自分のブログに広告を載せてみたいけれど、料金をいくらに設定すればいいのか見当もつかない。私もそうでした。個人ブログの純広告(バナーやタイアップ記事)の掲載料金は、PV数や掲載位置をもとに算出するのが基本で、月数千円から十数万円が現実的な相場です。
当ブログにも以前から広告掲載のお問い合わせをいただくことがあり、その都度やり取りするのは効率が悪いので「広告掲載について」のページを用意しました。そのとき改めて痛感したのが、個人ブロガーには「いくらで売ればいいのか」という基準がまったく分からないという問題です。
純広告というのは、ブログの特定の枠を一定期間スポンサーに買い取ってもらう形の広告です。アフィリエイトやGoogle AdSenseはクリックや成果に応じた変動報酬なので、どうしても月の収入にばらつきが出ます。その点、純広告は期間契約であれば金額が先に確定するため、収入の見通しが立つのが大きな魅力です。
ただ、相場を知らずに高く設定すれば広告主はつきませんし、安すぎれば自分の労力に見合いません。そこで料金の決め方を、価格の相場や設定基準とあわせて整理しました。私自身が当ブログの料金を決めたときの考え方も交えながら書いていきます。
関連記事:アフィリエイト収入の平均は?月3万円以上を稼ぐ人は調査で12%という現実
純広告の掲載料金はどう決める?PVをベースに考えるのが基本
最初にイメージを掴むため質問です。個人ブログの月極広告料、月いくらぐらいだと思いますか。1万円?それとも10万円くらいでしょうか。
価格を高く設定すればブログの利益は増えますが、当然、広告主はつきにくくなります。逆に安すぎても損です。だからこそ、自分のブログの実力に見合った金額を、根拠を持って算出する必要があります。
ページビュー(PV)で設定するのが一般的
色々なサイトやブログを調査した結論として、ページビュー数(PV)をもとに価格を設定するのが今も最も一般的です。PVとはページが閲覧された回数のこと。閲覧数で根拠を示せば、広告主にも「これだけの人に表示されます」と簡潔に説明できますし、アクセスが伸びたときに価格を見直す指標にもなります。
PV単価の相場は、昔から言われている「1PV = 0.1円~0.5円」のレンジが今でも目安になります。媒体資料を公開している個人ブログの実例を見ても、月50万PVで月額5万円(=0.1円/PV)といった設定が見られ、この感覚は大きく変わっていません。企業サイトでも0.15円/PV前後の例があり、PV単価そのものは規模が大きくても極端には上がらないのが実情です。
例えば、300PV/日のブログが「1PV=0.3円」で設定した場合、「300(PV)×30(日)×0.3(円)」で月2,700円。…正直、意外と安いですよね。
一方、1万PV/日の人気ブログになると「10,000(PV)×30(日)×0.3(円)」で月9万円。PVの差がそのまま広告料の差になるのがよく分かります。地道なアクセス集めがそのまま広告価値につながる、ということです。
慣れないうちは「1,000PVあたり◯◯円」という単位で考えると設定しやすいです。「1,000PV=100円(=0.1円/PV)」あたりから始めて、アクセスが伸びたら見直す。これが個人ブログにはちょうどいい温度感だと思います。
掲載位置・期間・課金方式で金額は変わる
PVが土台になるとはいえ、実際の料金は他の要素でも上下します。
まず掲載位置です。同じバナーでも、目に入りやすい位置ほど価値が高くなります。媒体資料を公開しているメディアの例では、サイドバー上部が最も高く、次いで記事上部、記事下部、記事中部の順といった価格差をつけています。金額にして1枠2万〜4万円程度の幅があり、「どこに貼るか」だけで倍近く変わることもあります。自分のブログでも、CTR(クリック率)の高い位置ほど強気に設定して問題ありません。
次に課金方式。純広告には大きく分けて、
- 期間保証型:「1か月いくら」で枠を売る。個人ブログで最も扱いやすい
- インプレッション保証型:「◯万回表示で△円」と表示回数を保証する(CPM)
- クリック保証型:「◯クリックで△円」とクリック数を保証する(CPC)
の3タイプがあります。imp保証やクリック保証は成果を約束する分、達成できなければ掲載期間が延びるなど運用の手間がかかります。個人ブログなら、まずは管理がラクな期間保証(月極)から始めるのが現実的です。
加えてジャンルも効きます。金融・転職・不動産・美容など、1件の成約単価が高い分野は広告需要が強く、同じPVでも高く売れる傾向があります。逆に趣味・雑記系は単価が上がりにくいので、相場を欲張りすぎないことも大事です。
私が当ブログの料金を決めたときの考え方
私の場合は、PVを土台にしつつ、今そのブログがAdSenseでどれだけ稼げているかを必ず照らし合わせました。純広告でその枠を埋めるということは、本来その位置で得られたはずのAdSense収益を手放すということです。だから「AdSenseで月◯円稼ぐ枠なら、純広告はそれを上回る金額でないと割に合わない」という発想で下限を決めています。
そのうえで、掲載位置のCTR(その枠がどれだけクリックされているか)を加味して微調整する。さらに、同業サイトの広告掲載費用が何よりの参考になります。実際に販売されている広告枠の金額を見れば、自分のジャンルの相場が肌感覚で掴めます。机上の計算だけでなく、近いジャンルの実売価格を必ず見ておくことをおすすめします。
出典:【個人ブログ】広告掲載依頼の20サイト比較料金一覧(Webcras)
純広告だけじゃない。ブログ収益の選択肢と使い分け
そもそも純広告は、個人ブログの収益化の手段のひとつにすぎません。ほかの方法とも比べたうえで選ぶと、料金設定の判断もしやすくなります。
- Google AdSense:クリックや表示に応じて自動で収益が発生。手間が少なく始めやすいが、単価は運営者がコントロールできない
- アフィリエイト:商品が売れて初めて報酬が出る成果報酬型。当たれば大きいが収入は不安定
- 純広告(バナー枠):枠を期間で売る。金額が確定し、収入が読める
- タイアップ・PR記事(企業案件):企業の依頼で記事を書く。単価が高く、個人ブログでも数万円〜が見込める
このうち最も単価が高くなりやすいのがタイアップ・PR記事です。記事広告の費用相場は、大手メディアだと掲載1か月で80万〜200万円という世界ですが、これはあくまで大手の話。個人ブログのタイアップは、記事制作費(1記事2,000円〜1万円程度が制作単価の目安)に掲載枠の価値を上乗せした、数万円〜の規模が現実的です。バナー枠より手間はかかりますが、その分まとまった金額になります。
AdSenseの単価や表示まわりが気になる方は、こちらも参考にどうぞ。
関連記事:Google AdSense広告が表示されない・遅い・黄色い背景が出る時の原因と対処法
出典:記事広告(PR記事)にかかる費用相場(クラウドソーシングTimes)
料金設定の前に。媒体資料とPR表記(ステマ規制)の準備を
料金を決めたら、それを伝える「媒体資料」を用意しておくとやり取りが一気にラクになります。月間PV・UU、読者層、掲載位置ごとのサイズと料金、課金方式をまとめた1枚があるだけで、問い合わせへの対応が早くなり、価格交渉の主導権も握りやすくなります。私が広告掲載ページを作ったのも、まさにこの「都度のやり取りを減らす」目的でした。
そしてもうひとつ、今は必ず押さえておくべきルールがあります。2023年10月に施行された景品表示法の指定告示、いわゆる「ステマ規制」です。
これは、広告であるのにそれを隠して表示すること(=ステルスマーケティング)を不当表示として規制するもの。規制の直接の対象は商品・サービスを売る事業者(広告主)側ですが、依頼を受けて記事を書く媒体側=私たちブロガーも、無関係ではいられません。報酬や商品提供を受けて書いたタイアップ記事を、あたかも普通の感想記事のように見せれば、広告主が違反に問われます。つまり「PR」「広告」「プロモーション」といった表記を分かりやすく入れ、一般の読者が広告だと判別できる状態にしておくのが、媒体としての必須マナーになりました。
これは純広告のバナーだけでなく、アフィリエイトリンクを使う記事にも関わってきます。広告を扱うなら、PR表記とあわせてサイトのプライバシーポリシー・広告掲載方針も整えておくと安心です。
関連記事:プライバシーポリシーのひな形|個人ブログ・企業サイトで使えるテンプレート集
出典:令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります(消費者庁)
純広告はユーザーにとってもメリットがある
純広告を出してくれるスポンサーがつくのは、ブロガー冥利に尽きることだと思います。収入面の安定はもちろん、お金を出して自分のブログを評価してくれる企業がいる、という事実そのものが励みになります。
広告主にとって、特定のブログへの出稿はリスクのある投資です。出したからといって費用を回収できる保証はありません。そのリスクを負ってまで自分のブログを選んでくれるというのは、喜びであると同時に、大きなプレッシャーでもあります。
だからこそ、広告主がついたブロガーは「もっと役に立つ記事を書こう」と思うはずです。日々の更新のモチベーションにもつながります。「広告=悪」と捉える人も少なくありませんが、その収益が良質なコンテンツを生み、結果として読者の利益につながる側面は確かにあります。広告は、必ずしもマイナスばかりではないのです。
まとめ:自分のブログにいくらで広告を載せればいい?
個人ブログの広告料金は、結局のところ「自分のブログの数字」から逆算するのが一番確実です。最後に要点を整理します。
- 土台はPV単価。「1PV=0.1〜0.5円」「1,000PV=100円〜」から考える
- 掲載位置・期間・ジャンルで上下する。CTRの高い位置は強気でよい
- 課金方式は、管理がラクな期間保証(月極)から始めるのが個人向き
- 下限はAdSense収益と照らし、近いジャンルの実売価格を必ず参考にする
- 純広告以外にアフィリエイト・タイアップもある。単価が高いのはタイアップ
- 媒体資料を1枚用意し、PR表記(ステマ規制)を必ず守る
迷ったら、まずは控えめな単価で枠を作り、問い合わせの反応とアクセスの伸びを見ながら育てていくのが正解です。当ブログも良質なコンテンツを少しずつ増やし、「WeberNoteに広告を出したい」と思ってもらえる媒体に育てていきたいと思っています。