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パスポートをスマホで更新する手順|7,000円下がった新しい手数料

パスポート

パスポートの有効期限が残り1年を切ると、更新(切替申請)ができます。ここ数年で変わったのは、その申請が家のスマホで終わるようになったことです。

更新の対象は、期限が迫った人だけではありません。査証欄の余白が見開き3ページ以下になった人も含まれます。出張でスタンプが増えた人は、期限より先にこちらで引っかかります。

そして2026年7月1日の申請分から、手数料そのものが大きく下がりました。18歳以上の10年旅券は、電子申請で15,900円だったものが8,900円。7,000円の減額です。いっぽうで、18歳以上の5年旅券は廃止されました。

下がったのはオンラインの申請だけ、という話ではありません。窓口へ紙の申請書を出す人も、7月1日以降の申請なら新しい額です。

この記事では、スマホからパスポートを更新する手順と、新しい手数料の一覧、そして差し戻しになりやすい顔写真と自署の条件をまとめます。

安くなったぶん、窓口は混んでいます。外務省は7月1日以降の申請について、電子申請でも窓口申請でも交付まで約1か月かかると考えてほしい、と案内しています。通常は約2週間ですから、倍以上です。

私は、オンライン申請の本当の利点は手数料の400円差ではないと思っています。窓口へ行く回数が2回から1回に減ること、申請書を手で書かなくて済むこと。そちらのほうがずっと大きいのですが、受け取りは窓口だけなので「スマホで全部終わる」わけではありません。ここを取り違えると予定が狂います。

スマホから申請できるのは5種類|更新は「残り1年未満」から

マイナポータルから申請できる手続きは、次の5つです。2025年3月24日から、すべての都道府県が対応しています。

  • パスポートを更新する(切替申請)
  • 新しくパスポートを申請する(新規申請)
  • 氏名や本籍などを変更する
  • 紛失・焼失・盗難を届け出る
  • 紛失を届け出て、同時に新しく申請する

このうち更新(切替申請)ができるのは、有効期間の残りが1年未満になった人と、査証欄の余白が見開き3ページ以下になった人です。期限がまだ先でも、スタンプで余白が尽きれば更新できます。

有効期間がすでに切れているパスポートは、更新ではなく新規申請の扱いです。ここは名前が紛らわしいところで、手元の1冊が失効しているなら、選ぶのは「新しくパスポートを申請する」のほうになります。

15歳未満の場合は、親権者などの法定代理人が代理で提出します。15歳から17歳は本人でも申請できますが、法定代理人が自分で署名した同意書が要ります。代筆は無効です。

参考:外務省「国内からオンライン申請する」

7月1日から手数料が変わった|10年旅券は8,900円

2026年5月7日に旅券法の改正法が公布され、続く5月22日に手数料の額を定めた施行令が公布されました。新しい額は、2026年7月1日午前0時以降の申請分から適用されています。

旅券手数料から出していた邦人保護経費の一部を、国際観光旅客税から充てることになったのが理由です。

年齢・種別 改定前(電子/窓口) 改定後(電子/窓口)
18歳以上・10年 15,900円/16,300円 8,900円/9,300円
18歳以上・5年 10,900円/11,300円 廃止
18歳以上・残存有効期間同一旅券 5,900円/6,300円 5,400円/5,800円
12歳以上18歳未満・5年 10,900円/11,300円 4,400円/4,800円
12歳未満・5年 5,900円/6,300円 4,400円/4,800円

電子申請と窓口申請の差は、どの種別でも400円です。都道府県に納める手数料が電子なら1,900円、窓口なら2,300円という違いだけで、国に納める額は同じでした。

18歳以上の5年旅券は廃止されました。18歳以上が選べるのは10年旅券だけ。5年ごとに更新して写真を新しくしていた人も、次からは10年で持つことになります。

そして、安くなったぶん混んでいます。外務省の案内はこうでした。

電子申請でも窓口申請でも、日本国内では申請が受領された日から交付されるまで(通常は約2週間ですが)約1か月を要するとお考えください。

旅行の予定があるなら、外務省が以前から出している「1か月前までに申請」という目安では足りないおそれがあります。私は、渡航が決まっているなら2か月前に出しておくくらいでちょうどいいと思います。

参考:外務省「旅券手数料改定 関連情報」

そろえるものは4つ|カード・パスワード・マイナアプリ・今の1冊

  • マイナンバーカード
  • 署名用電子証明書のパスワード(英数字6〜16文字)
  • マイナアプリに対応したスマホと、マイナアプリ
  • いま持っている有効なパスポート(切替申請と記載事項変更のとき)

戸籍謄本は要りません。新規申請や記載事項変更では、電子戸籍が行政機関の間で自動的に連携されます。紙をそろえて役所の窓口に並ぶ工程が、ここで丸ごと消えています。

つまずきやすいのはパスワードのほうです。署名用電子証明書のパスワードは、5回続けて間違えるとロックがかかります。4桁の利用者証明用は3回です。解除には市区町村の窓口か、スマホとコンビニの端末が要ります。

アプリの名前も2026年8月25日に変わりました。「マイナポータルアプリ」に「デジタル認証アプリ」の機能が統合され、「マイナアプリ」になっています。すでにマイナポータルアプリを入れているなら、アップデートするだけで使えます。別のアプリを入れ直す必要はありません。

申請の流れ|送信したあとは「やること」を見る

  1. スマホでマイナポータルを開き、マイナアプリでマイナンバーカードを読み取ってログインする
  2. 「パスポート申請」のトップページで、質問に答えて申請の種類を選ぶ
  3. 受け取る窓口を選ぶ
  4. 顔写真と自署を撮影するか、用意した画像をアップロードする
  5. 入力内容を確認して送信する
  6. マイナポータルの「やること」を開き、届いた通知を確認する

抜けやすいのは6番です。申請内容に不備があると、訂正を求める通知が「やること」に届きます。審査が終わったときの交付予定日の連絡も同じ場所です。メールだけを待っていても前に進みません。

送信したあとに、もう一度申請してはいけません。重複申請として扱われ、2回目以降は無効です。有効なのは初回だけ。

訂正依頼が届いてから90日が過ぎると、申請データがマイナポータルから消えます。そうなると画面上からは直せません。出し直しです。

差し戻しになるのは顔写真と自署|罫線の紙で書かない

補正依頼が来やすいのはこの2つです。どちらもマイナアプリのカメラでその場で撮れますが、あらかじめ用意した画像を上げることもできます。

顔写真

写真館で撮ったデータを上げるなら、マイナポータルではjpg形式・600キロバイト以内で、超えたぶんはマイナポータル側が圧縮します。取り込むと背景は自動的に白へ処理されるので、送信前に処理後の見え方を確かめてください。

加工した写真は使えません。目を大きくする、美白処理をかける、ほくろやしわを消す、輪郭を細くする。どれも不受理となり、差し替えを求められます。

自署

自署のほうは、白い紙にサインを書いて撮るだけ。ただしこの画像は、そのままパスポートに印画されます。

外務省が挙げている差し戻しの例が、そのまま失敗の一覧でした。

影が入っている/裏面が透けて自署以外のものが写っている/文字が小さい/文字が薄い、細い、かすれている/紙の繊維やごみが入っている/文字がぼやけている/太い線のため文字がつぶれている/罫線がある紙に自署をしている

細い油性ボールペンは、アップロードした時点で線が途切れることがあります。黒か紺の濃いインクで、大きく太く書く。紙は罫線のないものを選ぶ。撮るときは紙からカメラを離し、体の影が落ちないようにする。ノートの切れ端で済ませようとすると、たいてい罫線で引っかかります。

自分で用意した画像を上げるなら、jpg形式・横788×縦284ピクセル・200キロバイト以内です。

参考:外務省「オンライン申請における顔写真および自署画像の注意点」

受け取りは窓口へ1回|6か月放置すると失効する

オンラインで終わるのは申請までです。パスポートそのものは、選んだ窓口へ本人が取りに行きます。

審査が終わると交付予定日の通知が「やること」に届きます。2026年3月23日に始まった「パスけん」(パスポート受取可能日検索システム)でも、申請先の旅券事務所と受理番号から、作成状況と受取可能日を確認できます。

支払いの方法は都道府県で分かれています。クレジットカードによるオンライン納付に対応した窓口もあれば、受け取りのときに払うところもある。申請先の都道府県のページで先に見ておきたい部分です。

発行から6か月以内に受け取らないと、そのパスポートは失効します。これが「未交付失効」で、失効から5年以内に次を申請すると手数料が上がります。10年旅券なら電子申請で17,900円。通常の8,900円の2倍です。

長期の出張や入院で取りに行けない期間が読めないなら、申請の時期をずらすほうが安全だと思います。

申請できない時間帯がある|止まるのは週末が多い

マイナポータルのパスポート申請は、システムメンテナンスで止まります。金曜の夜から日曜いっぱい、という形が多く、外務省が期間を告知しています。

2026年9月の時点で出ているのは次のとおりです。

  • 10月2日(金)18時00分〜10月4日(日)24時00分
  • 10月16日(金)18時00分〜10月18日(日)24時00分
  • 11月14日(金)18時00分〜11月16日(日)24時00分(法務省の戸籍情報連携システムのメンテナンス)

平日に時間が取れないから週末に申請する、という人ほど当たります。作業の進み方で終了時刻が変わることもあるので、取りかかる前に外務省のページを見ておくと空振りしません。

参考:外務省「パスポート(旅券)」

まとめ

2026年7月1日以降の申請なら、18歳以上の10年旅券は電子申請で8,900円、窓口申請で9,300円です。改定前より7,000円安くなり、18歳以上の5年旅券は廃止されました。

更新できるのは、有効期間の残りが1年未満になった人と、査証欄の余白が見開き3ページ以下になった人。期限より先に余白で引っかかる人もいます。

要るものはマイナンバーカードと署名用電子証明書のパスワード、マイナアプリを入れたスマホ、そして切替なら今のパスポート。戸籍謄本は要りません。送信したあとはマイナポータルの「やること」を開いて、訂正依頼と交付予定日の通知を確認します。

差し戻しの多い場所ははっきりしています。顔写真の加工と、自署の書き方です。罫線のある紙に細いボールペンで小さく書くと、まず直しになります。

受け取りは窓口で、発行から6か月を過ぎると失効します。次の申請は10年旅券で17,900円ですから、安くなった話の裏側に、倍額の落とし穴が並んでいます。

申請が止まるメンテナンスは、金曜の夜から日曜にかけて入ります。週末にまとめて片づけるつもりなら、外務省の告知を先に見ておくところです。

私がいちばん引っかかっているのは、交付までの日数のほうです。約2週間が約1か月に延びていて、これは手数料が下がったことの副作用としてしばらく続きます。値段だけ見て「いつでも出せる」と構えていると、渡航の予定に間に合いません。期限が来年に迫っている人は、旅行の日程が決まる前に済ませておくのが安全です。

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