LINEの画面下に並ぶメニューのアイコンが、ある日ふつうの灰色に戻っていた。
買った着せかえのキャラクターがそこにいたはずなのに、トークもホームもウォレットも全部が標準のアイコン。私が気づいたのは8月の頭でした。最初は自分の操作ミスを疑って、設定から着せかえを選び直し、アプリを再起動し、念のため端末ごと再起動までしました。それでも何も変わらない…。
同じころ、「ホーム画面に着せかえが反映されなくなった」という声も一気に増えました。背景の絵が消えて、素っ気ないデザインになったという症状です。
この2つ、見た目は似ていますが原因は別物です。前者はiOS 26への対応でLINEの下部メニューの作りが変わったこと、後者はLINEアプリ全体のデザイン刷新にともなって着せかえの効く範囲が狭まったこと。どちらも端末の不調ではなく、アプリ側の仕様変更として起きています。
そしてもうひとつ、見落とされがちな話があります。LINEヤフーは対象の着せかえについて返金の受け付けを始めました。条件を満たせばLINEコインやLINEクレジットとして戻ってきます。ただし対象になる購入時期には線が引かれていて、申請したあとの取り消しはできません。
この記事では、着せかえが反映されないときの症状の見分け方、原因になったiOS 26まわりの仕様変更、公式とクリエイターズで違う復旧の見通し、そして返金の対象条件と申請前に確認したい落とし穴までをまとめます。
自分で直せるものと、待つしかないもの。線を引くところから始めます。
症状は3つに分かれる
「着せかえが反映されない」と一言で言っても、起きていることは違います。
まず、どれに当てはまるか見てください。
- 画面下のメニューのアイコンだけが標準デザインになっている
- ホーム画面やその周辺だけ、着せかえの背景やデザインが消えている
- 着せかえそのものが当たっておらず、アプリ全体が標準の見た目のまま
1つ目と2つ目が、今回の仕様変更で起きているものです。3つ目は話が別で、単に着せかえが適用されていないだけの可能性があります。
3つ目に当てはまるなら、ホームタブの設定(歯車のアイコン)から[着せかえ]を開き、[マイ着せかえ]に並ぶ中から使いたいものを[適用]してみてください。ここで直るなら、今回の仕様変更とは無関係です。
問題は、ちゃんと適用されているのにアイコンだけ標準に戻っているケース。この症状は、こちら側の操作では戻せません。着せかえのデータそのものが新しい仕様に合わせて作り直されない限り、標準アイコンのままになります。
原因はiOS 26の新デザイン
きっかけは、iOS 26で入った新しいデザイン仕様「Liquid Glass(リキッドグラス)」です。ガラスのように背景が透けて見える表現で、アプリの見た目のルールがOSごと切り替わりました。
LINEはこれに合わせて、アプリ下部のメニューのデザイン構造を作り直しています。土台が変わったので、これまでの着せかえが持っていたアイコン画像が、そのままでは載らなくなったというわけです。
LINEヤフーの告知では、画像の最適化が完了していない着せかえについて、デフォルトのアイコンが表示される状態だと説明されています。着せかえが壊れたのではなく、新しい枠に合う部品がまだ用意されていない。そう考えるとしっくりきます。
額縁を新調したら、手持ちの写真のサイズが合わなくなった。あの感じに近いです。
なお、この症状はiOS版で報告されているものです。Android版のLINEで下部メニューのアイコンが標準に戻ったという公式の案内は、いまのところ出ていません。
参考:LINE公式のお知らせ
ホーム画面は別の変更
もうひとつの「ホーム画面に着せかえが効かない」は、iOS 26とは関係ありません。
LINEアプリ全体のデザインを大きく刷新した結果、ホーム画面など一部の画面では着せかえが適用されず、標準のデザインが表示されるようになりました。不具合ではなく、着せかえの効く範囲そのものが狭められたということです。
ここが今回いちばん納得しにくいところだと思います。アイコンの件は「対応が追いついていない」だけなので待てば直る見込みがありますが、ホーム画面の件は方針として変えた話。待っても元に戻るとは限りません。
LINEヤフーはこの点について、対応を検討中で、方針が決まり次第あらためて案内するとしています。つまり現時点では「戻る」とも「戻らない」とも決まっていません。
公式とクリエイターズの差
公式着せかえと、クリエイターズ着せかえ。同じ「着せかえ」でも、今回は復旧の見通しがはっきり分かれました。自分が買ったものがどちらかで、待つ意味があるかどうかが変わってきます。
LINEのキャラクターやコラボものなど、LINEヤフーが提供する公式着せかえ。こちらは一部で新しい仕様への対応がすでに終わっていて、残りも2026年内の完了を目途にアップデートが進められています。
一方、個人のクリエイターが作って販売しているクリエイターズ着せかえは事情が違います。数が桁違いに多いうえ、更新には審査が必要で、時間がかかっていると報じられていました。作者本人が直したくても、システム側の制約で対応できないケースもあるそうです。
そこでLINEヤフーが出した答えが、システムによる自動変換でした。2026年9月上旬をめどに、クリエイターズ着せかえを新しいデザインへ自動で変換する仕組みを導入する予定になっています。
ただし自動変換なので、元のデザインとは見え方が変わる可能性があると案内されています。作者が一枚ずつ調整したものが戻ってくるわけではない、という点は頭に入れておきたいところ。
さらに、すでに販売が終わっている着せかえや、権利者の意向で対応が行われないものもあります。「待っていればいつか全部直る」ではないのが正直なところです。
返金を申請できる条件
LINEヤフーは2026年8月の告知で、対象の着せかえについて返金の受け付けを始めました。日本国内のユーザーが対象です。
条件は次の2つを両方満たすこと。
- 2021年1月1日から2026年8月31日までに購入したものであること
- 自分で購入したものであること
逆に、次のものは対象外とされています。
- 販売終了から180日が経過している着せかえ
- プレゼントされた着せかえ
そして期限。申請の受け付けは2027年3月31日までです。半年以上ありますが、購入日時を1つずつ調べる手間を考えると、思い出したときに動いたほうが確実だと思います。
申請は専用のフォームから行います。着せかえの購入に使ったLINEアカウントでログインしたうえで、着せかえの名前と購入日時を書いて送る形。複数ある場合はまとめて記載します。
フォームの入り口は公式の告知ページの中にあります。検索で出てくる非公式のリンクを踏まず、公式の告知から入るのが安全です。
申請する前の注意点
返金は申し込めば必ず得、という単純な話ではありません。
まず、戻ってくる形が購入経路で変わります。LINEアプリ内の着せかえショップで買ったならLINEコイン、LINE STOREで買ったならLINEクレジット。現金が振り込まれるわけではなく、LINEの中で使えるものとして返ってきます。
ちなみにLINEコインは購入するときにもつまずきどころがあって、Android端末でGoogle Play残高が使えない件は別の記事にまとめてあります。
次に、返金の処理が終わるとその着せかえは購入が取り消された状態になり、使えなくなります。いまはメニューのアイコンが標準に戻っているだけで、背景やトークルームのデザインは生きている着せかえも多いはず。返金を取るか、いま残っている見た目を取るか。ここは好みで分かれるところです。
さらに、申請したあとの取り消しはできません。処理の完了までに数週間から数か月かかる場合があるとも案内されています。
「対応が終わるのを待つ」という選択肢も残っています。公式着せかえなら2026年内に対応が進む見込みですし、クリエイターズ着せかえも9月上旬の自動変換で見た目が戻る可能性があります。急いで返金してしまうと、直ったころには手元から消えている、ということが起こり得ます。
私は手持ちのうち、もう販売が終わっていて対応の望みが薄いものだけを返金の候補にして、キャラクターものは9月の自動変換を待つことにしました。
今できることの早見表
ここまでの内容を、症状ごとに整理しておきます。買った着せかえの種類やOSで取れる手が変わるので、当てはまる行だけ見れば十分です。
- 着せかえ自体が当たっていない:設定の[着せかえ]→[マイ着せかえ]から適用し直す
- iOS版でメニューのアイコンだけ標準に戻った:こちらの操作では直らない。対応を待つか、返金を申請する
- ホーム画面に着せかえが効かない:適用範囲の変更なので直せない。方針の発表を待つ
- Android版でメニューのアイコンが崩れた:今回の告知はiOS版が対象。アプリと着せかえの更新、再適用をまず試す
「とりあえず再インストール」に手が伸びる場面ですが、今回に限っては空振りに終わります。入れ直したところで、着せかえ側のアイコン画像が新しい仕様に作り直されるわけではないからです。トーク履歴を飛ばすリスクだけが残ります。
まとめ
着せかえのアイコンが標準に戻ったのは、あなたの端末のせいではありません。
iOS 26のLiquid Glassに合わせてLINEが下部メニューの作りを変えた結果、最適化が済んでいない着せかえがデフォルトのアイコンで表示されるようになった。ホーム画面のほうは別の話で、アプリ全体のデザイン刷新にともない着せかえの効く範囲が狭くなった。原因が2つ重なっているので、片方だけ調べても腑に落ちなかったわけです。
復旧の見通しは、公式着せかえが2026年内を目途、クリエイターズ着せかえは9月上旬の自動変換。ただし販売終了品や、権利者の意向で対応されないものもあります。
返金は、2021年1月1日から2026年8月31日までに自分で買ったものが対象。販売終了から180日を過ぎたものとプレゼント品は対象外で、受け付けは2027年3月31日までです。戻る形はLINEコインかLINEクレジット、そして返金が済んだ着せかえは使えなくなります。
自分で直せるのは「着せかえが適用されていないだけ」のケースだけで、それ以外は待つか返金を選ぶかの二択になります。
私の一押しは、慌てて全部返金しないこと。数百円のために、気に入って何年も使ってきた着せかえを手放すのはもったいないです。9月上旬の自動変換がどう転ぶかを見てから、それでも見た目が戻らなかったものだけ申請しても、期限までは十分に間があります。
逆に、すでに販売が終わっていて対応の望みが薄い着せかえを抱えているなら、早めに動く価値があります。処理に数週間から数か月かかることがあるので、購入日時を調べる作業も含めて、思い立った日に片づけてしまうのが結局いちばん楽でした。