家族や友だちと電話していて、「通話料、けっこうかかってるな…」とふと気になったことはありませんか。実は私も以前、iPhoneのキャリアを変えたタイミングで家族間の無料通話が使えなくなり、毎月の通話料に頭を抱えた経験があります。
そこで改めて見直したのが、iPhoneやiPadに最初から入っているApple純正の通話アプリ「FaceTime(フェイスタイム)」でした。使ってみて正直「なんで今まで放置していたんだろう」と思うほど便利で、しかも通話料がかからない。これは活用しない手はありません。
この記事では、FaceTimeの通話料が本当に無料なのかという仕組みから、データ通信量の目安、基本的な使い方、グループ通話やAndroid・Windowsとの連携といった便利な機能、つながらないときの対処法までをまとめて解説します。
FaceTimeは「ビデオ通話のアプリ」というイメージが強いかもしれませんが、顔を映さない音声通話としても使えますし、最大32人のグループ通話やAndroid・Windowsとの連携まで対応しています。Apple端末を持っているなら、使わないのは本当にもったいない。
「名前は知っているけど使ったことがない」という方でも、読み終わるころには今日から使いこなせるはずです。スマホの料金を少しでも抑えたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
FaceTimeとは?iPhone・iPadに標準搭載された無料通話アプリ
FaceTimeは、Appleが提供するビデオ通話・音声通話アプリです。iPhone・iPad・Mac・Apple Watchなどに標準で入っているので、アプリを別途インストールする必要はありません。
仕組みとしては、電話回線ではなくインターネット回線を使って通話します。LINEの無料通話やSkypeと同じイメージだと考えるとわかりやすいと思います。Apple同士であれば、相手の電話番号やApple Account(メールアドレス)を指定するだけですぐにつながります。
ビデオ通話のイメージが強いFaceTimeですが、カメラを使わない音声だけの「FaceTimeオーディオ」も用意されています。顔を映したくないときや、通信量を抑えたいときは音声通話を選べばOKです。
映像も音声もクリアで、しかも追加料金なしで使える。Apple端末を持っているなら、使わないと正直もったいないアプリです。
FaceTimeの通話料は無料?気になる料金の仕組み
結論から言うと、FaceTimeに「通話料」はかかりません。ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル・格安SIMなど、どのキャリアの組み合わせでも、通話そのものに料金は発生しません。
なぜ無料なのかというと、FaceTimeが電話回線ではなくインターネット回線を使って通話しているからです。電話の発着信ではないため、いわゆる「30秒あたり○円」という通話料の概念がそもそも存在しません。
ただしデータ通信量はかかる点に注意
ここがいちばん大事なポイントです。通話料は無料でも、インターネットを使う以上「データ通信量(ギガ)」は消費します。
つまり、モバイルデータ通信で長時間ビデオ通話をすると、その分だけ毎月のデータ容量を食ってしまうわけです。「通話料無料」と「完全に0円」はイコールではない、と覚えておきましょう。
au(KDDI)の公式サポートでも、FaceTimeは通話料はかからないものの、利用にあたってはデータ通信料が発生する旨が明記されています。発信側・着信側のどちらにもデータ通信が発生するので、相手側の通信量にも配慮してあげると親切です。
参考:FaceTimeとは何ですか?/通話料金はかかりますか?(au)
FaceTimeのデータ通信量の目安とWi-Fi利用のすすめ
では、実際にどのくらいのデータ通信量を使うのでしょうか。一般的な目安は次のとおりです。
- 音声通話(FaceTimeオーディオ):1分あたり約1〜2MB
- ビデオ通話:1分あたり約30MB前後
音声通話なら通信量はごくわずかですが、ビデオ通話は意外と消費します。仮に1時間ビデオ通話をすると、ざっくり1GB以上を使う計算になります。データ容量の少ないプランだと、これだけで一気に上限が近づいてしまいますね。
そこで私が強くおすすめしたいのが、Wi-Fi環境での利用です。自宅やカフェなどのWi-Fiにつないでいれば、キャリアのデータ通信量を一切消費せずに通話できます。長電話やビデオ通話をするなら、Wi-Fiにつないでから始めるのが断然お得です。
関連記事:高額なパケット料を取られる可能性も!海外旅行中のiPhoneの設定について
外出先でモバイルデータ通信を使うときは、ビデオではなく音声通話に切り替えるだけでも、通信量をぐっと節約できます。状況に応じて使い分けるのが賢い運用方法です。
参考:高音質で無料通話ができる『FaceTime』の上手な使い方(KDDI)
FaceTimeの設定方法と基本的な使い方
FaceTimeはApple端末に最初から入っているので、難しい初期設定はほとんどありません。
FaceTimeを有効にする設定手順
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- メニューから「アプリ」→「FaceTime」(iOSのバージョンによっては設定一覧の「FaceTime」)を選びます。
- 「FaceTime」のスイッチをオンにします。
- Apple Accountでサインインし、通話に使う電話番号やメールアドレスにチェックを入れます。
これで準備完了です。Wi-Fiまたはモバイルデータ通信につながっていれば、すぐに通話を始められます。
発信・着信のやり方
通話をかけるときは、FaceTimeアプリを開いて「新規FaceTime」をタップし、相手の名前・電話番号・メールアドレスを入力します。あとはビデオ通話なら「FaceTime」、音声だけなら受話器マークの「FaceTimeオーディオ」を選ぶだけです。
着信時は通常の電話と同じように画面に通知が表示されるので、応答ボタンをタップすれば通話が始まります。連絡先アプリや電話アプリの履歴からも、ワンタップでFaceTime発信ができるので操作はとても簡単です。
参考:iPhoneでFaceTime通話を発信する – Apple サポート
知っておくと便利なFaceTimeの機能
FaceTimeは単なる1対1の通話だけでなく、知っておくと一気に便利になる機能がそろっています。代表的なものを紹介します。
グループFaceTimeで最大32人と通話
FaceTimeは1対1だけでなく、自分を含めて最大32人まで同時に通話できるグループFaceTimeに対応しています。家族の集まりやちょっとしたオンライン飲み会にも十分使えます。話している人の枠が自動で大きく表示されるので、大人数でも誰が話しているか一目でわかります。
FaceTimeリンクでAndroid・Windowsからも参加できる
かつてFaceTimeはApple製品同士でしか使えませんでしたが、iOS 15以降は「FaceTimeリンク」を作成できるようになりました。このリンクを共有すれば、AndroidスマホやWindowsパソコンの相手も、Webブラウザから通話に参加できます。
相手側に必要なのは最新のGoogle ChromeまたはMicrosoft Edge。受け取ったリンクを開いて名前を入力するだけで参加できます。なお、リンクを作成できるのはiOS 15・iPadOS 15・macOS Monterey以降のApple端末を使っている人に限られます。
関連記事:iPhoneとAndroid、どっちが優れてる?両OSを使ってわかった真理
SharePlay・ミー文字・エフェクトで楽しさアップ
通話中に動画や音楽を一緒に楽しめる「SharePlay(シェアプレイ)」を使えば、離れた相手と再生を同期させて同じ映像を見られます。画面共有にも対応しているので、操作を教え合うときにも便利です。
さらに、自分の顔をアニメ風キャラクターに置き換える「ミー文字」や、背景をぼかして自分にピントを合わせる「ポートレートモード」など、ビデオ通話を楽しく演出するエフェクトも用意されています。
参考:Join a FaceTime call from an Android or Windows device – Apple Support
FaceTimeがつながらないときの対処法
便利なFaceTimeですが、「発信できない」「相手につながらない」といったトラブルが起きることもあります。そんなときは、次の項目を上から順に確認してみてください。
- Wi-Fiまたはモバイルデータ通信にきちんと接続されているか確認する。
- 「設定」でFaceTimeがオンになっているか、正しい電話番号・メールアドレスが選ばれているか確認する。
- FaceTimeを一度オフにして、もう一度オンに切り替える。
- iPhoneを再起動し、iOSを最新バージョンにアップデートする。
- 本体の「日付と時刻」が自動設定になっているか確認する(ズレているとつながらないことがあります)。
多くの不具合は、通信環境の確認とFaceTimeのオン・オフ切り替え、本体の再起動で解決します。私の場合も、つながらないと思ったら単にWi-Fiが切れていただけ、というのがほとんどでした。それでも直らないときは、Appleシステム状況のページでFaceTime自体に障害が出ていないかも見てみましょう。
参考:If you can’t make or receive a FaceTime call – Apple Support
まとめ:FaceTimeを使いこなして通話料を賢く節約しよう
FaceTimeは、iPhoneやiPadに最初から入っているのに、意外と使われていないもったいないアプリです。あらためてポイントを整理しておきます。
まず料金面では、FaceTimeの通話料は完全に無料。ただしインターネット回線を使う仕組みなので、データ通信量(ギガ)は消費します。長電話やビデオ通話をするなら、Wi-Fiにつないでから使うのが節約の最大のコツです。外ではビデオではなく音声通話を選ぶだけでも、通信量をぐっと抑えられます。
機能面では、1対1はもちろん最大32人のグループ通話、FaceTimeリンクを使えばAndroidやWindowsの相手ともブラウザ越しに通話できます。SharePlayやミー文字といった楽しい機能まで備わっていて、無料とは思えない充実ぶりです。
もしつながらないときも、通信環境の確認とオン・オフの切り替え、再起動でたいてい解決します。あわてず一つずつ試してみてください。トラブルの大半は通信まわりが原因なので、過度に身構える必要はありません。
FaceTimeのいいところは、特別な準備もアプリのインストールもいらず、すでに手元のiPhoneやiPadに入っていることです。家族や友だちもApple端末なら、お互いにアカウントを追加するだけですぐにつながります。固定の通話料を気にせず気軽にかけられるのは、毎日の連絡手段として大きな安心感があります。
毎月の通話料が気になっている方は、まずは家族や親しい友だちとの通話からFaceTimeに切り替えてみてはいかがでしょうか。私はこれで通話料の悩みがほぼ消えました。Apple端末を持っているなら、使わない理由はありません!