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マイナポータルにログインできない5つの原因|パスワードロックの解除手順

スマホを操作している女性

マイナンバーカードをスマホの背面に当てる。読み取り成功の表示も出た。なのに、その先へ進まない。

この「読めているのに入れない」状態が、いちばん厄介です。読み取りそのものに失敗したなら「もう一度かざしてください」と画面が教えてくれるので、まだ手の打ちようがある。ところがログインの失敗は、理由をほとんど説明しないままログイン前の画面へ戻してきます。何が悪いのか分からないまま同じ操作を繰り返して、事態を悪化させる。

私も一度これをやりました。原因は数字4桁のパスワードの入れ間違いだったのですが、3回目でロックがかかる仕様だと知らないまま試し続けていた。気づいたときには手遅れで、結局は平日に時間をつくって役所の窓口へ行くはめになりました。

マイナポータルのログインには、途中に関門がいくつもあります。カードを読めているか、パスワードが合っているか、電子証明書がまだ生きているか、ブラウザとアプリがちゃんと手をつないでいるか。どこで止まっているのかを先に決めないと、対処のしようがありません。

この記事では、マイナポータルにログインできない原因を「パスワードのロック」「電子証明書の有効期限切れ」「窓口手続き直後の反映待ち」「ブラウザとアプリの連携」「機種変更」の5つに切り分けて、それぞれの復帰手順をまとめます。

役所へ行かないと直らない分岐については、必要な持ち物と窓口も書いておきます。桁数やロックまでの回数といった制度まわりの数字は、デジタル庁のマイナポータル公式と公的個人認証サービスのポータルサイトで確認できたものだけを載せました。

まず切り分ける。読み取りの失敗か、読み取った後の失敗か

目印はひとつです。「読み取り中」の表示が完了まで進んだかどうか

完了まで進まずにエラーが出るなら、それはログインの問題ではありません。NFCの問題です。カードを当てる位置、スマホケースの厚み、置いている机の材質あたりが疑わしいところで、原因も対処もまったく別系統になります。

読み取りは完了したのに、そのあとで弾かれる。あるいは何も起きずにログイン前のページへ戻される。この場合に疑う先が、次の5つです。

  • 利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4桁)がロックされている
  • 電子証明書の有効期限が切れている
  • 窓口で更新や再発行をしたばかりで、まだ反映されていない
  • ブラウザとアプリがつながっていない
  • 機種変更でスマホ用電子証明書が使えなくなっている

読み取りの段階で止まっている人は、この記事より先に読むべきものがあります。

原因1・4桁パスワードのロック

マイナポータルのログインで使うのは、利用者証明用電子証明書のパスワードです。数字4桁のあれ。

この4桁は3回連続で間違えるとロックがかかります。銀行のATMと似た感覚で「もう1回だけ」を繰り返すと、あっけなく到達する回数です。

ややこしいのは、マイナンバーカードにはパスワードが何種類かあって、桁数もロックまでの回数も違うところ。マイナポータルのよくある質問には、こう書かれています。

  • 利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4桁)→3回連続でロック
  • 券面事項入力補助用のパスワード(数字4桁)→3回連続でロック
  • 署名用電子証明書のパスワード(英大文字を含む6〜16桁)→5回連続でロック

ログインで使うのは1つ目です。e-Taxで申告データに署名するときに使うのは3つ目。両方を設定してから何年も経っていると、この2つを取り違えたまま入力していた、というだけの話だったりします。

窓口でロックを解除する場合の持ち物

ロックがかかったら、住民票がある市区町村の窓口で解除の手続きをします。このとき顔写真付きの公的証明書による本人確認が必要です。

持っていくものは3つ。

  • マイナンバーカード
  • 顔写真付きの公的証明書(運転免許証など)
  • 新しく設定する4桁の数字(その場で決めても構いませんが、決めてから行くと早い)

細かい運用は自治体ごとに違います。行く前に電話で1本確認しておくと、二度手間になりません。

参考:マイナポータル よくある質問

コンビニのキオスク端末で初期化する場合

窓口へ行かずに済む道もあります。

公的個人認証サービスのポータルサイトによると、スマホの専用アプリ「JPKI暗証番号リセット」で予約をしたうえで、コンビニなどに置かれているキオスク端末(複合機)でパスワードの初期化・再設定ができます。アプリもキオスク端末も、利用手数料は無料です。

ただし条件が2つあります。

1つ目。初期化したいほうとは別のパスワードが有効であること。4桁の利用者証明用を初期化するなら、英数字6〜16桁の署名用パスワードを入力します。つまり両方ロックしてしまっていたら、この方法は使えません。

2つ目は、電子証明書の有効期限が切れていないこと。期限切れのカードでは、このサービス自体が利用できない決まりになっています。

時間の縛りもあります。キオスク端末で手続きできるのは6時30分から23時まで。アプリで予約してから24時間を過ぎると予約が無効になり、予約からやり直しです。

参考:公的個人認証サービス ポータルサイト

原因2・電子証明書の有効期限が切れている

電子証明書の有効期間は、発行の日から5回目の誕生日まで。カード本体の有効期限とは別の時計で動いています。

ここを混同している人はかなり多いはずです。カードの表面に印字された有効期限がまだ何年も先でも、中身の電子証明書だけ先に切れていることがある。そして電子証明書の有効期限が切れると、マイナポータルにはログインできなくなります。

2020年から2021年ごろに交付を受けた人は、そろそろ5回目の誕生日を通過している時期です。心当たりがあるなら、ここから疑ってください。

見分け方でひとつ、覚えておくと得なものがあります。公的個人認証サービスのポータルサイトには、通信環境に問題がないのにアプリで通信エラーが頻発する場合、電子証明書の有効期限が切れている可能性がある、と注意書きが添えられています。

画面には「通信エラー」と出ていても、電波のせいではないかもしれない。回線を疑ってWi-Fiを切り替える前に、期限のほうを確認したほうが早い場合があります。

更新は、住民票がある市区町村の窓口で。有効期間の満了日の3か月前から手続きできます。満了前に更新すれば、新しい有効期間は発行の日から6回目の誕生日までになります。

持ち物はこちら。

  • 有効期間内のマイナンバーカード
  • 有効期限通知書(届いていれば。なくても手続きはできます)
  • 顔写真付きの公的証明書(本人確認に必要)

予約制をとっている自治体もあります。窓口の混み具合とあわせて、こちらも事前に確認しておくのが無難です。

ついでに、失効まわりでよく誤解されている点を1つ。引っ越しや結婚で住民票の氏名・住所などが書き換わると電子証明書は失効しますが、失効するのは署名用だけで、利用者証明用は失効しません。「引っ越したからログインできなくなった」という筋読みは、実は外れです。

参考:電子証明書の有効期間と失効

原因3・窓口で手続きした直後で反映待ち

窓口で更新を終えて、その足で帰宅してログイン。通らない。

壊れているのではなく、単に早すぎるだけかもしれません。マイナポータルのよくある質問には、窓口での手続き後にログインできるようになるまでの時間が、手続きの種類ごとに整理されています。

すでにマイナポータルの利用者登録が済んでいる場合。

  • パスワードの初期化・再設定→即時
  • 電子証明書の更新→1時間後(当日中の更新が11回以上になった場合は翌々日)
  • 電子証明書の失効後の再発行→1時間後

利用者登録がまだの場合は、もう少し待たされます。

  • パスワードの初期化・再設定→即時
  • 電子証明書の更新→1時間後(当日中の更新が2回以上になった場合は翌々日)
  • 電子証明書の失効後の再発行→翌々日

さらに但し書きとして、全国での手続き件数が少ない場合は翌日の15時以降を目安にログインできるようになることもある、と添えられています。要するに、その日の処理状況しだいで前後する。

窓口を出た直後に試して通らなくても、それだけでは異常ではありません。1時間おいて、もう一度。

参考:マイナポータル よくある質問

原因4・ブラウザ版とアプリ版で挙動が違う

スマホでは通るのにパソコンからだと通らない。逆に、パソコンでは平気なのにスマホのブラウザだけ様子がおかしい。この2つは仕組みが違うので、症状も対処も別物になります。

先に前提をひとつ。2026年8月25日から、マイナポータルアプリはデジタル認証アプリを統合して「マイナアプリ」という名前になりました。ストアで「マイナポータルアプリ」を探して見つからないのは、これが理由です。すでに入れている人はアップデートで切り替わるので、入れ直す必要はありません。

参考:デジタル庁のお知らせ

パソコンのブラウザから入る場合

パソコンからのログインは、ブラウザの拡張機能「マイナポータルアプリ」が仲立ちをしています。これがオフになっていると、カードリーダーやスマホとの連携がそもそも始まりません。

EdgeとChromeは設定アイコンから「その他のツール」→「拡張機能」。Firefoxはメニューから「アドオン」。MacのSafariは環境設定の「機能拡張」タブ。それぞれ「マイナポータルアプリ」がオンになっているか確認して、オフなら有効にしたうえでブラウザを再起動します。

もう1つ、取りこぼしやすいものがあります。ログイン前のトップページが読み込み終わる前にアプリを起動しようとすると、アプリを正しく認識できず、インストールを促す画面が出てしまう。すでに入れているのにインストールを勧められたら、これです。ページが完全に表示されるまで待ってから、ログインボタンを押す。

iPhoneで挙動がおかしい場合

Safariの設定を疑ってください。

「設定」→「Safari」→「デスクトップ用Webサイトを表示」を開いて、リストに myna.go.jp があればチェックを外して削除します。パソコン向けの表示で開こうとしてアプリ連携がかみ合わなくなる、という筋書きです。

Chromeを使っているなら、右下の3点メニューから「設定」→「コンテンツの設定」→「デフォルトのサイトビュー」を開いて「モバイル」に。

それでも進まないときは、端末の再起動、iOSのアップデート、マイナアプリの削除と再インストール。もう1つ、ログインボタンを押したときに画面上部へ「”マイナ”Appで開く」というバナーが出ることがあります。ここから開くと素直につながる場合があります。

Androidでストアが開いてしまう場合

Androidには固有の引っかかりがあります。マイナアプリを一度も起動したことがない端末でブラウザからログインしようとすると、アプリが立ち上がらずGoogle Playストアが開いてしまう。インストール済みなのに、です。

対処は拍子抜けするほど簡単です。ホーム画面からマイナアプリを一度だけ手で起動する。それだけ!あとは改めてブラウザからログインすれば通ります。

参考:マイナポータル よくある質問

原因5・機種変更後に認証が通らない

スマホ用電子証明書でログインしていた人が機種変更をすると、新しい端末では認証が通りません。

理屈は単純です。スマホ用電子証明書はカードではなく端末側に入っているので、機種を変えればそこには何もない。カードを読み取る方式に戻せば従来どおりログインできますが、スマホだけで完結させたいなら、新しい端末のマイナアプリから利用申請をやり直すことになります。

もうひとつ見落としやすいのが、機種変更をしていないケース。マイナンバーカード側の電子証明書を更新すると、スマホに載せた証明書のほうも使えなくなります。カードを更新した覚えがあるなら、まずそこを確認してください。

iPhoneとAndroidで手順が分かれるところなので、詳しい流れは別記事にまとめてあります。

症状別・どこを見ればいいかの早見表

上から順に当てはめていくと、自宅で片づくものと窓口が要るものが早い段階で分かれます。

  • 4桁を入れると「ロックされています」と出る → 市区町村の窓口。署名用パスワードが生きているならコンビニのキオスク端末でも可
  • 4桁が違うと言われるが回数はまだ残っている → 署名用(英数字6〜16桁)と取り違えていないか確認
  • 通信エラーが繰り返し出る → 回線ではなく電子証明書の有効期限切れを疑う
  • 窓口で更新した当日に通らない → 1時間おいて再試行。それでもダメなら翌々日
  • パソコンでアプリのインストールを促される → ページの読み込み完了を待つ。拡張機能がオンかを確認
  • AndroidでPlayストアが開く → マイナアプリを一度手で起動してから再試行
  • iPhoneで画面が進まない → Safariの「デスクトップ用Webサイトを表示」から myna.go.jp を削除
  • 機種変更してから通らない → 新しい端末からスマホ用電子証明書を申請し直す
  • そもそも読み取りが完了しない → ログインではなくNFCの問題

まとめ

マイナポータルのログインは、関門の数のわりに、失敗したときの説明が親切ではありません。

だから切り分けが要ります。まず読み取りが完了しているかで大きく2つに分け、完了しているなら、パスワードのロック・電子証明書の有効期限切れ・窓口手続き直後の反映待ち・ブラウザとアプリの連携・機種変更の5つを上から潰していく。順番を決めておくだけで、意味もなく4桁を打ち込んでロックを招く事故が減ります。

覚えておく価値がいちばん高いのは、数字4桁は3回でロック、という一点だと思います。2回外した時点で手を止めて、思い出せそうにないなら初期化に切り替える。ここで踏みとどまれるかどうかで、その日のうちに片づくか、平日に半休を取って役所へ行くかが分かれます。

もうひとつは、電子証明書がカードの有効期限とは別に5回目の誕生日で切れること。この二重の期限は本当に見落としやすいので、更新の通知が届いたら放置しないほうがいい。満了日の3か月前から手続きできます。

ログインできない原因は5つに絞り込めて、そのうち3つは窓口に行かずに自宅で片づきます。役所が必要になるのは、パスワードが両方ロックしてしまった場合と、電子証明書が期限切れになっている場合。この2つに当たったときだけ、顔写真付きの公的証明書を持って住民票のある市区町村の窓口へ向かえば十分です。

私が一番もったいないと思うのは、原因を切り分けないまま4桁を打ち続けて、自力で直せたはずの状態をロックまで進めてしまうケース。焦っているときほど指が動いてしまうものなので、まずは画面のどこで止まっているのかを口に出して確かめるくらいで、ちょうどいい。

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