「これ食べて大丈夫?」——冬の鍋のために買ってきた白菜をよく見たら、葉っぱに黒いポツポツした斑点がたくさん…そんな経験、ありませんか?
何かの病気?虫?それともカビ?食べる直前にちょっと手が止まってしまう人もいると思います(私はめっちゃ気になるタイプですw)。今回はそんな鍋に欠かせない食材、白菜の黒い斑点のお話です。調べてみたら、避けていたのがちょっともったいなかったな、と思う正体でした。
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白菜の黒い斑点の正体は「ゴマ症」
白菜についている黒い斑点、これは「ゴマ症」と呼ばれるものです。名前だけ聞くと病名っぽくてちょっと身構えてしまいますが、病気やカビではなく、白菜自身の生理障害の一種。人間でいうシミやソバカスに近いもの、とよく例えられます。
この黒い点の正体はポリフェノール。白菜が育つ途中で何らかのストレスを受けると、それが斑点として現れるそうです。農林水産省も、次のようにはっきり説明しています。
白菜の芯の部分についている黒い斑点は、「ゴマ症」によるものです。黒い斑点は、白菜の生理障害によって生じたポリフェノールです。気温が高かったり低かったり、肥料が多すぎたりといった栽培環境のストレスが原因といわれています。カビや病気でなく、食べても全く害はありません。
つまり、ストレスの原因は「気温の高低(低温を含む)」「肥料のやりすぎ(栄養過多)」など。JA全農長野でも、激しい雨にさらされたり、肥料が多すぎたり、収穫の時期が早すぎ・遅すぎたりといったストレスで出る症状で、品質には全く問題ないと案内されています。
黒い斑点の成分はポリフェノールの一種で、品質には問題ありません。
冬野菜が美味しい季節になりました。ここでお鍋の具の代表選手・白菜の、人畜無害だけど目立つ生理障害をご紹介します。写真の黒い斑点、ゴマ症と言います。色々原因はありますが、人間で言うとソバカスみたいなものです。病気でも虫食いでもありません。遠慮なく刻んでお鍋にinしちゃってください♪ pic.twitter.com/RcymLdgJ9M
— (株)国華園【公式】 (@KOKKAEN_PR) 2016年11月15日
ちなみに、黒い斑点は葉が重なった内側の白い軸の部分に出やすく、ずっしり重い白菜ほど見かけることがあります。栄養をしっかり蓄えた証、くらいに思っておいて大丈夫そうです。
「ゴマ症」とカビの見分け方
とはいえ、なんでも黒い点なら食べてOK、というわけではありません。ゴマ症とまぎらわしいのがカビです。ざっくりですが、見分けの目安はこんな感じ。
- ゴマ症…黒い点がゴマのように小さく散らばり、拭いても取れない。表面はサラッとしている。
- カビ…黒や白、緑などがふわっと綿状・粉状に広がる。ぬめりや異臭(カビ臭さ)があることも。
触ってぬるっとしていたり、明らかにカビ臭かったり、葉がドロッと溶けて傷んでいる場合は、ゴマ症とは別物。無理して食べず、その部分は取り除くか処分するのが安心です。「黒い斑点=すべて安全」と決めつけず、状態も一緒に確認してくださいね。
まとめ:黒い斑点は避けずに、状態だけチェック
最後にポイントを整理します。
- 白菜の黒い斑点は「ゴマ症」で、正体はポリフェノール。カビでも病気でもない。
- 気温の高低や肥料のやりすぎなど、栽培中のストレスで出るもので、食べても問題なしとされている。
- ただしぬめり・カビ臭・溶けた傷みがある場合は別。その部分は避けるのが無難。
私も正体がわかるまではなんとなく避けていたのですが、こうして中身がわかると一安心。次からは黒い斑点があっても気にしすぎず、状態だけ見て美味しくいただこうと思います。