ドコモ・KDDI・ソフトバンクが携帯電話の「2年縛り契約」の更新月を2ヶ月に延長すると発表

携帯大手3社(ドコモ・KDDI・ソフトバンク)が携帯電話の「2年縛り」の更新月を1ヶ月から2ヶ月に延長すると発表しました。

ガラケーとスマホ

色々とツッコミどころはありますが、とりあえず現状のグレーな契約内容の改善に向けた大きな一歩ではないでしょうか。

更新月を2ヶ月に延長!メールでの通知も

スマホやガラケーなど携帯電話の契約で主流となっている「2年縛り」プランは、2年間契約をすると割引などを受けられる反面、25ヶ月目以外に解除する場合、1万円前後の高額な解約金が発生するデメリットがあります。今回、その契約解除期間が1ヶ月延長されることになりました。

携帯電話のいわゆる「2年縛り」契約をめぐり、NTTドコモなど大手3社は20日、無料で契約解除に応じる「更新月」を現在の1カ月間から2カ月間に延長すると発表した。

現行の契約ルールでは、25カ月目以外に解除する際は1万円前後の高額な解約金が発生するため、利用者の不満が根強い。取り組みを求めていた総務省に対し、各社が一定の改善策を示した形だ。

LINK:「2年縛り」更新月を2カ月に延長 携帯大手3社、改善策示す

また、契約者が更新月を忘れてしまうことが多い現状を受け、契約者に更新月の前月にメールで通知するという取り組みも始めます。

また「『気付かないうちに更新月が過ぎていた』という苦情が多い」(同省)ため、更新月の前月には、各利用者に対するメールでの告知も新たに始める。

更新月を延長する制度は今年10月から来年2月、メールでの通知は今年6月までに実施する予定とのこと。

「2年縛り」のルールが若干改善されたものの…

契約解除期間の延長さらにメールでの更新通知は、一応ルールが改善されたと取れますが、個人的にはこの程度のサービスがなかったこと自体が疑問。

携帯電話の料金を割り引く代わりに、最初の24ヶ月以内に契約解除するというペナルティがあるのはわかります。ただ、24ヶ月たった後もその縛りが適用されるのはどうも納得いきません。さらに問題なのは、時期をきっちり把握していないと自動的に更新されてしまう点。

もちろん、それを前提に契約をしていることは承知していますが、企業のサービスというものは顧客の利便性などを考慮してされるべきものです。今までの携帯電話各社のルールは「できれば気が付かないで更新してください」という理念から作られた、まるで逆の発想のものです。さらに「他の会社がやってないからうちもしない」という考えもみえみえ。本来、契約更新の時期はきちんと伝えるのが筋ではないでしょうか。

契約期間についても、実際は24ヶ月たてばいつでも違約金なしで解除できるようにするべきだと思います。もちろん、いきなりそのような大変更は難しかったのかもしれないので、今後も携帯各社は「顧客満足度の向上」を目指し、更なる改善をしてくれることを期待しています。

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