エクセルで新しいブックを作ったとき、開くシートの枚数が「思っていたのと違う」と感じたことはないでしょうか。1枚だけでいいのに何枚も開いて余分を削除している、あるいは逆に毎回シートを手で足している。地味な操作ですが、毎日の作業だと意外とストレスになります。
実はこの「起動時(新規ブック作成時)に開くシートの枚数」は、エクセルの設定でかんたんに変えられます。しかもExcelのバージョンによって既定の枚数が違っていて、そこを知らないまま「昔のやり方」で探すと設定場所が見つからず戸惑いがちです。
この記事では、現行のExcel(Microsoft 365・2016〜2021)で新規ブックのシート枚数を1枚にも複数枚にも変更する設定手順を、実際の画面に沿って解説します。あわせて「昔は3枚が既定だったのに今は1枚になっている」という変化の理由や、ついでに変えておくと快適になる周辺設定も紹介します。私自身、複数シートを多用する時期と1枚で十分な時期で何度も切り替えてきたので、そのあたりの使い分けも交えていきます。
そもそも新規ブックのシートは何枚が既定?
まず前提を整理しておきます。エクセルは「新しいブックを作ったときに最初から用意するシートの枚数」を、バージョンごとに既定値として持っています。
Excel 2010以前は、新規ブックを作ると自動的に「Sheet1」「Sheet2」「Sheet3」の3枚が開くのが既定でした。当時は「複数のシートにデータを分けて整理する」使い方が想定されていたためです。
ところがExcel 2013以降は、既定が1枚に変わりました。「ほとんどの人は最初1枚で十分。必要なら足せばいい」という実際の使われ方に寄せた変更で、Microsoft 365や2016〜2021でもこの1枚が既定です。
つまり今どきのエクセルなら、何もしなくても起動時のシートは1枚。「3枚を1枚に減らしたい」という悩みは、2010以前を使っている場合の話になります。逆に「1枚だと足りない、最初から複数開いてほしい」という人は、これから紹介する設定で増やせます。
新規ブックのシート枚数を変更する手順
設定場所は「Excelのオプション」の中にあります。数クリックで終わるので身構えなくて大丈夫です。ここでは現行のExcel(Microsoft 365・2016〜2021)の画面を基準に進めます。
手順
1. 画面左上の「ファイル」タブをクリックします。メニュー(Backstageビュー)が開きます。
2. 左側のメニュー下部にある「オプション」をクリックします(見当たらないときは「その他」の中にあります)。「Excelのオプション」ウィンドウが開きます。
3. 左側で「全般」を選びます。ここがポイントで、Excel 2013以降は「全般」タブ、2010以前は「基本設定」という名前でした。探す場所を間違えやすいので注意してください。
4. 「新しいブックの作成時」という項目の中にある「ブックのシート数」の数値を、好きな枚数に変更します。1枚にしたいなら「1」、複数開きたいなら「2」以上を入力します(1〜255枚の範囲で指定できます)。
5. 最後に「OK」をクリックして確定します。次に新規ブックを作るときから、指定した枚数でシートが開くようになります。
注意点として、この設定が反映されるのはこれから新しく作るブックです。すでに開いているブックや保存済みのファイルのシート枚数は変わりません。既存ブックのシートは、シート見出しを右クリックして「削除」「挿入」で個別に調整してください。
関連記事:エクセル内の全シートのカーソル位置を一括で左上(A1)にする方法
1枚と複数枚、どちらが使いやすい?
「結局、何枚に設定しておくのがいいの?」と迷う人もいると思います。これは作業スタイル次第で、正解はひとつではありません。
ちょっとした計算やメモ、データの下書きなど単発の用途が多いなら、既定の1枚がすっきりしていておすすめです。余計なシートを消す手間もありません。
一方で、月別・案件別・集計用と最初からシートを分けて作る運用が決まっているなら、いつも使う枚数を既定にしておくと毎回シートを足す手間が省けます。私は集計作業が続く時期だけ2〜3枚に設定して、落ち着いたら1枚に戻す、という切り替え方をしています。数十秒でできるので、気分やその時期の仕事に合わせて変えてしまうのが楽です。
ついでに見直したいエクセルの快適設定
シート枚数と同じ「オプション」画面から、起動まわりや保存の設定も調整できます。ちょっと変えるだけで日々の操作が軽くなるので、あわせて確認しておくと便利です。
起動時のスタート画面をスキップする
Excel 2013以降は、起動するとまず「最近使ったファイル」などが並ぶスタート画面が出ます。いつもすぐ新規ブックを開きたい人には、これがワンクッション余計に感じられます。
「ファイル」→「オプション」→「全般」を開き、「起動時の設定」にある「このアプリケーションの起動時にスタート画面を表示する」のチェックを外して「OK」を押せば、起動直後に空のブックが開くようになります。
自動保存(自動回復)の間隔を短くする
エクセルには、万一のフリーズや電源トラブルに備えて作業内容を一定間隔で保存しておく「自動回復」機能があります。既定は10分間隔ですが、こまめに残したいなら5分などに縮めておくと安心です。
「ファイル」→「オプション」→「保存」を開き、「次の間隔で自動回復用データを保存する」にチェックが入っていることを確認し、分数を好みの値に変更します。作業量が多い日ほど、この数分の差が効いてきます。
エクセルの新規ブックのシート枚数設定まとめ
新規ブックのシート枚数は、「ファイル」→「オプション」→「全般」→「ブックのシート数」で自由に変えられます。1枚にすればすっきり、複数にすれば最初からシートを分けた状態で始められます。
ここで押さえておきたいのは、Excel 2013以降は既定がすでに1枚になっているという点です。昔の「3枚を1枚に減らす」記憶で設定場所を探すと、タブ名が「基本設定」から「全般」に変わっていることもあって迷いやすいので、今回の手順を目印にしてください。
設定はどれも数十秒。シート枚数だけでなく、スタート画面のスキップや自動保存の間隔も、自分の作業に合わせて整えておくと日々のエクセルがぐっと快適になります。まずは一番使う枚数に合わせて、起動時のシート数を決めてしまいましょう!
