バックアップ・互換性の問題でiPhoneの復元できない場合の対処法

iPhone 7

新しいiPhoneに機種変更して、いざバックアップから復元しようとしたら「バックアップが壊れているか、復元先のiPhoneと互換性がないために、iPhoneを復元できませんでした」というエラーが出て真っ青になる——これ、実は珍しい話ではありません。

私も以前、妻のiPhoneが派手にぶっ壊れて急いで機種変更したとき、まさにこのメッセージに出くわしました。タッチもフリックも効かず、初期化しようにも途中で固まる状態。なんとかバックアップを取って復元しようとした矢先のエラーで、かなり焦ったのを覚えています。

かなり致命的に見えるメッセージですが、原因の多くは「バックアップと復元先の環境が噛み合っていない」ことにあります。順番に切り分けていけば復旧できるケースがほとんどなので、落ち着いて対処法を試していきましょう。

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まず知っておきたい:iPhoneの管理はPCとMacで方法が違う

対処法の前に、前提となる環境の話を。今のiPhone管理はWindowsとMacで手順が分かれています。

Windowsパソコンの場合は、これまで通りiTunes(Apple公式が配布する「iTunes for Windows」)を使います。加えて、Microsoft Storeから入れられる新しい「Appleデバイス」アプリでもバックアップや復元ができるようになりました。どちらでも構いませんが、いずれも最新版にしておくのが大前提です。

Macの場合は事情が変わりました。2019年のmacOS Catalinaを境にiTunesが廃止され、iPhoneのバックアップ・復元はFinderから行う形になっています。Macを使っている方は「iTunesが見当たらない」と戸惑いがちですが、iPhoneをUSB接続するとFinderのサイドバーにデバイスが表示されるので、そこから操作します(Finderのサイドバー設定で「CD、DVD、およびiOSデバイス」を有効にしておく必要があります)。

つまり、昔の記事に出てくる「iTunesで復元」は、今はMacだとFinderに置き換わっている、と覚えておいてください。

iPhoneを復元できない場合の解決方法

復元先のiOSをバックアップ作成時と同じか、それ以上に更新する

これが最も多い原因で、私の場合もこれで解決しました。

ポイントは、復元先のiPhoneのiOSバージョンが、バックアップを作ったときのiOSより古いと復元できないということ。Apple公式も、新しいiOSで作ったバックアップは、それより古いiOSのデバイスには復元できないと明記しています。

盲点なのが機種変更直後のiPhoneです。買ったばかりの端末は出荷時のOSが入っていて、必ずしも最新版ではありません。一方、普段使っていた端末のバックアップは最新のiOSで作られていることが多い。この差でエラーが起きるわけです。

復元できないときは、まず新しいiPhoneをそのまま起動して「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」からiOSを最新(少なくともバックアップ作成時と同じバージョン)まで上げてから、あらためて復元を試してください。

iOSとPC側のソフトを最新にする

iPhone本体だけでなく、パソコン側も最新にしておきましょう。WindowsならiTunes(またはAppleデバイスアプリ)、MacならmacOS本体を最新版に。古いバージョンには復元に関する不具合が残っていることがあり、アップデートだけで直るケースもあります。

iCloudバックアップから復元してみる

パソコン経由でどうしてもうまくいかないときは、iCloudバックアップからの復元も選択肢です。新しいiPhoneの初期設定中に「iCloudバックアップから復元」を選べば、Wi-Fi経由で戻せます。日頃からiCloudの自動バックアップをオンにしておけば、こうしたときの保険になります。

暗号化バックアップのパスワードと容量を確認する

意外と見落としがちなのが、この2点です。

ひとつは暗号化バックアップのパスワード。パソコンで「ローカルのバックアップを暗号化」にしていた場合、復元にはそのパスワードが必要です。忘れると復元できないので、設定した覚えがある方は確認しておきましょう。

もうひとつはストレージ容量。復元先のiPhoneの空き容量がバックアップより少ないと、当然ながら戻せません。容量の大きい写真や動画が原因になりがちなので、そのあたりも頭に入れておくと安心です。

大事なのは焦らないこと

エラーが出た瞬間は「データが全部消えたのでは」と焦りますが、まずは落ち着いて状況を確認するのが先決です。焦って作業を重ねると、かえって状況が悪化して本当に取り返しがつかなくなることもあります。

今回のエラーは、原因さえ切り分ければ怖くありません。「復元先のiOSを同じか新しいバージョンにする」「PC側のソフトを最新にする」「ダメならiCloudから」——この順で試せば、多くの場合は復旧できます。

そして機種変更のときは、バックアップをパソコンとiCloudの両方に取っておくのが一番の安心材料です。普段からiCloudへ自動バックアップし、パソコンにつないだタイミングで完全なバックアップも取っておく。この習慣があれば、いざというときの復旧グッと楽になりますよ。