プライバシーポリシーのひな形|個人ブログ・企業サイトで使えるテンプレート集

PCとキーボード

Webサイトやブログを立ち上げて、いざ公開という段になると、意外と後回しになりがちなのがプライバシーポリシーのページです。デザインや記事と違って目立つ部分ではないので、「あとで作ればいいか」とつい先送りにしてしまう。私自身、Web制作を長年やってきて、初期のサイトでこのページの整備が甘かった経験があります。

ところが、お問い合わせフォームを置いた、アクセス解析を入れた、広告やアフィリエイトを始めた——そのどれもが、訪問者の情報を何らかの形で扱う行為です。プライバシーポリシーは「サイトがどんな情報を、何のために集め、どう扱うのか」を訪問者に伝えるための約束ごとであり、個人情報保護法やGoogleアドセンスなどのサービス規約でも掲示が求められる場面があります。

この記事では、個人ブログ・WordPressサイト・企業サイトでそのまま下地として使えるプライバシーポリシーのひな形を、用途別にまとめました。Googleアドセンス、Googleアナリティクス、Amazonアソシエイト、お問い合わせフォームを使っている場合の追記例も用意しています。コピペできる形で置いてあるので、自分のサイトに合わせて削ったり足したりしながら組み立ててみてください。

ただし、最初にひとつだけ。ここで紹介するのはあくまで一般的なサンプルであって、これを貼れば法的に万全、という性質のものではありません。サイトで実際に扱う情報や使っているサービスによって、書くべき内容は変わります。会員登録・決済・予約・採用応募、あるいは医療・法律・金融といった機微な情報を扱うなら、内容が複雑になりますので、最終的には弁護士などの専門家や最新の法令・ガイドラインで確認することをおすすめします。本記事は法的助言ではありません。

そもそもプライバシーポリシーに何を書くべきか

ひな形を貼る前に、なぜそれが必要で、最低限どんな要素が入るのかを押さえておくと、自分のサイトに合わせた取捨選択がしやすくなります。

個人情報保護法が求めていること

個人情報を取り扱う事業者は、その利用目的をできる限り特定し、本人が分かるように公表または通知することが求められます。お問い合わせフォームで氏名やメールアドレスを受け取るなら、それも個人情報の取得にあたります。「何のために集めるのか」を具体的に書く、というのが出発点です。

個人情報保護委員会などの整理では、プライバシーポリシーに盛り込むことが望ましい項目として、事業者の名称、関係法令やガイドラインの遵守、安全管理措置に関する事項、問い合わせ・苦情の受付窓口などが挙げられています。企業サイトでは特にこのあたりを丁寧に書いておくと安心です。

なお、個人情報保護法は数年ごとに見直しが行われており、課徴金制度の導入などを含む改正の議論も続いています。一度作ったら終わりではなく、ときどき見直す前提で構えておくとよいです。

参考:個人情報保護委員会(公式サイト)「個人情報保護法」を分かりやすく解説(政府広報オンライン)

Cookieと「外部送信」にも目を向ける

アクセス解析や広告配信の多くはCookieなどを使って、訪問者の情報を外部の事業者に送っています。2023年6月施行の改正電気通信事業法では、こうした外部送信について利用者が確認できるようにする「外部送信規律」が設けられました。対象は会社単位ではなくサービス(サイト・アプリ)単位で判断され、広告収益を目的とする個人ブログなどが含まれる場合もあります。

この規律で公表が求められる内容は、個人情報保護法のそれとは少し違い、送信先や送信先での利用目的にも触れる必要があるとされています。自分のサイトが対象になりそうか不安なときは、総務省の解説で確認しておくとよいでしょう。判断に迷う場合は専門家への相談も検討してください。

参考:自分に関する情報が第三者に送信される場合(総務省)

プライバシーポリシーのひな形【基本テンプレート】

まずは、個人ブログや小規模なWebサイトでも使いやすい基本のひな形です。お問い合わせフォーム、アクセス解析、広告配信、アフィリエイトなどを使っている前提で項目を並べてあります。使っていないサービスの項目は削り、使っているものだけを残すのが基本の調整方針です。

個人ブログ・WordPressサイト向けのひな形

以下をコピーして、サイト名や運営者名を置き換えるところから始めてください。文末の制定日・改定日は実際の日付に直します。

プライバシーポリシー

当サイトでは、個人情報の重要性を認識し、以下の方針に基づいて適切な取り扱いに努めます。

■ 個人情報の利用目的
当サイトでは、お問い合わせフォームやコメントの送信時に、氏名、メールアドレスなどの個人情報をご入力いただく場合があります。
取得した個人情報は、お問い合わせへの回答、必要な情報のご連絡、スパム・荒らし行為への対応などの目的で利用し、これらの目的以外では利用いたしません。

■ 広告配信について
当サイトでは、第三者配信の広告サービスを利用する場合があります。
広告配信事業者は、ユーザーの興味に応じた広告を表示するためにCookieを使用することがあります。
Cookieを使用することで当サイトはユーザーのコンピューターを識別できますが、ユーザー個人を特定するものではありません。

■ アクセス解析ツールについて
当サイトでは、アクセス解析ツールを利用する場合があります。
アクセス解析ツールは、トラフィックデータの収集のためにCookieを使用することがあります。収集されるデータは匿名で、個人を特定するものではありません。

■ アフィリエイトプログラムについて
当サイトでは、アフィリエイトプログラムを利用して商品やサービスを紹介する場合があります。
リンク先の商品・サービスは当サイトが販売しているものではなく、各販売元・提供元との直接取引となります。商品・サービスに関するお問い合わせは各販売元・提供元へお願いいたします。

■ 個人情報の第三者提供について
当サイトでは、法令に基づく場合を除き、本人の同意なく個人情報を第三者に提供することはありません。

■ 免責事項
当サイトに掲載している情報は、できる限り正確な内容を提供するよう努めていますが、正確性や安全性を保証するものではありません。
当サイトの情報によって生じた損害等について、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

■ 著作権について
当サイトに掲載している文章・画像等の著作物を、無断で転載・使用することを禁止します。引用の範囲を超える利用については、事前にお問い合わせください。

■ プライバシーポリシーの変更について
当サイトは、必要に応じて本ポリシーの内容を変更することがあります。変更後のプライバシーポリシーは、本ページに掲載した時点で効力を生じるものとします。

■ お問い合わせ
本ポリシーに関するお問い合わせは、当サイトのお問い合わせフォームよりお願いいたします。

制定日:20XX年XX月XX日
改定日:20XX年XX月XX日

項目名の冒頭に付けた「■」は読みやすさのための目印なので、見出し機能で組むなら外してかまいません。広告やアフィリエイトをやっていないブログなら、その項目はまるごと削除して問題ありません。

企業サイト・コーポレートサイト向けのひな形

企業サイトでは、お問い合わせ・資料請求・採用応募などで個人情報を扱う場面が増えるため、取得項目や安全管理、開示請求への対応まで踏み込んで書いておくのが一般的です。

プライバシーポリシー

株式会社〇〇(以下「当社」といいます)は、個人情報の重要性を認識し、個人情報の保護に関する法令等を遵守するとともに、以下の方針に基づき個人情報を適切に取り扱います。

■ 個人情報の取得について
当社は、お問い合わせ、資料請求、採用応募、サービスのお申し込み等に際して、氏名、会社名、住所、電話番号、メールアドレス、その他必要な情報を取得する場合があります。

■ 個人情報の利用目的
当社は、取得した個人情報を以下の目的で利用します。
・お問い合わせへの回答
・資料の送付
・サービスに関するご連絡
・採用応募者へのご連絡および採用選考
・当社サービスの改善
・法令に基づく対応

■ 個人情報の第三者提供について
当社は、法令に基づく場合を除き、本人の同意なく個人情報を第三者に提供することはありません。

■ 個人情報の管理について
当社は、個人情報の漏えい、滅失、改ざん、不正アクセス等を防止するため、必要かつ適切な安全管理措置を講じます。

■ 個人情報の開示・訂正・削除について
本人から個人情報の開示、訂正、追加、削除、利用停止等のご請求があった場合は、本人確認のうえ、法令に基づき適切に対応します。

■ Cookieの利用について
当社サイトでは、利便性の向上、アクセス解析、広告配信等の目的でCookieを使用する場合があります。Cookieにより取得される情報には、個人を特定できる情報は含まれません。

■ 外部サービスの利用について
当社サイトでは、アクセス解析ツールや外部サービスを利用する場合があります。これらのサービスでは、Cookie等を使用して利用状況に関する情報を収集することがあります。

■ プライバシーポリシーの変更について
当社は、法令の改正やサービス内容の変更等に応じて、本ポリシーを変更することがあります。変更後の内容は、当社サイトに掲載した時点で効力を生じるものとします。

■ お問い合わせ窓口
本ポリシーに関するお問い合わせは、以下の窓口までお願いいたします。
株式会社〇〇
〒000-0000 〇〇県〇〇市〇〇
メールアドレス:xxxx@example.com

制定日:20XX年XX月XX日
改定日:20XX年XX月XX日

会員制サービスや決済を扱う場合は、ここに利用規約や特定商取引法に基づく表記といった別のページも必要になります。取り扱う情報が増えるほど書くべきことも増えるので、規模が大きくなりそうなら早めに専門家に相談しておくほうが結果的にラクです。

利用サービス別の追記例

Googleアドセンス、Googleアナリティクス、Amazonアソシエイト、お問い合わせフォーム。このあたりを使っているなら、基本のひな形に、サービスごとに求められる記載を足しておきます。とくにGoogleアドセンスは、プライバシーポリシーへの所定の記載が公式に求められている点に注意が必要です。

Googleアドセンスを利用している場合の追記例

Googleの公式ヘルプでは、第三者配信事業者がCookieを使って広告を配信すること、ユーザーが広告設定でパーソナライズド広告を無効にできることなどを、プライバシーポリシーに記載するよう求めています。以下はその趣旨に沿った文例です。

■ 広告配信について
当サイトでは、第三者配信の広告サービス「Googleアドセンス」を利用しています。
Googleなどの第三者配信事業者は、Cookieを使用して、ユーザーが当サイトや他のサイトに過去にアクセスした際の情報に基づいて広告を配信することがあります。
Googleが広告Cookieを使用することにより、Googleやそのパートナーは、ユーザーが当サイトや他のサイトにアクセスした際の情報に基づいて適切な広告を表示できます。
ユーザーは、広告設定(https://adssettings.google.com/)でパーソナライズド広告を無効にできます。また、www.aboutads.info にアクセスすれば、第三者配信事業者のCookie使用によるパーソナライズド広告を無効にできます。

Googleのポリシーは時々更新されます。実際の運用前に、必ず最新の公式ヘルプで現行の記載要件を確認してください。

参考:必須コンテンツ(Google AdSense ヘルプ)広告(Google ポリシーと規約)

Googleアナリティクスを利用している場合の追記例

アクセス解析ツールを使っているなら、何のデータを、何の目的で集めているかを書き添えます。

■ アクセス解析ツールについて
当サイトでは、アクセス解析ツール「Googleアナリティクス」を利用しています。
Googleアナリティクスは、トラフィックデータの収集のためにCookieを使用することがあります。収集されるデータは匿名で、個人を特定するものではありません。
これらの情報は、当サイトの利用状況の分析、サイト改善、コンテンツの見直しなどの目的で利用します。

Amazonアソシエイトを利用している場合の追記例

Amazonアソシエイトでは、参加者であることをサイト上で表示することが求められています。次の一文を入れておきます。

■ Amazonアソシエイトについて
当サイトは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによって紹介料を獲得できるアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
当サイトで紹介している商品・サービスは、当サイトが販売しているものではありません。商品・サービスに関するお問い合わせは、販売元または提供元へお願いいたします。

関連記事:Amazonアソシエイトと楽天アフィリエイト徹底比較!おすすめポイントと特徴

お問い合わせフォームを設置している場合の追記例

フォームで氏名・メールアドレス・問い合わせ内容を受け取るなら、その取得と利用目的を明示しておきます。

■ お問い合わせフォームについて
当サイトでは、お問い合わせフォームの送信時に、氏名、メールアドレス、お問い合わせ内容などをご入力いただく場合があります。
取得した個人情報は、お問い合わせへの回答や必要なご連絡のために利用し、それ以外の目的では利用いたしません。
また、取得した個人情報は、法令に基づく場合を除き、本人の同意なく第三者に提供することはありません。

あわせて読みたい:サイトのご利用について(利用規約)のサンプル雛形

まとめ:ひな形は「下地」、仕上げは自分のサイトに合わせて

プライバシーポリシーは、訪問者に「このサイトは情報をこう扱います」と伝えるための約束ごとです。ここで紹介したひな形は、その下地として手早く形を作るためのものです。大事なのは、ひな形を貼って終わりにせず、自分のサイトが実際に何の情報を集め、どのサービスを使っているかと突き合わせて、合わない項目を削り、足りない項目を補うことです。

使っていないのに「広告を配信しています」と書いてあったり、逆にアドセンスを入れているのに広告の記載がなかったりすると、せっかくのページが実態と食い違ってしまいます。お問い合わせフォーム、アクセス解析、広告、アフィリエイト——自分のサイトのチェックリストとして、項目をひとつずつ確認してみてください。

そして繰り返しになりますが、本記事は一般的なサンプルの提供であって、法的助言ではありません。個人情報保護法や電気通信事業法、各サービスの規約は更新されますし、扱う情報が機微なものになるほど判断は難しくなります。少しでも不安があるときは、個人情報保護委員会など公的機関の最新情報を確認し、必要に応じて弁護士などの専門家に相談したうえで、自分のサイトに合った形に整えていきましょう。きちんと整えたプライバシーポリシーは、訪問者にとっても運営者にとっても、安心してサイトを使うための土台になります。

運用を始めたあとも、ときどき見直すクセをつけておくと安心です。新しく広告を入れた、解析ツールを乗り換えた、フォームの項目を増やした——サイトは少しずつ変わっていくものなので、そのたびにプライバシーポリシーが現状とずれていないかを確認しておきたいところです。年に一度、改定日を更新するついでに全体を読み返すくらいの頻度でも、放置するよりずっと健全です。