チョコモナカジャンボはラクトアイス?アイスの種類と違いを完全解説

アイスクリーム

スーパーの冷凍ケースでアイスを手に取ると、フタの裏や側面に「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」のどれかが小さく書かれています。この4つは気分で呼び分けているわけではなく、乳成分の量で決まる法律上の区分で、味・コク・カロリー・値段の傾向まで見分けられる便利な目印です。

ハーゲンダッツとスーパーカップ、どちらも見た目はアイスなのに、片方は「アイスクリーム」、もう片方は「ラクトアイス」と書かれている。この差は何なのか。私も最初は「高い方がアイスクリームでしょ」くらいに思っていましたが、調べてみると基準はもっとはっきりしていました。

この記事では、4つの種類が乳固形分・乳脂肪分の数値でどう分かれるのかを正確に整理したうえで、代表的な商品、味やカロリーの傾向、買うときの選び方までまとめます。次にアイスを買うとき、パッケージの一行を見るだけで中身の見当がつくようになります。

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チョコモナカジャンボはラクトアイス?正解は「アイスミルク」

結論から言うと、チョコモナカジャンボはラクトアイスではなく「アイスミルク」です。森永製菓の公式ニュースリリースの商品概要でも、種類別はアイスミルクと明記されています。パッケージ側面の「種類別」欄でも同じ表示が確認できます。

手頃な値段のせいかラクトアイスと思われがちですが、区分のうえでは牛乳並みの乳成分を含むアイスミルク。あのバニラのミルク感には、乳成分の量というちゃんとした裏付けがあるわけです。

あわせて、定番商品の種類別を各社公式サイトで確認できた範囲で一覧にしておきます。

商品(メーカー) 種類別
チョコモナカジャンボ(森永製菓) アイスミルク
ハーゲンダッツ ミニカップ バニラ アイスクリーム
ジャイアントコーン チョコナッツ(江崎グリコ) アイスミルク
明治 エッセル スーパーカップ 超バニラ(明治) ラクトアイス
ガリガリ君 ソーダ(赤城乳業) 氷菓

同じブランドでもフレーバーや容量違いで種類別が変わる場合があるので、確実に知りたいときはパッケージの「種類別」欄を見るのがいちばん早い方法です。

ジャイアントコーンもラクトアイスではなく「アイスミルク」

チョコモナカジャンボと並んで話題になりやすいのが「ジャイアントコーンはラクトアイス?」という疑問ですが、こちらの答えも「アイスミルク」です。江崎グリコの公式サイトでも、ジャイアントコーンの各フレーバーは種類別アイスミルクと表示されています。コーンの香ばしさで軽い印象を受けますが、中身は牛乳並みの乳成分を含む区分です。それぞれの区分が何を意味するのかは、次の早見表から順に解説します。

参考:森永製菓ニュースリリース「チョコモナカジャンボ」商品概要(PDF)ハーゲンダッツ「バニラ」成分情報江崎グリコ「ジャイアントコーン チョコナッツ」明治「エッセル スーパーカップ 超バニラ」赤城乳業「ガリガリ君 ソーダ」

アイスは4種類ある|乳成分で決まる区分の早見表

市販のアイスは、含まれる乳固形分(乳由来の成分の合計)と、そのうちの乳脂肪分(バターのような乳の脂肪)の量で、アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイス・氷菓の4つに分けられます。数値が大きいほど乳のコクが強く、価格も上がる傾向です。

まずは全体像を表で見てください。

種類 乳固形分 うち乳脂肪分 コクの傾向
アイスクリーム 15.0%以上 8.0%以上 濃厚・リッチ
アイスミルク 10.0%以上 3.0%以上 ミルク感あり
ラクトアイス 3.0%以上 規定なし あっさり〜こってり
氷菓 上記より少ない(ほぼなし) シャリッと爽快

この区分は気分で決められるものではありません。アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスは食品衛生法にもとづく「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令(乳等命令、旧・乳等省令)」で、氷菓は「食品、添加物等の規格基準」で定められた、れっきとした法律上の区分です。メーカーは含まれる乳成分の量に応じて、必ずこのどれかを名乗ることになります。

なお、この成分規格を所管する行政は2024年4月に厚生労働省から消費者庁へ移り、それまでの「乳等省令」という呼び名も「乳等命令」に改められました。中身の数値そのものは変わっていません。

アイスクリーム|乳固形分15.0%以上・乳脂肪分8.0%以上

4区分でもっとも乳成分が多いのがアイスクリームで、乳固形分15.0%以上、そのうち乳脂肪分が8.0%以上と決められています。乳のコクと風味がしっかり出る一方、原料に牛乳や生クリームをたっぷり使うぶん、価格は高めになりがちです。

代表的な商品は「ハーゲンダッツ」「パルム」「ピノ」「MOW(バニラ)」など。ひと口で「濃い」と感じるものは、たいていこのアイスクリームに分類されています。ちょっとした手土産やご褒美に選ばれやすいのも、この濃厚さがあるからです。

アイスミルク|乳固形分10.0%以上・乳脂肪分3.0%以上

アイスミルクは乳固形分10.0%以上、乳脂肪分3.0%以上で、ちょうど牛乳と同じくらいの乳成分を含む種類です。アイスクリームほど重くなく、かといってあっさりしすぎてもいない、バランス型のポジションといえます。

代表的な商品は「チョコモナカジャンボ」「雪見だいふく」「ジャイアントコーン」など。コンビニやスーパーの定番として長く愛されている顔ぶれが多く、毎日のおやつとして手が伸びやすいのがこの区分です。

ラクトアイス|乳固形分3.0%以上(乳脂肪分の規定なし)

ラクトアイスは乳固形分3.0%以上と決められているだけで、乳脂肪分の下限はありません。そのぶん、足りないコクを植物性脂肪で補っている商品が多いのが特徴です。乳成分の数値だけ見るとあっさり寄りに思えますが、植物性脂肪をしっかり使ったものはむしろこってりと濃厚に感じられます。

代表的な商品は「スーパーカップ」「爽」「パナップ」など。ボリュームのわりに手頃な価格で買えるものが多く、コスパ重視の層に支持されています。乳成分が少ないぶん、乳製品が苦手な人向けの選択肢が見つかりやすいのもこの区分です。

氷菓(ひょうか)|乳成分がほとんどない

氷菓は、上の3つに当てはまらない、乳固形分がほとんど(またはまったく)含まれないアイスです。果汁や砂糖水を凍らせたシャーベットやかき氷系がここに入り、シャリッとした食感と後味の軽さが身上です。

代表的な商品は「ガリガリ君」「ICE BOX」「あずきバー」など。暑い日にさっぱり食べたいときや、口直しにぴったりで、カロリーが控えめなものが多いのも氷菓ならではです。

参考:日本アイスクリーム協会「パッケージには、どんなことが書かれているの?」日本乳業協会「アイスクリーム類にはどのような種類があるのですか?」

味・カロリー・選び方|結局どれを買えばいい?

区分がわかると、次に気になるのは「で、どれを選べばいいの?」というところ。味とカロリー、目的別の選び方で整理します。

「乳脂肪が少ない=低カロリー」とは限らない

ここは誤解しやすいポイントです。ラクトアイスは乳脂肪分が少ないので低カロリーに思えますが、コクを出すために植物性脂肪を多めに使っている商品があり、結果としてアイスクリームより高カロリーになる場合もあります。「あっさり系だと思っていたら意外と重かった」というのは、たいていこのパターンです。

カロリーを気にするなら、種類名だけで判断せず、パッケージの栄養成分表示で熱量(kcal)を確認するのが確実です。さっぱり食べたいなら、乳脂肪・植物性脂肪ともに少ない氷菓が体感としていちばん軽くなります。

濃厚なら上位、さっぱりなら氷菓。好みで選んでいい

「コクがあるほど偉い」というわけではなく、ここは完全に好みの世界です。濃厚なミルク感を楽しみたい日はアイスクリームやアイスミルク、暑くてのどが渇いた日はシャリッとした氷菓、というようにその日の気分と目的でカテゴリーを使い分けるのがいちばん満足度が高い選び方だと思います。「さっぱりしたラクトアイスや氷菓のほうが好き」という人も少なくありません。

ちなみに私はやっぱりアイスクリーム派です。なかでも森永の「パルム」は、なめらかさとコスパのバランスが個人的に最強だと思っています。リッチなのに気軽に買える、ちょうどいい一本です。

まとめ|パッケージの一行で中身が読める

市販のアイスは、乳成分の量で4つに分かれます。要点を最後にもう一度まとめます。

  • アイスクリーム:乳固形分15.0%以上・乳脂肪分8.0%以上。もっとも濃厚で価格も高め。
  • アイスミルク:乳固形分10.0%以上・乳脂肪分3.0%以上。牛乳並みのミルク感でバランス型。
  • ラクトアイス:乳固形分3.0%以上、乳脂肪分の規定なし。植物性脂肪でコクを補い、カロリーは意外と高いことも。
  • 氷菓:乳成分はほぼなし。シャリッと軽く、さっぱり食べたい日向き。

この区分は厚労省から消費者庁に移管された現在も「乳等命令」として定められた、ぶれない目印です。濃厚さを求めるならアイスクリームやアイスミルク、軽さ重視なら氷菓、コスパ重視ならラクトアイスと、目的に合わせて種類名を見るのが手っ取り早い選び方です。ただしカロリーだけは種類名で決めつけず、栄養成分表示の数値を確認するのが確実。次にアイスを買うときは、ぜひパッケージの小さな一行をチェックしてみてください。値段の高い理由も、軽さの理由も、そこにちゃんと書いてあります。