WordPressおすすめプラグイン|今も現役の定番だけを用途別に厳選紹介

WordPress(ワードプレス)

「プラグインって、結局どれを入れればいいの?」——WordPressを始めた人がまず最初にぶつかる壁が、このプラグイン選びだと思います。

WeberNoteの管理人で、WEB制作を長くやっている者です。WordPressの大きな魅力のひとつが、機能を後から自由に足せるプラグインです。SEO対策、表示の高速化、セキュリティ強化、バックアップ、お問い合わせフォーム、記事編集の効率化まで、必要なものを必要なときに追加できる。だから用途に合わせて、自分だけのサイトを組み上げていけます。

ところがここに落とし穴があります。公式ディレクトリには数万を超えるプラグインが並んでいて、便利そうなものを片っぱしから入れていくと、サイトが重くなったり、プラグイン同士がケンカして不具合を起こしたりするんです。私もはじめのころは「とりあえず入れる」を繰り返して、何度もサイトを重くしました。

そしてもうひとつ、見落としがちで一番こわいのが「更新が止まったプラグイン」です。昔の定番が、いつのまにか開発終了になっていることは珍しくありません。古いまま使い続けると、最新のWordPressで動かなくなったり、ふさがれていない穴(脆弱性)から狙われたりします。

そこでこの記事では、私が実際に使ってきた中から「今も公式で更新が続いている現役の定番」だけを、用途別に厳選して紹介します。名前を並べるだけでなく、「なぜそれなのか」「導入のときどこで迷うか」まで、初心者の方の目線でまとめました。紹介する前に一本ずつ公式ページで最新の更新状況を確認しています。

関連記事:【WordPress】All in One SEO Packでカテゴリーページのdescriptionを設定する方法

プラグインを選ぶときに私が見ている3つの判断軸

プラグインは便利な反面、選び方を間違えるとサイトの速度や安定性に直結します。長く運営するサイトほど、入れる前の見極めが効いてきます。私はいつも、次の3点をチェックしてから入れるかどうかを決めています。

  • 更新が続いているか:これが最重要です。公式の「最終更新」と「最新版での動作確認(Tested up to)」は必ず見ます。何年も放置されているものは、それだけで候補から外します。
  • 実績があるか:利用者が多いほど、不具合の報告と対処法がネットに出回っています。困ったときに自力で抜け出しやすいんです。
  • 機能がかぶっていないか:同じ役割のプラグインを2つ入れるのは競合のもと。とくにSEOとキャッシュ系は「1サイト1つ」が鉄則です。

「便利そうだから」で増やすのではなく、まず必要な機能だけ入れて、足りなければ後から足す。この順番を守るだけで、トラブルの大半は防げます。シンプルですが、長年やってきて一番効いている習慣がこれです。

まず押さえたい4つの基本カテゴリー

たくさんあるプラグインの中でも、SEO・高速化(キャッシュ)・セキュリティ・バックアップの4つは、ほぼすべてのサイトで土台になります。逆に言えば、この4カテゴリーから1つずつ選んでおけば、最低限の構成はもう完成です。

あれもこれもと欲張る前に、まずこの4本柱。

SEO対策に役立つプラグイン

検索からのアクセスを増やすには、タイトルタグ・メタディスクリプション・XMLサイトマップ・構造化データなどをまとめて管理できるSEOプラグインが土台になります。さきほど書いたとおり、SEOプラグインは1つだけに絞ってください。複数入れるとmeta情報が二重に出力されて、かえって評価を下げてしまいます。

  • All in One SEO:日本でも長く愛用されている定番です。タイトル・メタ・サイトマップ・構造化データをひととおり管理でき、設定画面が分かりやすいのが魅力。迷ったらまずこれで間違いありません。
  • Yoast SEO:記事ごとのSEO診断と「読みやすさ」チェックが充実しています。投稿単位でnoindexやcanonicalを細かく操作できるので、インデックス管理をしっかりやりたい人向けです。
  • Rank Math:構造化データやSearch Console連携を標準装備した多機能型。機能をモジュール単位でオン・オフできて自由度が高い反面、項目が多く、初心者は最初ちょっと迷うかもしれません。
  • Breadcrumb NavXT:パンくずリストを作るプラグイン。サイト構造を検索エンジンに伝え、回遊性アップにも役立ちます(テーマに最初から付いている場合は不要です)。

私自身は最初「All in One SEO」を使っていて、今は「Yoast SEO」に乗り換えました。会社で使っているプラグインとの相性があったから、というだけの理由です。基本機能はどちらを選んでも大差ないので、両方さわってみて、しっくりくる方を選べばいいと思います。

参考: All in One SEO 公式プラグインページ / Yoast SEO 公式プラグインページ

サイトの表示速度を改善するプラグイン

表示速度はユーザー体験だけでなく、検索評価にも影響します。WordPressでは、キャッシュ系と画像最適化系を組み合わせて改善するのが基本です。ここでも注意点がひとつ。本格的なキャッシュプラグインは1つだけにしてください。2つ動かすと高い確率で競合し、表示崩れや「更新したのに反映されない」といった不具合が起きます。

  • WP Super Cache:静的HTMLを生成して配信する定番キャッシュです。設定がシンプルで、まず迷ったらこれ、という安定感があります。
  • LiteSpeed Cache:サーバーがLiteSpeed系(エックスサーバーなど)のときに本領を発揮します。キャッシュに加えて画像最適化やCSS/JS最適化まで1つでまかなえるのが強み。逆にApache環境では持ち味が活きにくいので注意してください。
  • Autoptimize:HTML・CSS・JavaScriptを圧縮・結合・遅延読み込みします。効果は大きいのですが、JSの結合でレイアウトやスクリプトが崩れることがあるので、必ず1項目ずつ有効にして、その都度表示を確認しながら進めるのがコツです。
  • EWWW Image Optimizer / Smush:画像を自動で圧縮し、WebPへの変換にも対応します。すでにアップロード済みの画像も一括で最適化できるので、過去記事が多いサイトほど効きます。

速度改善は、テーマやサーバー環境との相性で結果がかなり変わります。設定をいじったら、その都度PageSpeed Insightsで効果と副作用をチェックするのが安全です。

それと、サーバー側ですでにキャッシュや圧縮をしてくれているケースもあります。環境を確認してから入れることをおすすめします。

参考: WP Super Cache 公式プラグインページ / LiteSpeed Cache 公式プラグインページ

関連記事:WordPressの高速化!SEOにも効果がある厳選おすすめプラグイン

セキュリティ対策プラグイン

WordPressは世界中で使われているぶん、不正ログインやスパムの標的になりやすいCMSです。最低限、ログイン保護とスパム対策だけは入れておきたいところ。ここをサボると、ある日いきなり痛い目を見ます。

  • SiteGuard WP Plugin:日本製の定番セキュリティです。ログインページのURL変更、画像認証、ログイン試行の制限などを、管理画面から手軽に設定できます。日本語サイトなら、まず候補に挙がる一本です。
  • Wordfence Security:ファイアウォールとマルウェアスキャンを備えた高機能型。ただし常時スキャンは負荷が大きく、共用サーバーだと重く感じることがあるので、スキャン頻度の調整をおすすめします。
  • Limit Login Attempts Reloaded:ログインの試行回数を制限して、総当たり攻撃を防ぎます。SiteGuardと機能が重なる部分があるので、その場合はどちらか片方で十分です。
  • Akismet Anti-Spam:コメントスパムを自動で見分ける公式プラグイン。個人サイトは無料、商用利用は有料プランが必要な点だけ覚えておいてください。

このところ、不正アクセスの試みは本当に増えています。SiteGuardは個人的にはほぼ必須だと思っているので、日本語サイトなら最初に入れておきたい一本です。

参考: SiteGuard WP Plugin 公式プラグインページ / Wordfence 公式プラグインページ

関連記事:WordPressのadminユーザーは危険?削除してセキュリティを強化する方法

バックアップ・メンテナンスプラグイン

テーマやプラグインの更新は、まれにサイトを壊します。これは大げさでも何でもなく、長く運営していれば必ず一度は経験します。トラブルが起きてからでは手遅れなので、定期バックアップは早い段階で仕込んでおくのが鉄則です。

  • UpdraftPlus:バックアップの定番です。GoogleドライブやDropboxなど外部ストレージへ自動保存でき、復元もほぼワンクリック。保存先はサーバーの外にしておくのが重要で、こうしておけばサーバーごと飛んでもデータを守れます。
  • BackWPup:ファイルとデータベースをまとめてバックアップできます。スケジュール設定が柔軟なのが魅力です。
  • WP-Optimize:不要なリビジョンやゴミデータを削除して、データベースを軽くします。長く運営して重くなってきたサイトの動作改善に役立ちます。

参考: UpdraftPlus 公式プラグインページ / BackWPup 公式プラグインページ

お問い合わせフォームを設置するプラグイン

サイトに「お問い合わせ」を置くなら、フォーム系プラグインの出番です。固定ページにフォームを埋め込むだけで、読者や仕事の依頼を受け取れるようになります。

  • Contact Form 7:お問い合わせフォームの大定番です。シンプルで軽く、カスタマイズも効きます。ただし単体だとスパム送信が大量に来るので、reCAPTCHAやAkismetとの併用が前提だと考えてください。ここを省くと、毎日スパムメールに埋もれることになります。

フォーム系はこれ一本でほとんどのサイトは事足ります。多機能なものに目移りする前に、まずはContact Form 7で始めるのがおすすめです。

参考: Contact Form 7 公式プラグインページ

記事作成・エディタ拡張に役立つプラグイン

記事を頻繁に投稿するなら、編集作業を短くしてくれるプラグインがじわじわ効いてきます。名前だけだと伝わりにくいので、何ができるかとセットで紹介します。

  • Code Snippets:functions.phpを直接いじらずに、ちょっとしたカスタマイズ用のコードを安全に追加・管理できます。テーマを変えても消えないので、定型の機能追加に便利。昔は「AddQuicktag」をよく使っていましたが、こちらは長く更新が止まっているため、今から始めるなら更新の続いている現行プラグインを選ぶのが安心です。
  • Duplicate Post(Yoast Duplicate Post):投稿や固定ページをまるごと複製できます。決まった構成をテンプレート化して記事を量産するとき、これがあると一気にラクになります。
  • TablePress:管理画面で表を作って、ショートコードで記事に差し込めます。レスポンシブ対応の表も作れるので、スマホでも崩れません。
  • コードハイライト系プラグイン:プログラムコードを見やすく装飾します。昔ながらの「SyntaxHighlighter Evolved」もありますが、導入前に必ず更新状況を確認し、メンテナンスが続いている現行のものを選んでください。

ここで一点、初心者の方にどうしても伝えたいことがあります。「定番」と呼ばれていたプラグインでも、開発が終わってしまうことがあるということです。たとえば長年エディタ拡張の定番だったAddQuicktagは、公式ページを見ると数年前から更新が止まり、最近のWordPressで動作確認されていない状態になっています。便利だからと安易に入れず、入れる前に必ず公式ページの「最終更新」を確認する。この一手間が、あとあと効いてきます。

参考: Code Snippets 公式プラグインページ / TablePress 公式プラグインページ

関連記事:WordPressでコードを綺麗に表示する方法|おすすめシンタックスハイライト

サイト機能を拡張するプラグイン

リダイレクト管理や人気記事の表示など、サイトの使い勝手をもう一段上げる機能も、プラグインで足せます。必須ではありませんが、運営が軌道に乗ってきたら検討したいところです。

  • Redirection:301リダイレクトを管理画面から設定できます。記事の統合やURL変更のときに必須で、リンク切れ(404)の検出にも使えます。サイトを育てていくと、いつか必ずお世話になる一本です。
  • WordPress Popular Posts:アクセス数にもとづいて人気記事を表示します。サイドバーに置くと回遊率の改善に効きます。

このあたりは「あると便利」枠です。基本の4カテゴリーが固まってから、必要を感じたタイミングで足していけば十分です。

参考: Redirection 公式プラグインページ / WordPress Popular Posts 公式プラグインページ

関連記事:【WordPress】301リダイレクトを.htaccessで行う方法と注意点

プラグインを入れすぎるリスク

プラグインは機能を足せる反面、増えるほどサイトに負荷と複雑さが積み上がっていきます。とくに次の4点に気をつけてください。

  • 表示速度の低下(読み込むスクリプトが増える)
  • プラグイン同士の競合による不具合
  • 更新が止まったプラグインからのセキュリティリスク
  • WordPress本体の更新時に起きる相性トラブル

便利に見えても、すべてのサイトに必要とは限りません。半年に一度くらいは棚卸しをして、使っていないもの・機能が重複しているものを削るだけでも、サイトは目に見えて軽く、そして安全になります。私自身、定期的に「これ、本当にまだ要る?」と自問しながら整理しています。

まとめ:少なく入れて、深く使う

WordPressはプラグインで機能を大きく広げられるCMSですが、おもしろいことに、強いサイトほど入れているプラグインは意外と少ないものです。あれこれ詰め込むより、厳選した数本を使いこなす方が、結果的にずっと安定します。

進め方はとてもシンプルです。まずはSEO・高速化・セキュリティ・バックアップの4カテゴリーを、それぞれ1つずつ固めましょう。この4本柱さえ立てておけば、サイトの土台はもう安心です。そこにお問い合わせフォームや編集効率化のプラグインを足して、あとは運営しながら必要を感じたものだけを少しずつ加えていく。この順番を守るだけで、速くて・安全で・管理しやすいWordPress環境にぐっと近づきます。

逆に、最初から欲張ってあれもこれもと入れてしまうと、どれが何のためのプラグインか自分でも分からなくなり、いざ不具合が起きたときに原因の切り分けができなくなります。私も昔そうやって痛い目を見てきました。だからこそ「少なく入れて、深く使う」を、声を大にしておすすめしたいのです。

そしてもうひとつ、この記事で一番伝えたかったことを繰り返します。プラグインを入れる前に、必ず公式ページで「最終更新」と「動作確認バージョン(Tested up to)」を確認してください。どれだけ評判のいい定番でも、更新が止まっていれば話は別です。今回紹介したものは、私が執筆にあたって一本ずつ公式ページを開き、今も現役で更新が続いていることを確かめたものばかりです。

長く付き合うサイトだからこそ、最初のプラグイン選びはていねいに。まずは気になったものを1つずつ、本番に入れる前にテスト環境やステージングで動きを確かめてから導入すると、より安全です。少数精鋭で組んだWordPressは、運営を続けるほど扱いやすさが効いてきます。