『ファイナルファンタジー』と『ドラゴンクエスト』。皆さんご存じのこの2タイトルは、「FF派」と「DQ派」といった派閥ができるほど、絶大な支持を集める人気シリーズです。
この2つのRPGシリーズは、国内だけでなく世界中のゲーマーに愛され続けています。『ドラゴンクエスト』が「正統派・王道RPG」として親しまれてきたのに対し、『ファイナルファンタジー』(以下、FF)は、常に新しいシステムや大胆なストーリー展開を取り入れてきた「挑戦的RPG」として評価されてきました。時代とともに進化するビジュアルやサウンドも高く評価され、これまで数多くの革新をもたらしてきたシリーズです。
この記事では、まず歴代ファイナルファンタジーを発売順の一覧で整理し、そのうえでシリーズをプレイしてきた私なりのおすすめ順ランキングで紹介します。ランキングではストーリーや隠し要素のネタバレも含むので、未プレイの方はご注意ください。
関連記事:ドラゴンクエストシリーズおすすめランキング!歴代人気作をガチ評価
歴代ファイナルファンタジーシリーズ一覧(発売順)
まずは、歴代ナンバリングタイトルを発売順にまとめた一覧です。最新作は2023年発売の『ファイナルファンタジーXVI(FF16)』です。
| No. | タイトル | 発売年 | 機種(備考) |
|---|---|---|---|
| I | ファイナルファンタジー | 1987年 | ファミコン |
| II | ファイナルファンタジーII | 1988年 | ファミコン |
| III | ファイナルファンタジーIII | 1990年 | ファミコン |
| IV | ファイナルファンタジーIV | 1991年 | スーパーファミコン |
| V | ファイナルファンタジーV | 1992年 | スーパーファミコン |
| VI | ファイナルファンタジーVI | 1994年 | スーパーファミコン |
| VII | ファイナルファンタジーVII | 1997年 | PlayStation |
| VIII | ファイナルファンタジーVIII | 1999年 | PlayStation |
| IX | ファイナルファンタジーIX | 2000年 | PlayStation |
| X | ファイナルファンタジーX | 2001年 | PlayStation 2 |
| XI | ファイナルファンタジーXI | 2002年 | PS2・PCほか(MMORPG) |
| XII | ファイナルファンタジーXII | 2006年 | PlayStation 2 |
| XIII | ファイナルファンタジーXIII | 2009年 | PlayStation 3 |
| XIV | ファイナルファンタジーXIV | 2010年 | PC・PS3ほか(MMORPG) |
| XV | ファイナルファンタジーXV | 2016年 | PlayStation 4 |
| XVI | ファイナルファンタジーXVI | 2023年 | PlayStation 5 |
【最新情報】最新のナンバリングは、2023年6月22日に発売された『ファイナルファンタジーXVI(FF16)』です。『FF14』を手がけた吉田直樹氏がプロデューサーを務める本格アクションRPGで、PlayStation 5向けに発売されました(後にPC版も)。なお、本記事のおすすめランキングはFF16の発売以前にまとめた内容を基にしているため、ランキングにはFF15までを掲載しています。
歴代のFFをおすすめ順に並べると…
ここからは、シリーズをプレイしてきた私個人のおすすめ順ランキングです。結論から言うと、この順番になりました。
6 > 7 > 10 > 5 > 9 > 12 > 3 > 15 > 4 > 13 > 8 > 2 > 1
『FINAL FANTASY Record Keeper』『MOBIUS FINAL FANTASY』などのスマホ専用ゲーム、『ファイナルファンタジータクティクス』などの外伝、MMORPGの『FF11』『FF14』は評価から外しています。また『FF16』は記事執筆後の発売のため、今回のランキングには含めていません。順位はあくまで私個人の主観によるものですが、これまでFFをプレイしたことがない人にも、どの作品から始めればよいかの参考になれば幸いです。
1位:ファイナルファンタジー VI
私が一番ハマったのがFF6。シリーズの中でも特に評価が高く、長年にわたってファンに愛されているタイトルです。
FF6の大きな魅力は、すべてのキャラクターが物語の中心に位置している点です。主人公が明確に決まっておらず、複数のキャラクターにスポットライトを当てて物語が進行していく構成は、他のFF作品にはない斬新さがあります。ドラクエで言うと4に近いシステムですね。

音楽の評価も高く、オペラを再現したシーンは当時のゲーム技術を超えた演出で、ゲームの枠を超えた感動がありました。植松伸夫氏による「妖星乱舞」や「仲間を求めて」などは、今でもシリーズ屈指の名曲として知られています。
また、ラスボスのケフカはFFシリーズの中でも特に異質な存在です。狂気的な性格と、物語が進むにつれて力を増していく描写は、プレイヤーに強烈な印象を残しました。FF6の物語は単純な「正義対悪」ではなく、登場人物たちが抱える複雑な感情やケフカの狂気を描くことで、より深みのあるものになっています。難易度のバランスもよく、初心者でも楽しめる一方で、やりこみ要素も充実。シナリオ・システム・音楽のすべてが高水準でまとまった、まさにシリーズ最高傑作と言える作品です。
関連記事:セッツァー「今考えてる事の逆が正解だ。でもそれは大きなミステイク」とは
2位:ファイナルファンタジー VII
世間一般の人気・知名度は、FF7がもっとも高いと思います。FFの主人公=「クラウド」、FFのヒロイン=「ティファ(もしくはエアリス)」というイメージの人も多いのではないでしょうか。

FF7は、それまで2DだったFFの世界を3D化した歴史的作品でもあります。当時すでに高い人気を誇っていたFFシリーズですが、FF7によってその知名度は世界的なものになりました。CGムービーとリアルタイム3Dの融合は、当時の技術的限界を超えた驚きの演出でした。
物語は、主人公クラウドの複雑な過去と、彼を取り巻く登場人物たちの運命が絡み合って進みます。記憶の謎、ライバル・セフィロスとの因縁、世界の破滅を阻止する壮大な展開は、多くのプレイヤーを引き込みました。クラウドが直面する「アイデンティティの喪失」や「自己再構築」といったテーマも、FF7が単なるゲーム以上の深みを持つ理由のひとつです。
システム面の特徴は「マテリアシステム」。ほぼすべての武器・防具に開いた「マテリア穴」に、「マテリア」と呼ばれるアイテムをセットして特性を付加できるもので、プレイスタイルの多様化とやりこみ要素の強化に成功したと評価されています。クラウドの名言やエアリスの悲劇的なシーンなど、語り継がれる名場面も数多くあります。難易度はシリーズの中でもかなり低めですが、それがまた幅広いプレイヤーに支持される理由なのかもしれません。
3位:ファイナルファンタジー X
FF10は、フル3Dのフィールドとキャラクターボイスを採用した初めての作品です。シナリオと映像の評価が非常に高く、シリーズ最高傑作に挙げる人も少なくありません。発売から年月が経っているとは思えない美麗なグラフィックは、今でも目を奪われるほど。ストーリーや映像の美しさから、女性にも人気の高い作品です。

ティーダとユウナの関係を軸にした物語は、シリーズの中でも特に感動的なエンディングを迎え、プレイヤーに強烈な印象を残しました。召喚士としての使命を果たすために旅を続けるユウナと、複雑な運命を背負ったティーダが交差する物語は、多くの人の心に深く刻まれています。
シリーズ初のフルボイス採用により、キャラクターの感情や物語の緊張感がよりリアルに伝わるようになり、プレイヤーは物語に強く感情移入できるようになりました。戦闘では、伝統的なターン制を進化させた「スフィア盤」というキャラクター成長システムを導入。成長を自由にカスタマイズでき、戦略性と自由度が高い一方、その自由度の高さが初心者には少し難しく感じられる部分もあるかもしれません。
4位:ファイナルファンタジー V
「ジョブチェンジ」と「アビリティシステム」の完成形がFF5。ジョブシステムが売りのFF3と、ストーリーが売りのFF4を足して2で割ったような作品です。

ジョブシステムはFF3でも導入されましたが、FF5では大幅に進化し、さらに深みのあるキャラクター育成が可能になりました。プレイヤーはジョブを自由に選び、そのジョブに応じたアビリティを習得することで、戦略的な戦闘を楽しめます。
システムだけでなく、ストーリー面の完成度も高い作品です。バッツ、レナ、ファリス、ガラフ、クルルといった個性豊かなキャラクターたちが織りなす物語は、笑いあり涙ありの展開が続きます。隠しボスであるオメガや神竜の存在は、FFシリーズにおける隠しボスの原点ともいえるもので、後の作品にも大きな影響を与えました。ゲーム全体のバランスがよく、ジョブシステムで自由に戦術を組み立てられるため、戦略性を重視するプレイヤーに特におすすめです。
5位:ファイナルファンタジー IX
シリーズの原点回帰と言われる作品がFF9。6、7、8と未来的・サイバーパンク風の世界観に舵を切っていたFFが、FF9では「原点回帰」をテーマに、初期のファンタジー要素を色濃く復活させました。象徴的な「クリスタル」の存在とともに、壮大なファンタジーの世界が描かれています。

物語は、個性豊かなキャラクターたちが「生きる意味」を探し求めながら進行していきます。主人公ジタンを中心に、仲間それぞれが抱える葛藤や宿命が描かれ、感情移入しやすい作りです。中でも、ビビが抱える存在の問いや自己否定感は、多くのプレイヤーに深い印象を与えました。
懐古的なファンタジー要素が詰まっているため、FF1や3などシリーズ初期からプレイしてきた人には懐かしく感じられる部分が多いでしょう。一方で、7や8の未来的な雰囲気が好きだった人には少し戸惑う部分があるかもしれません。シンプルかつ奥深いRPGの楽しさを詰め込んだ、安定感のある作品です。
6位:ファイナルファンタジー XII
FF12は、新しいバトルシステム「アクティブディメンションバトル(ADB)」が導入された作品です。従来のコマンドバトルにリアルタイムアクションを融合させたシステムで、敵味方がフィールド上でリアルタイムに行動するため、戦闘がシームレスに進むのが特徴です。

この戦闘システムは新しい体験を提供し、特に戦略性を重視するプレイヤーに好評でした。フィールド移動中でも画面が切り替わらずに戦闘が展開されるため、冒険のテンポも非常にスムーズです。一方で、従来のコマンドバトルを好むファンには違和感を覚える人も多く、好みが分かれる部分でもあります。
物語面では、政治的な陰謀や王国の運命を描く壮大なストーリーを持ちながらも、キャラクター同士の感情が深掘りされず、全体的にこじんまりとした印象が残るのが惜しいところ。それでも、広大なフィールドと豊富なサイドクエストが用意されており、戦闘面で特に優れた作品として評価されています。
7位:ファイナルファンタジー III
FF3は、シリーズで初めて「ジョブチェンジ」システムが導入された作品です。プレイヤーが自由にキャラクターのジョブを変更し、さまざまな役割を持たせられる革新的なシステムで、以後のFFシリーズに多大な影響を与えました。

物語の中心には、「クリスタル」に選ばれた4人の少年たちが冒険する世界観があります。召喚魔法が初めて登場した作品でもあり、後のシリーズの特徴となる「召喚士」ジョブが加わったのもこの作品からです。一方で、難易度の高さでも知られ、特にセーブポイントのない長大なラストダンジョンを一度の挑戦でクリアしなければならない仕様には、多くのプレイヤーが苦労しました。全体の雰囲気はFF5に似ており、シンプルながら深い戦略性を持つジョブシステムが魅力です。
8位:ファイナルファンタジー XV
FF15は、シリーズ初の「オープンワールド」を採用したタイトルとして注目されました。広大なフィールドを自由に冒険できる新しい試みでしたが、その評価は分かれ、ネット上では「ホストファンタジー」と揶揄されることもありました。

主人公ノクティス王子とその仲間たちが、王国を救うための旅に出る物語です。リアルタイムバトルを採用し、シフト(瞬間移動)や特殊攻撃を駆使する爽快な戦闘が魅力。キャンプやドライブ、食事といったシステムも特徴的で、「旅をしている」という感覚を強く与えてくれます。
一方で、本編だけでは物語の全貌が理解しにくく、追加DLCなどで補完する形になっている点が批判されました。広大なフィールドを持て余したと感じたプレイヤーも少なくなかったでしょう。蛇足ですが、ラストの「わりぃ やっぱ辛えわ」「そりゃ 辛えでしょ」「ちゃんと言えたじゃねぇか」「聞けてよかった」というやり取りは、屈指の名シーン(?)として掲示板やSNSで定番のネタになっています。
9位:ファイナルファンタジー IV
FF4は、それまでの職業システムを廃止し、各キャラクターに固定された役割を与える新しいシステムを採用しました。物語が進むにつれてパーティが入れ替わり、各キャラクターが物語に大きく関わる形で展開されるため、シナリオが非常に練り込まれています。

また、シリーズで初めて「アクティブタイムバトル(ATB)」を導入した作品でもあります。コマンドを入力している間も敵が行動するため、リアルタイムでの判断が求められ、戦闘に緊迫感と戦略性が増しました。このATBは後のFFシリーズにも大きな影響を与え、RPGの戦闘システムの新たなスタンダードとなりました。主人公セシルがダークナイトからパラディンへと生まれ変わるシーンは、シリーズ屈指の名場面として知られています。ジョブチェンジがないぶん自由度にやや欠ける面はありますが、物語の緻密さとキャラクター描写の深さが高く評価されている作品です。
10位:ファイナルファンタジー XIII
FF13は、全13章から構成された壮大なストーリーが特徴ですが、序盤の10章までは一本道の展開が続き、自由に世界を冒険できません。世界が広がり自由度が増すのは11章からで、それまでを長いチュートリアルのように感じるプレイヤーも少なくありません。

戦闘は、攻撃役・回復役・防御役などの役割をリアルタイムで切り替える「オプティマ」システムを採用。瞬時に役割を変えることで戦略性の高いバトルが展開されます。難易度はシリーズの中でもやや高め。序盤の自由度の欠如が批判される一方、11章以降は一気に面白くなるため、そこまでを乗り越えれば充実したRPG体験が待っています。
なお、ゲーム自体の評価とは別の話ですが、FF13の主人公・ライトニングさんは「光速の異名を持ち重力を自在に操る高貴なる女性騎士」として、ネットでたびたびネタにされる人気キャラクターでもあります。
11位:ファイナルファンタジー VIII
FF8は、グラフィックが大幅に進化し、キャラクターが八頭身で表現されるようになりました。FF7のポリゴンモデルとは一線を画す美しいビジュアルが特徴で、キャラクターの感情や表情も豊かに表現され、物語への没入感が一層高まっています。

特徴的なシステムが「ジャンクションシステム」。魔法をストックしてステータスに装備することでキャラクターを強化するもので、魔法を単なる消費アイテムではなく戦略的に使う仕組みが面白い反面、やや複雑で評価が分かれます。慣れるまでが大変で、初心者には少し敷居が高く感じられるかもしれません。また、カードゲーム「Triple Triad」の完成度が高く、本編そっちのけで熱中するプレイヤーも多かったほどです。主人公スコールのクールな性格や、恋愛・青春の葛藤が描かれる、やや大人向けのストーリーも特徴です。
12位:ファイナルファンタジー II
FF2は、レベルや経験値という従来の概念を取り除き、代わりに「熟練度システム」を採用した、非常に革新的な作品です。戦闘でダメージを受けるとHPが増え、魔法を使うとその魔法が強くなるといった、使用頻度に応じた成長が特徴です。

このシステムは後の「サガ」シリーズに受け継がれましたが、当時としては斬新すぎたうえに未熟な部分もあり、ゲーム全体の難易度が非常に高くなってしまいました。特にFC版は、ダメージを受けないとHPが増えないため、わざと自分を傷つけてステータスを上げる不自然なプレイが必要になることもあり、これがストレス要素となっていました。物語は帝国に反抗する反乱軍の若者たちを描き、FF1よりもストーリー性が強化されています。スマホ版ではバランスが調整され、初めての人にも取っ付きやすくなっています。
13位:ファイナルファンタジー
FF1は、シリーズの原点であり、現在のスクウェア・エニックスのRPGの基盤を築いた作品です。古さゆえにランキングでは最下位となっていますが、「殿堂入り」と言っていい特別な存在だと思います。

最大の特徴は、キャラクターに「ジョブ」を設定できる点です。今では当たり前のこのシステムも、当時は非常に斬新で、ジョブを選んでパーティの役割を決め、戦略を練る楽しさを味わえました。物語はシンプルながら王道の冒険ファンタジーで、「光の戦士」としてクリスタルを救う旅に出るというもの。この「光の戦士」と「クリスタル」は、後のシリーズの象徴的なテーマとして受け継がれていきます。1987年に発売されたこの作品が今なお語り継がれるほど完成度が高いというのは、驚くべきことです。RPGの基本を学びたい方にとっては、一度は体験すべき作品でしょう。
FFは好みがハッキリ分かれるゲーム
ファイナルファンタジーシリーズは、ドラゴンクエストシリーズと比べると、良くも悪くも“好き嫌いが分かれるゲーム”だと思います。
FF7以降のタイトルは特にその傾向が顕著で、「9が最高傑作だ!」という人もいれば「9は一番の駄作!」という人も同じくらいいます。FFはドラクエよりシステムやストーリーが複雑なぶん、人を選ぶ面があります。新しい試みを多く詰め込んでくることもあり、ドラクエが“保守的なゲーム”なら、FFは“挑戦的なゲーム”と言えるでしょう。
また、ランキング記事を書いておいてこんなことを言ったら元も子もないのですが、ゲームの面白さの7割くらいは、どの時期(何歳頃)にプレイしたかで決まると思っています(笑)。一番ゲームにハマっていた時期、私の場合は中高生時代にやっていたゲームは、思い出補正も働いて「面白かったなー」と感じています。
あくまで私基準の主観的なランキングですが、この記事をきっかけに、皆さんにとってもっとも面白いと思えるFFに出会えたら幸いです。