【重要なお知らせ】 この記事で取り上げている小林製薬「紅麹コレステヘルプ」は、2024年3月に腎疾患などの深刻な健康被害(死亡が疑われる例を含む)が判明し、小林製薬が自主回収した対象製品です。その後の厚生労働省などの調査で、青カビ由来の「プベルル酸」が腎障害を引き起こしていたことが明らかになっています。対象製品を摂取していて体調に異変を感じた方、少しでも不安のある方は、症状の有無にかかわらず、速やかに医療機関や最寄りの保健所にご相談ください。
本記事はあくまで当時の私個人の記録であり、製品の摂取をすすめるものではありません。回収済みの製品ですので、購入・使用はしないでください。
小林製薬の「紅麹」を原料としたサプリメント「紅麹コレステヘルプ」により、腎疾患などの健康被害が報告された問題。腎疾患で亡くなった方が出てしまいました。
かくいう私も、昨年6月からほぼ毎日飲んでいた一人です(上の写真は自宅にあった6袋の紅麹コレステヘルプ)。自覚症状は夜間のトイレが増えたくらい、と思っていたのですが、今になって振り返ると、数か月前に体に原因不明の湿疹が出たのも、この製品が関係していたのかもしれない、という不安がよぎります。
今回は、記録と情報共有を兼ねて、「紅麹コレステヘルプ」を飲んだ経緯から、検査結果が出るまでをまとめました。あくまで私一人のケースであり、症状や検査結果には大きな個人差があることを、はじめにお断りしておきます。
紅麹コレステヘルプを飲んだ経緯
当ブログでは、過去に黒烏龍茶でコレステロール値が改善されたという記事を投稿していますが、もともと私はコレステロールが高めの体質です。今となっては、そのまま黒烏龍茶を飲んでいれば、と後悔しかありませんが、黒烏龍茶を買い続けるのも(金額や置き場所の面で)大変だったので、当時話題になっていたコレステヘルプを試してみることにしました。
ちなみに、紅麹を由来とするサプリメントは以前から海外で注意喚起されており、その事実は私も購入前から知っていました。
LINK:紅麹を由来とするサプリメントに注意(欧州で注意喚起)
当時の紅麹コレステヘルプの特設サイト(現在は閲覧できないようです)には「小林製薬のサプリメントに有毒な物質はなく安全です」といった趣旨の記載がありました。今回問題となったのは、また別の物質とのことですが、結果的にこの説明を信じてしまったことになります。
紅麹コレステヘルプを最初に購入したのが昨年6月。それから毎日飲み続け、約4か月後(9月)に人間ドックで検査を受けました。
結果、コレステロール値は改善され、ほぼ正常に近い数値になっていました。
当時の私は「これなら飲み続けない理由はない」と考え、そこから2024年3月22日に自主回収が発表されるまで、(飲み忘れた日を除き)ほぼ毎日飲み続けました。飲み続けた期間はおよそ10か月になります。
ただ、今になって痛感しているのは、検査数値が改善したことと、その製品が安全であることは、まったく別の問題だったということです。数値だけを見て「効いている」と判断し、注意喚起を軽く見てしまった自分の甘さを反省しています。
小林製薬の返品受付センターへ連絡
自主回収の発表の翌日、小林製薬のお知らせにある通り、返品受付センターへ連絡しました。午前中はずっと話し中でしたが、午後にあらためてかけたところ、運よくつながりました。
電話では、商品はクオカードで返金すること、病院に行く場合は領収書を送れば小林製薬が費用を負担すること、といった説明がありました。医療費を負担してくれるということもあり、すぐに病院の予約をとって受診することにしました。
製品の製造番号が公開
第2報で、想定していない成分を含む可能性がある製品の製造番号が公開されました。
<ドラッグストアなどの店舗やECサイトでの販売分> 計14種類
製造番号:J3017、X3037、X3027、X3017、H3057、H3047、H3037、H3027、H3017、F3037、F3027、E3037、E3027、D3079<当社の通信販売を通じての販売分> 計4種類
製造番号:X304、H306、G301、E301
確認してみると

「X3037」
完全に一致していました。
正直、目の前が暗くなる思いでした。
一被害者としては、自主回収の判断が遅れたことに強い憤りを感じています。もっと早く行政などに報告されていれば、亡くなった方の命が助かったかもしれない、被害に遭う人も減らせたかもしれない。そう考えずにはいられません。
同社によると1月中旬以降、患者を診察した医師から問い合わせが相次ぎ、小林氏は最初の報告を受けた2月6日には「何らかの回収になるだろうと覚悟した」という。ところが、紅麹(こうじ)原料などの生産データを再確認し、「未知の成分」の存在を示す分析結果が出て自主回収を決断したのは3月中旬だった。
とにもかくにも、まずは早急に病院で検査を受けることにしました。万一このまま記録が途絶えたら、と不安を抱えながら病院へ向かいました。
腎臓を専門にしている内科で尿検査
私は総合病院ではなく、腎臓を専門にしている内科を受診しました。
ネット予約の際にコレステヘルプの件を伝えていたので、着いてすぐに尿検査を実施。30分ほど待ってから診察室に入りました。ちなみに待合室のテレビでは「紅麹コレステヘルプを摂取後の死者が2名に増えた」という速報が流れていました。
緊張しながら入った診察室。尿検査の結果は、
「尿は今のところ大きな問題はない」
とのこと。少しだけ胸をなでおろしました。
先生によると、紅麹コレステヘルプの件は腎臓学会などを通じて医療機関に通達が来ているそうです。ただ、この時点では原因となる物質もわからず、腎疾患を発症した人の詳細も公開されていないため、なんとも言えない、とのことでした。
そこで、まずは血液検査を行い、その結果を見て判断するという方針に。血液検査の結果は、早ければ今週末、遅くても来週頭にはわかるそうです。その後の報道では、摂取後の死亡者数が4人に増えたとも伝えられました。
紅麹を製造していた工場(大阪工場)はすでに廃止・移転で検証が難しいこと、自主回収発表の前から株価が動いていたことなどから、当時はさまざまな憶測も飛び交っていました。
一被害者としては、とにかく小林製薬に誠実な対応を求めたい気持ちでした。できる限り迅速に原因を突き止め、因果関係を明らかにし、詳細を公表すること、そして必要に応じて被害者への補償をきちんと行ってほしい。そう強く思いました。
血液検査の結果
その後の調査で、紅麹の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題について、「プベルル酸」という物質が関係している可能性が浮上しました。そのニュースが出た翌日、私は血液検査の結果を聞きに病院へ行きました。
結論から書きます。

尿酸 5.8
尿素窒素 9.7
クレアチニン 0.83
eGFR 79.8
数値上は「現状、大きな問題はない」とのことでした。
※画像にはありませんが、シスタチンC、β2-MG、NAGの結果も問題なしとのことでした。
ひとまず、ほっとしました。
ただ、担当医からは「プベルル酸がどういう物質なのかまだわからず、今後の影響も不明なため、念のため1か月後に再検査しましょう」と言われました。また、それとは別に「コレステロール値がかなり高い」ということで、コレステロールを抑える薬も処方されました。
あくまで、この時点での私一人の数値です。同じ製品を飲んでいても、深刻な健康被害を受けた方が大勢いらっしゃいます。私の結果が「大丈夫だった」ことは、決して製品の安全性を意味するものではない、という点だけは強調しておきたいと思います。
なぜ私は数値に問題が出なかったのか
10か月もの間、紅麹コレステヘルプを飲み続け、しかも問題となった製造番号も一致していたにもかかわらず、なぜ私は大きな問題が出なかったのか。ここがはっきりしないと、私自身も完全には安心できません。
素人なりに考えられる理由としては、
- もともと腎機能が弱っていなかった
- 年齢的な要因
- 飲んでいた錠剤に、問題の成分が入っていなかった(あるいは少量だった)
このあたりでしょうか。
あとは、飲むタイミングが関係していた可能性もゼロではないのかな、とも思います。サプリメントは基本的に1日の摂取量さえ守れば、薬のように「いつ飲む」という指示がありません。私はなんとなく夕食後に飲んでいました。これはまったくの素人考えですが、たとえば空腹時に飲んでいたら結果が違ったのだろうか、などと考えてしまいます。
いずれにしても、これらは私の推測に過ぎません。原因や因果関係の判断は、あくまで専門家や公的機関の調査に委ねるべきものです。
その後わかったこと(追記)
この記事を最初に書いたのは2024年3月末で、当時は摂取後に亡くなった方が数名という段階でした。しかしその後、被害の規模はさらに大きいものであったことが明らかになっていきます。
- 厚生労働省などがまとめた情報では、小林製薬が把握した健康被害は、のちに死亡症例・入院症例ともに数百件規模にのぼると報告されました(延べ数)。当初「5人」とされていた死亡疑い例も、集計・報告のあり方が問題となり、大幅に見直されています。
- 原因物質については、厚生労働省が2024年に、青カビ由来の「プベルル酸」に腎臓への毒性が確認されたとし、これが腎障害を引き起こしていたとの見解を示しました。
- この問題をきっかけに、機能性表示食品の制度そのものについても、健康被害の報告義務化などの見直しが進められました。
私自身はたまたま検査数値に大きな異常が出ませんでしたが、それはあくまで結果論です。同じ製品で深刻な被害を受けた方が数多くいる以上、この製品を軽く扱ったり、まして誰かにすすめたりすることは決してできません。最新かつ正確な情報は、必ず厚生労働省や消費者庁など公的機関の発表をご確認ください。
同じ製品を口にして不安のある方へ
この記事は私個人の体験の記録であり、症状や検査結果には大きな個人差があります。同じ「紅麹コレステヘルプ」などの対象製品を口にして不安のある方は、症状の有無にかかわらず、医療機関を受診するか、最寄りの保健所にご相談ください。厚生労働省や消費者庁、小林製薬も、対象製品を摂取した方に向けて受診・相談を呼びかけています。
・小林製薬:紅麹関連製品の使用中止のお願いと自主回収のお知らせ(健康相談・返品の窓口)
・農林水産省:小林製薬が製造する紅麹関連製品による健康被害について
※本記事は医学的な診断・助言を目的としたものではありません。健康に関する判断は、必ず医師など専門家にご相談ください。また、記載している経緯や数値は投稿当時のものであり、その後の公的機関の発表と一部異なる場合があります。