Photoshopのレイヤーグループを一括で開く・閉じる時短ワザまとめ

Photoshopのイメージ

Photoshopで凝ったデザインを作っていると、レイヤーパネルがどんどん縦に伸びていきますよね。グループの中にさらにグループ、その下にレイヤー効果(fx)……気づけば画面いっぱいにレイヤーがあふれて、目的のレイヤーを探すだけでスクロールに一苦労。Web制作の現場で長くPhotoshopを触ってきた私自身、これにはずっと地味なストレスを感じていました。

厄介なのは、開いてしまったグループを閉じる作業です。一つひとつ三角マークをクリックして畳んでいくと、グループが10個もあれば10回クリック。たいした手間ではなさそうで、積み重なると意外と時間も集中力も奪われます。共有用にデータを整える前や、別の作業へ切り替える前など、いったん全部閉じてスッキリさせたい場面は本当に多いんです。

実は、キーを押しながら三角マークをクリックするだけで、ドキュメント内のグループをまとめて開いたり閉じたりできます。修飾キーの組み合わせ次第で「ドキュメント全部」「入れ子の中だけ」と範囲を変えられるのもポイントで、慣れるとマウスをほとんど動かさずにパネルを整えられます。

この記事では、レイヤーグループを一括で開閉するキー操作を整理したうえで、レイヤー効果(fx)の畳み方や、レイヤーパネルメニューからの一括操作、さらにショートカットキーへの割り当て方まで、現行のPhotoshopで使える方法を一通りまとめました。パネルがごちゃつきがちな人ほど効いてくる時短ワザです。

レイヤーグループを一括で開く・閉じる基本のキー操作

まずは一番よく使う、グループ左側の三角マーク(▶/▼の開閉アイコン)を使った操作からです。ふだんは1つのグループを開け閉めするだけのこの三角ですが、修飾キーを押しながらクリックすると、一気に複数のグループへ効果が及びます。

動きは「トグル」になっていて、対象が閉じていれば全部開き、開いていれば全部閉じます。同じ操作で開閉を行ったり来たりできるので、覚えるのは1パターンで十分です。

ドキュメント内のすべてのグループをまとめて開閉する

レイヤーパネルにあるグループの三角マークを、Ctrl(Macはcommand)を押しながらクリックします。これでドキュメント内のすべてのグループが一括で開閉します。とにかく全部畳んでスッキリさせたい、という王道の使い方がこれです。

  1. レイヤーパネルで、どれか1つのグループの三角マークにカーソルを合わせる
  2. Ctrl(Macはcommand)キーを押しながらクリックする
  3. 閉じているグループはすべて開き、開いているグループはすべて閉じる

クリックしたグループの中(入れ子)だけを開閉する

グループの中にさらにグループがある「入れ子」構造のとき、三角マークをAlt(Macはoption)を押しながらクリックすると、そのグループ内に含まれるグループだけがまとめて開閉します。ドキュメント全体ではなく、いま触っている範囲だけ整理したいときに便利です。

さらに範囲を広げたいなら、Alt+Ctrl(Macはoption+command)を押しながら三角マークをクリックします。これは入れ子かどうかに関係なく、すべてのグループを開閉する操作です。下の表で整理しておきます。

※MacではCtrlcommandAltoptionに読み替えてください。

  1. Ctrl+クリック:ドキュメント内のすべてのグループを開閉
  2. Alt+クリック:クリックしたグループの中にある入れ子グループを開閉
  3. Alt+Ctrl+クリック:入れ子を含むすべてのグループを開閉

使い分けの目安としては、ふだんはCtrl+クリックでざっくり全部畳む、特定のグループだけ整理したいときはAlt+クリック、という二刀流が現実的だと思います。私もほぼこの2つしか使っていません。3つ目のAlt+Ctrl+クリックは、入れ子が何層にも深くなった大規模なデータで「とにかく根こそぎ畳みたい」というときに出番がある、くらいの位置づけです。

どのキーも、グループが1つしかない状態でも問題なく動きます。最初は手元のデータでCtrl+クリックを一度試して、開いて閉じての往復を体で覚えてしまうのが早いです。トグル動作なので、間違えて開いてしまっても同じ操作でまた閉じられます。元に戻す操作(ヒストリー)を気にせず気軽に押せるのも、この操作の気楽なところです。

参考:Julieanne Kost’s Blog | Shortcuts for Working with Layer Groups in Photoshop

レイヤー効果(fx)も一緒に畳んでパネルをすっきりさせる

レイヤーパネルが伸びる原因は、グループだけではありません。ドロップシャドウや境界線といったレイヤー効果(fx)を適用したレイヤーは、効果の一覧がレイヤーの下にずらりと展開されます。効果を多用したデータだと、これだけでパネルがかなり縦長になります。

レイヤー効果も、グループと同じく行の右側にある三角マークで開閉できます。ここでもAlt(Macはoption)を押しながら三角マークをクリックすると、ドキュメント内のレイヤー効果をまとめて畳めます。グループをCtrl+クリックで畳んだあと、効果をAlt+クリックで畳む、という流れにすると、パネルが一気に見通しよくなります。

細かい話ですが、グループの三角とレイヤー効果の三角は別物です。同じ「三角クリック」でも、どちらをクリックしたかで効く対象が変わります。意図した方の三角をクリックできているか、最初のうちは少し意識するとよいと思います。グループの三角は各グループの名前の左側、レイヤー効果の三角はfxアイコンが付いたレイヤー行の右端あたり、と位置で覚えておくと混乱しにくいです。

レイヤー効果を畳んでも、効果そのものが消えるわけではありません。あくまで一覧の表示を閉じるだけなので、ドロップシャドウや光彩といった設定は残ったままです。表示が隠れるだけだと分かっていれば、安心してどんどん畳めます。私はレタッチや合成で効果を盛りまくったデータほど、この一括クリックの恩恵が大きいと感じています。

参考:Photoshopで全てのグループとレイヤー効果を一括で閉じる方法 | ホワイトボード公式ブログ

レイヤーパネルメニューからまとめて折りたたむ

キー操作を覚えるのが面倒なら、メニューから実行する方法もあります。レイヤーパネル右上にあるメニューアイコン(横線が並んだハンバーガーメニュー)をクリックすると、パネルメニューが開きます。この中の「すべてのグループを折りたたむ」を選べば、開いているグループがすべて閉じます。

  1. レイヤーパネル右上のメニューアイコン(≡)をクリックする
  2. 表示されたメニューから「すべてのグループを折りたたむ」を選ぶ
  3. 展開されていたグループがすべて閉じる

キーを押しながらのクリックはトグルで開閉どちらにもなりますが、このメニュー項目は「折りたたむ(閉じる)」専用です。とにかく確実に全部畳みたいときは、こちらの方が迷いがなくて好きという人もいると思います。マウス操作だけで完結するのも気楽です。

「すべてのグループを折りたたむ」をショートカットキーに登録する

この「すべてのグループを折りたたむ」、よく使うならショートカットキーに割り当ててしまうのが一番ラクです。Photoshopはパネルメニューの項目にも自分でキーを設定できます。手順は次のとおりです。

  1. メニューの「編集」→「キーボードショートカット」を開く
  2. 「ショートカット」のプルダウンを「パネルメニュー」に切り替える
  3. 一覧から「レイヤー」を展開し、「すべてのグループを折りたたむ」を探す
  4. 空いているキーの組み合わせを入力して「確定」「OK」で保存する

他の機能と重複しないキーを選ぶ必要はありますが、一度登録してしまえばワンキーでパネルを畳めます。レイヤー数が多いデータを日常的に扱う人ほど、設定する価値があると思います。

参考:Photoshopの「すべてのグループを折りたたむ」をショートカットキーへ割り当てる | Ateitexe

関連記事:PhotoshopとIllustratorで使いこなす!作業効率を上げるショートカットキー

まとめ

レイヤーグループの三角マークをCtrl(Macはcommand)を押しながらクリックすれば、ドキュメント内のグループをまとめて開閉でき、レイヤー効果はAlt(Macはoption)+クリックで畳めます。範囲を絞りたいときのAlt+クリック、確実に閉じたいときのパネルメニュー「すべてのグループを折りたたむ」と合わせて覚えておくと、状況に応じて使い分けられます。

地味な操作ですが、レイヤーを探す時間と、いちいち畳むクリックの回数が減るのは思った以上に効いてきます。私自身、データを人に渡す前に全グループをサッと畳んでから整える、というのが習慣になりました。受け取った相手にとっても、最初からパネルが整っているデータは作業しやすいはずです。チームで同じPSDを触る現場なら、なおさら効いてくる小さな気配りだと思います。

キー操作とパネルメニュー、どちらが合うかは人それぞれです。手はキーボードに置いておきたい人ならCtrl+クリック中心に、マウス操作で完結させたい人ならパネルメニューの「すべてのグループを折りたたむ」をショートカット登録、というふうに、自分の作業スタイルに馴染む方を主役にすればよいと思います。両方覚えておけば、状況に応じて手数の少ない方を選べます。

まずはCtrl+クリックの一括開閉だけでも、次にPhotoshopを開いたときに試してみてください。レイヤーパネルとの付き合い方が少しラクになって、デザインそのものに集中できる時間が増えるはずです。