お坊さんに質問、悩み相談できるQ&Aサイト、hasunoha [ハスノハ]をご存知でしょうか。
hasunohaは「あなた自身や家族、友人がより良い人生を歩んでいくための生きる知恵(アドバイス)をQ&Aの形でお坊さんよりいただく」ことを目的としたサービス。
そんな斬新なコンセプトのhasunohaですが、Q&Aの中で「ソシャゲやめたい」と相談をしてきた女性に対するお坊さんの回答が、想像の斜め上をいっていたので紹介します。
hasunohaに寄せられたQ&A
女性からの相談はこちら。
相談:ソシャゲやめたい
アイドル育成ソーシャルゲームにはまって数年が経ちました。
そして某ゲームでつい最近、自分の推しアイドルがいわゆるガチャに登場したのですが、いくら金を積めどもガチャからそのアイドルをスカウト出来ませんでした。正直そのゲームを引退したいくらい辛いのですがまだ煩悩とわずかな希望を持ってガチャを回し続けてます。ムキになってるというのは分かるのです。もう回したくないのですがどうやって辞めるべきですか?ありがたい一言を聞きたいです。
あと煩悩を捨てきった時に彼はガチャから出てきてくれますか?
それに対するお坊さんの回答がこちら。
回答:良いゲームと悪いゲームがある
私は艦これをやめました。
制作者が「クリエイターの仕事は、いかにプレイヤーに進めたくても進められない、そういうストレスと苦痛を与えるかだと思うんです」と公言しているだけあって、禿げるから。坊主頭が禿げ上がるほど禿げるから。「これは楽しくて止められないんじゃない、ギャンブル的に止めることができなくて止められない状態だな。」そう悟って止めました。私はあのゲーム性に疲れました。心の健康に繋がらないゲームが良いゲームであるわけがない。(良い思い出もありますし、楽しかった、やって良かったと思っている複雑な自分がいるのも事実です)
本当に良いゲームって、どんなに悔しくても、どんなに上手くいかなくても、どこか爽やかな風が吹いているんですよ。
L4D2(注:『Left 4 Dead 2』というFPSゲーム)で見ず知らずの仲間3人とゾンビの追撃から逃げる。
もう4時間も同じマップをクリアできないでいる…回復アイテムも彼が持っている1個しか残っていない…え?それを俺に使ってくれるの?いやいやいや、お前の方がズタボロじゃねーか!いいよ、自分に使えよ!!………すまねぇ…お前は俺が守るよ。後ろからついて来い。………ごめん、守りきれなかったよ…でも、お前の死は無駄にしないから!きっと生き残るから、次のマップは一緒にゴールしような!!!本当に煩悩の無い状態とはこういうことだと思います。L4D2には育成要素もコレクション要素も、何のやり込み要素もありません。課金も追加マップ程度しかありません。だから嫌らしい感情が湧きにくい。ただ一期一会の仲間がいて、助け合うか自分勝手に進むかでクリアできるかどうかが決まります。(たまに1人でゴールしちゃう変態もいるけど。)そういう爽やかで、楽しくて止められないゲームが良いゲーム。そういうゲームを探しましょう。
煩悩を捨て切った時にガチャから出てくるか?お坊さんは無心でマップを回し続けましたが瑞鶴さんは出てくれませんでした。ただの乱数です。それでもやるなら他のお坊さんがおっしゃっているように乱数の果てまで極めなされ。
ただ、私は課金ガチャは一切しません。それをしている時点で煩悩です。煩悩を捨ててガチャをするというのは矛盾です。そして私は課金で充実させるゲーム性に共感しません。ゲームは発想力と実現力を刺激するものであるべきです。
この回答に対して、ネットでは「坊主のくせに俗っぽい」「最近の坊主はゾンビも相手するのか」「さらりと艦これsageワロス」とかなり盛り上がっていました。
元サイトでは他のお坊さんからの回答や、相談者のお礼などさらにディープな会話がされています。「ソシャゲ」と「僧」という普段は想像できない組み合わせが、シュールな空気を作り出しているようです。
ちなみに、hasunohaではFacebookの「いいね」と同等の機能として、回答にありがとうの意志を伝える時「有り難し」というボタンを押します(笑)真剣に作った機能だと思うのですが、これまたシュールな雰囲気を醸し出していますね!
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