように制限に泣いているなら、思いきってプランを見直すのが一番です。動画をよく見る人は、楽天モバイルの国内データ使い放題や、auの使い放題MAX、ahamoの大盛りオプション(合計110GB)といった大容量・無制限系が安心です。

逆に、ほとんどWi-Fiで済む人は20GB前後のプランで十分なことも多く、povoのように必要なときだけデータを買う「トッピング型」も合理的です。格安SIMやeSIMを使えば、料金を抑えながら自分の使い方に合った容量を選べます。まずは過去数か月の実際の使用量をマイページで確認し、それに合わせて容量を決めるのが失敗しないコツです。

関連記事:eSIMとは?便利なだけではないeSIMのメリット・デメリットを徹底解説 / 楽天モバイル利用術!通話・デュアルSIM・テザリング…コスパ最強の使い方

出典:通信制限にかかるとどうなる?(iPhone格安SIM通信)

まとめ:自分のプランを知って、賢くギガを使い切る

速度制限と上手に付き合うポイントを整理します。

・今の制限後速度はプラン次第。128kbpsのものもあれば、最大1Mbpsで意外と使えるプランもある
・引っかかったら、まずは追加データ購入かWi-Fiへの切り替えで急場をしのぐ
・iPhoneの省データモードやAndroidのデータセーバー、アプリ更新のWi-Fi限定設定で日頃から消費を抑える
・毎月制限されるなら、大容量・無制限プランや格安SIM・eSIMへの乗り換えが根本解決

一番大事なのは、自分の契約が「何GBで」「超えるとどうなるのか」を一度きちんと確認しておくことです。そのうえで、よく使う動画やダウンロードをWi-Fiに寄せておけば、月末にギガ切れでイライラする日々とはおさらばできます。まずはマイページで先月の使用量をチェックすることから始めてみてください。