よく使うアプリや連絡先に、ホーム画面やロック画面のウィジェットからワンタップでアクセスできるiPhoneアプリが「Launcher」です。
目的のアプリを探してホーム画面を何ページもめくったり、電話したい相手を連絡先から毎回たどったり。地味ですが、こういう一手間が積み重なるとけっこうストレスです。
私はこの手間を減らしたくて、以前からこの「Launcher」を愛用しています。登録したアイコンをタップするだけで、アプリ起動はもちろん、特定の相手への電話・メール、お気に入りサイトの表示まで一発。今のiOSではホーム画面・ロック画面・コントロールセンターと置ける場所も増えて、ますます便利になりました。
「Launcher」とは?通知センター削除騒動から復活した老舗アプリ
「Launcher」は、2014年にiOS 8の通知センター(ウィジェット)対応アプリとして登場した、いわばiPhoneランチャーアプリの草分けです。制作はアメリカのインディー開発者Cromulent Labs。
実はこのアプリ、リリース直後にApp Storeから一度削除されるという騒動がありました。「他のアプリを起動するウィジェットはガイドライン違反」とAppleに判断され、強制的にリジェクトされたのです。制作者が公の場で激おこしたこともあって、当時かなり話題になりました。私もダウンロードしようとした時にはすでに消えていて、悔しい思いをした覚えがあります。
その後Appleが方針を見直し、ウィジェットからのアプリ起動が公式に認められて無事に復活。以降は地道にアップデートを重ね、iOSの進化にしっかり追従し続けている息の長いアプリになりました。
iOSの進化とともに置ける場所が増えた
登場当初の「Launcher」は、通知センターを下に引き出して使う「ウィジェット(Today表示)」専用でした。それがiOSのアップデートを追うごとに、設置できる場所がどんどん広がっています。
- iOS 14:ホーム画面に直接ウィジェットを置けるようになり、アプリアイコンと並べてランチャーを常設できるように
- iOS 16:ロック画面ウィジェットに対応。画面を点けるだけで、ロックを解除せずにランチャーへアクセスできる
- iOS 17:ウィジェットがインタラクティブ化し、Wi-Fiやサイレントモードなどの設定切り替えがその場でできるように
- iOS 18:コントロールセンターのコントロールにも対応。一方で、初期からあった旧来のToday表示ウィジェットはOSから正式に廃止された
iOS 18で昔ながらの通知センターウィジェットが廃止された点だけ注意が必要ですが、その機能はホーム画面・ロック画面の「新スタイル」ウィジェットに引き継がれています。複数の連絡先をまとめたランチャーやフォルダ分け、音楽・Webランチャーもウィジェットから直接起動できるので、使い勝手はむしろ向上しています。

「Launcher」で作れるランチャーの種類
ひとくちにランチャーといっても、「Launcher」では用途別にいろいろな種類を作れます。私がよく使うのは次のあたりです。
- アプリランチャー:インストール済みのアプリを読み込んでワンタップ起動。標準アプリももちろん対応
- 連絡先ランチャー:特定の相手への電話・メール・SMS・FaceTimeをアイコン化。家族や同僚など、頻繁に連絡する相手を置いておくと快適
- Webランチャー:お気に入りのサイトを直接開く。ブックマークより速い
- 設定ランチャー:Wi-Fi・Bluetooth・低電力モード・おやすみモードなどのオン/オフ切り替え
- 音楽ランチャー:指定したアーティスト・アルバム・プレイリストをApple Musicで即再生
- その他:地図の経路案内、ショートカットアプリとの連携 など
アプリが直接対応していなくても、「カスタムランチャー」にURLスキームを入力すれば、特定の画面へ一気に飛ばすこともできます。

使い方は「アイコンを作って、ウィジェットに置く」だけ
基本の流れはとてもシンプルです。
- 「Launcher」アプリ内で、起動したいアプリや連絡先を選んでアイコン(ランチャー)を作成する
- ホーム画面やロック画面を長押しして編集モードにし、ウィジェットの追加から「Launcher」を選ぶ
- サイズや配置を整えれば完成。あとはアイコンをタップするだけ
アイコンの色や背景を変えたり、ラベルを消してすっきり見せたりと、見た目のカスタマイズも自由自在。ロック画面では自動でモノクロアイコンに変換されるので、純正ウィジェットになじむ仕上がりになります。

無料版とプレミアム版の違い
「Launcher」は無料でダウンロードでき、基本的なランチャー作成はお金をかけずに試せます。物足りなくなったら、買い切りの「プレミアム版」にアップグレードする形です。
プレミアムにすると、ロック画面ウィジェットを好きなだけ設定できたり、時間帯・曜日・場所に応じてアイコンが自動で切り替わる凝った使い方もできるようになります。まずは無料で使い勝手を確かめ、手放せなくなったら課金、という流れがちょうどいいと思います。
なお価格や対応OSは更新される可能性があるので、最新情報はApp Storeで確認してください。執筆時点では対応OSはiOS 16以降で、Apple WatchやApple Vision Proにも対応しています。
Launcher with Multiple Widgets – App Store
Launcher for iOS – Cromulent Labs(公式)
まとめ:ホーム画面とロック画面を「自分専用の操作盤」にできる
「Launcher」は、よく使うアプリ・連絡先・サイト・設定を、ウィジェットからワンタップで呼び出せるようにするアプリです。要点を整理しておきます。
- iPhoneランチャーアプリの草分け。App Storeからの削除騒動を経て復活し、今も現役で配信中
- iOS 14でホーム画面、iOS 16でロック画面、iOS 18でコントロールセンターと、置ける場所が拡大
- アプリ・連絡先・Web・設定切り替え・音楽など、種類豊富なランチャーを作れる
- 無料で始められ、本格的に使うなら買い切りのプレミアム版へ
ホーム画面をめくる時間や、連絡先をたどる手間が地味にストレスだという人ほど効果を実感できるはずです。まずは毎日触るアプリを2〜3個ウィジェットに置くところから始めてみてください。自分専用の操作盤ができあがる感覚が、なかなかクセになります。
あわせて、画面の隅に仮想ボタンを置けるAssistiveTouchの使い方や、背面を叩くだけで操作できる「背面タップ」の設定も、iPhoneの操作を時短したい人におすすめです。今も使えるiPhone神アプリもどうぞ。