任天堂がコロプラを特許侵害で提訴「白猫プロジェクト」差し止め・賠償請求

スマホゲームアプリ「白猫プロジェクト」

株式会社コロプラは1月10日、任天堂株式会社から特許侵害に関する訴訟提起を受けたことを発表しました。ネットでも一気に広まったニュースなので、目にした方も多いと思います。

コロプラの提供するスマホゲームアプリ『白猫プロジェクト』が、任天堂の特許を侵害しているとのこと。元白猫民の私としてはかなり衝撃だったので、事の経緯とこれからの見通しをまとめておきます。

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2016年9月から任天堂に指摘される

任天堂広報室によると、争点になっているのはタッチパネル上でジョイスティック操作を行う際に使う特許技術など5件です。

任天堂広報室によると、「タッチパネル上でジョイスティック操作を行う際に使用される特許技術」など5件が侵害されたという。

2016年9月、任天堂からコロプラに対して、コロプラのゲームが任天堂の特許権を侵害するとの指摘があったという。その後、コロプラは1年以上にわたり「特許侵害はない」と説明してきたが任天堂に受け入れられず、訴訟を提起されたとしている。

LINK:任天堂、コロプラを提訴「白猫プロジェクト」特許侵害で差し止め・賠償請求

つまり、いきなり訴えられたわけではなく、2016年9月の指摘から1年以上の話し合いを経ての提訴という流れです。侵害を指摘された特許のうちの一つは、白猫の売りでもある「ぷにコン」を指しているのでは、と見られていました。ぷにコンの特許まわりの情報は、こちらのサイトで詳しくまとめられています

コロプラ「侵害する事実は一切ない」

一方のコロプラは「当社のゲームが任天堂の特許権を侵害する事実は一切ないものと確信している」とし、争う姿勢を示しました。

白猫プロジェクトに関する訴訟提起について

いつも白猫プロジェクトをお楽しみいただきありがとうございます。
本日1月10日(水)、株式会社コロプラ(以下、「コロプラ」)は任天堂株式会社(以下、「任天堂」)より特許権侵害に関する訴訟提起を受けた旨を発表しました。

コロプラとしては、任天堂の主張は不当であり、特許侵害の事実は一切無いものと考えております。今後、コロプラの見解の正当性を裁判等において明らかにしてまいります。

このたびは多大なるご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。いつも応援していただいているユーザーの皆さまのことを第一に、今後もより一層サービスの向上に努めてまいります。引き続き、安心して白猫プロジェクトをお楽しみいただけましたら幸いです。

LINK:白猫プロジェクトに関する訴訟提起について(コロプラ公式発表)

白猫訴訟問題、今後は…?

コロプラは本件がグループの業績に与える影響について「現時点で見通すことは困難」としていました。ただ、こういう話が出るとユーザーが不安になって離れやすいのは事実で、白猫を遊んでいる身としては落ち着かないニュースでした。

任天堂法務部はこれまでも数々の訴訟に対応してきたことで知られ、ネット上では「最強」と語られることも多い存在です。コロプラも当時、求人サイト・DODA(デューダ)で弁護士資格のある人材を募集していたという話もあり、法務まわりを固めにいっている様子がうかがえました。

提訴の時点では、コロプラが全面的に争う姿勢を示していたので、長期戦になりそうだな、というのが正直な印象でした。実際にこの後どう決着したのかは、下の追記にまとめています。

【追記】訴訟は2021年に和解で決着

この記事を書いてから約3年半後、2021年8月4日に両社の和解が成立したことが発表されました。内容は、コロプラが今後のライセンス使用料を含めた和解金として総額33億円を任天堂に支払い、任天堂が訴えを取り下げるというものです。

ちなみに任天堂が求めていた損害賠償額は、当初の約44億円から途中で増額され、遅延損害金を含めて最終的に約96億9900万円まで膨らんでいました。そこから33億円の和解に落ち着いた形です。裁判で白黒つける前に、金銭とライセンスで折り合いをつけた決着と言えます。

そして気になる白猫プロジェクト本体ですが、和解後もサービスは継続しています。この追記を書いている時点でも日本版は運営が続いていて、提訴当時に心配された「サービス終了」という最悪のシナリオにはなりませんでした(中国版・台湾版などの海外版は個別に終了しています)。当時ハラハラしながら見守っていた身としては、ひとまずゲームが残ったことにホッとしています。

参考:
任天堂のコロプラ『白猫プロジェクト』訴訟、和解金33億円で和解が成立。公式サイト等で発表(ファミ通.com)特許権侵害訴訟の和解成立のお知らせ(任天堂 公式ニュースリリース)