ファイル共有サービス「Firefox Send」がリリース!無料で最大2.5GBまで送信可能

ブラウザから無料でファイル共有できる「Firefox Send」

このページで紹介している「Firefox Send」は、2020年9月17日にサービスを終了しています。マルウェアの配布やフィッシング攻撃に悪用されるケースが増えたことを受け、Mozillaが同年7月に一時停止したのち、そのまま正式終了となりました。詳しくは公式の「Firefox Send に何が起きたのですか?」で説明されています。以下は、当時どんなサービスだったのかを記録として残しておく内容です。

2017年から実験的に行われていたMozillaの無料の暗号化ファイル転送サービス「Firefox Send」が、米国時間3月12日に正式公開されたのが2019年のこと。最大2.5GBのファイルをブラウザだけで共有でき、ファイルは暗号化され、リンクは自動で期限切れになる仕組みでした。登場した当初は「これはなかなか使い勝手がよさそう」と期待していたサービスです。

無料のファイル共有サービス「Firefox Send」とはどんなものだったか

Firefox Sendの売りは、なんと言ってもシンプルかつ手軽に使えるという点でした。

ブラウザから無料でファイル共有できる「Firefox Send」

共有リンクを発行してファイルを送るサービスは「Dropbox」「Google Drive」「Microsoft OneDrive」など、当時もすでに数多く存在していました。ただ、これらは登録やログインといった手間がかかります。

その点、Firefox SendはWebブラウザでアクセスしてドラッグ&ドロップするだけで、アップロードと共有リンクの取得が行えるのが強みでした。

「Dropbox」「Box」「Google Drive」「Microsoft OneDrive」「WeTransfer」など、類似サービスは既に存在する。しかしそれらのサービスは、登録済みでないユーザーには手続きが面倒かもしれない。Firefox Sendでは、少なくとも1Gバイト以下のファイルについては、そうした問題が解消されている(ファイルサイズの上限を2.5Gバイトまでにするには、Firefoxアカウントが必要)。

Mozillaによると、Firefox Sendはプライバシーを重視し、ファイルを保護するために暗号化を使用しているという。「クラウドには何も残らないので、個人情報の秘匿性が維持される」と、MozillaはFirefox Sendの説明動画の中で述べている。

アカウント登録なしでも1GBのファイルを共有可能。ただしダウンロードできるのは1回のみ、URLの有効期間も最長1日まで、という制限がありました。

Firefoxアカウントを作成すると、上限が2.5GBに拡大。ダウンロードリンクの有効回数は100回、有効期間は7日間まで設定できるようになっていました。

私は当時、大容量ファイルのやり取りに「宅ふぁいる便」を使っていたのですが、こちらも不正アクセスによる情報漏洩が起きてサービスが停止(その後正式終了)。代替を探していたタイミングだったので、Firefox Sendの登場はありがたく感じたものです。

ただ、Mozillaが安全性を強調していたとはいえ、ファイルを外部サーバーへアップロードする以上リスクはつきまといます。結果的にはその悪用がサービス終了の引き金になってしまいました。ファイル転送サービスを使うときは、機密性の高いファイルには必ずパスワードをかけて送る——この基本は、どのサービスを使うにしても変わりません。

今、大容量ファイルを送りたいときは

Firefox Sendはもう使えませんが、ブラウザだけで手軽に大容量ファイルを送れるサービスはほかにもあります。海外では「WeTransfer」が定番で、登録不要でも数GB規模の送信に対応しています。国内向けなら「ギガファイル便」なども選択肢になります。いずれを使う場合も、送るファイルの中身と有効期限・ダウンロード回数の設定には目を配っておくと安心です。