【Adobe】Photoshop・Illustratorのショートカットを壁紙で覚える方法

Photoshopのイメージ

PhotoshopやIllustratorを使っていて、「あの操作のショートカット、なんだっけ?」と手が止まった経験はありませんか。私もWeb制作を長年やっていますが、たまにしか使わないキーは今でもうっかり忘れます。そのたびにメニューをたどっていると、地味に時間を食うんですよね。

この記事のもとになったのは、Adobe系ソフトのツールバーとショートカットを一覧にした「壁紙」を紹介するものでした。デスクトップの背景にしておけば、画面を見るだけで主要なキーがわかるという発想です。当時はFlashも含めて配布されていましたが、Flashはすでに役目を終え、状況がかなり変わりました。

この記事では、Adobeのショートカットを壁紙で覚えるという主題はそのままに、Flash終了後の今でも使える壁紙の入手方法・自分で作るコツ・公式のショートカット一覧で確実に覚えるやり方までまとめて解説します。

キーボードショートカットは、覚えた数だけ作業が速くなります。マウスでメニューを何度もたどっていると、1回あたりは数秒でも、1日の終わりには結構な差になります。特にPhotoshopやIllustratorのように毎日触るソフトは、効率の積み重ねがそのまま制作スピードに直結します。とはいえ、ショートカットの一覧表を眺めただけで全部覚えられる人はそう多くありません。私自身、若いころに必死で暗記しようとして、結局よく使うものしか身につかなかった口です。

大事なのは「気合いで覚える」ことではなく、自然に目に入る仕組みを作ること。だからこそ、デスクトップの壁紙にしてしまうという発想がよくできているんです。「ショートカットを身につけたいけど、なかなか頭に入らない」という人に向けて、無理なく定着させる現実的な方法を順番に紹介していきます。

Flashは終了、後継はAdobe Animateに

まず前提を整理しておきます。元記事で配布されていた壁紙には「Flash」が含まれていましたが、Flash関連はすでにサポートが終了しています。これから覚えるなら、Flashのショートカットは気にしなくて大丈夫です。

整理すると、こういう流れです。

Flash Player は2020年末で終了

Webブラウザでアニメーションや動画を再生していた「Adobe Flash Player」は、2020年12月31日でサポートが終了しました。今のブラウザではそもそも動きません。かつてはゲームや広告で当たり前のように使われていましたが、もう過去の技術です。

Flash Professional は「Animate」に名前が変わった

一方、アニメーションを作るためのオーサリングソフト「Flash Professional」は、2016年に「Adobe Animate」へと名称変更されました。こちらはFlash Player(SWF形式)だけでなく、HTML5 CanvasやSVGなど現在のWeb標準に書き出せるツールとして使われ続けてきました。つまり「Flashのソフト=今のAnimate」と考えてOKです。

なお、そのAnimate自体も2026年に提供方針が見直され、現在は新機能の追加を止めて不具合修正のみを続ける「メンテナンスモード」に入っています。アニメーション制作を新しく始めるなら、用途に応じて他のツールも視野に入れる時期に来ている、という点だけ覚えておくとよいでしょう。

参考:Adobe Animate の最新情報(Adobe 公式)

そんなわけで、今あらためてショートカットを壁紙で覚えるなら、主役はPhotoshopとIllustrator。この2つを押さえておけば、Web制作でもデザインでも一番おいしいところはカバーできます。

関連記事:Adobe Animate(旧Flash)でオブジェクトを中央に配置する方法を解説

ショートカット壁紙は今でも入手できる?

元記事でリンクしていたのは、海外のデザイン系サイトが配布していた「Adobe Creative Suite Toolbar Shortcut Wallpapers」です。Photoshop・Illustrator・InDesign・Flashそれぞれのツールバーと主要ショートカットを、おしゃれな壁紙に落とし込んだもので、1024×768からiPad用の1024×1024、2560×1440まで複数の解像度がそろっていました。

結論から言うと、この壁紙は配布元のサイトで今も入手できます。ただし注意したいのが利用条件です。配布元では「読者向けの無料素材であり、商用利用・再配布・販売は不可」と明記されています。

ここが大事なところで、ネット上には同じ画像を勝手に転載しているまとめサイトや画像サイトがいくつもあります。手軽に見えますが、こうした無断転載の画像をダウンロードして使うのは避けたいところ。欲しいときは必ず配布元の公式ページから入手するのが、結局いちばん安全で確実です。

配布元のページでは、ソフトごとに解像度を選んでダウンロードできるほか、まとめてZIPで落とすこともできます。自分のモニター解像度に合うサイズを選べば、文字がぼやけずきれいに表示されます。

参考:Adobe Creative Suite Toolbar Shortcut Wallpapers(配布元・Hongkiat)

マルチモニタなら「サブ画面に壁紙」が効く

壁紙の使い方で個人的にいちばんおすすめなのが、サブモニターの背景にショートカット壁紙を設定する方法です。メイン画面でPhotoshopやIllustratorを開き、サブ画面にショートカット一覧を映しておく。手が止まったら横を見るだけ、という運用です。

ノートPC1枚で作業している人でも、デスクトップを一度きれいに片付けて壁紙にすれば、ウィンドウを最小化したときにパッと確認できます。付箋をモニターのフチに貼るアナログ技と発想は同じですが、画面そのものなので見やすく、剥がれて落ちる心配もありません。

大きめの解像度の壁紙は文字が小さくなりがちなので、4Kなど高精細なモニターを使っている人は、画像を等倍で表示するか、必要な部分だけ拡大表示すると読みやすくなります。

配布壁紙が合わなければ「自分で作る」のもアリ

配布されている壁紙はデザインがきれいな反面、収録されているのは英語版の名称ベースだったり、自分がよく使うショートカットと一致しなかったりします。そこでおすすめなのが、自分専用のショートカット壁紙を作ってしまう方法です。

難しく考える必要はありません。よく使うキーを10〜20個だけ書き出して、PhotoshopやPowerPoint、Canvaのような無料ツールで一枚の画像にまとめるだけ。自分が本当に使うものだけに絞るから、配布版より頭に入りやすいのが利点です。

壁紙に入れておくと便利な定番ショートカット

「何を入れればいいかわからない」という人向けに、Photoshop・Illustrator共通で使える定番をいくつか挙げておきます(Windowsの場合。Macは CtrlCommand に読み替え)。

取り消し系・基本操作だけでも、これくらい入れておけば十分実用的です。

取り消し          Ctrl + Z
やり直し          Ctrl + Shift + Z
コピー / ペースト   Ctrl + C / Ctrl + V
拡大 / 縮小        Ctrl + +  /  Ctrl + -
画面に合わせる     Ctrl + 0
手のひらツール     スペースキー(押している間だけ)
別名で保存        Ctrl + Shift + S
Web用に書き出し    Ctrl + Shift + Alt + S

こうして自分で一度キーを並べてみると、それだけでもかなり記憶に残ります。作る過程が学習になっている、というわけです。

結局いちばん確実なのは「公式のショートカット一覧」

壁紙はとっかかりとして便利ですが、すべてのショートカットを網羅しているわけではありません。正確で漏れのない一覧がほしいなら、Adobe公式のショートカット機能を使うのが一番です。

Photoshopなら、メニューの「編集」→「キーボードショートカット」を開くと、全コマンドのショートカットを一覧で確認できます。Windowsなら Alt + Shift + Ctrl + K、Macなら Option + Shift + Command + K で同じ画面を呼び出せます。ここでは確認だけでなく、自分の使いやすいキーへの変更(カスタマイズ)も可能です。

Illustratorも同様に「編集」→「キーボードショートカット」から一覧の確認とカスタマイズができます。よく使う操作にショートカットが割り当てられていなければ、自分で設定してしまうと一気に作業が速くなります。

公式のヘルプページには、初期設定(デフォルト)のショートカット一覧がソフトごとにまとまっています。壁紙でざっくり覚えて、細かいところは公式で確認する。この組み合わせがいちばん効率的です。

参考:Photoshop の初期設定のキーボードショートカット(Adobe 公式)

まとめ:壁紙で入口を作り、公式で固める

ショートカットを覚える近道は、とにかく目に触れる回数を増やすことです。デスクトップの壁紙にしておけば、意識しなくても毎日視界に入り、自然と手が動くようになります。

元記事のころと比べてFlashは姿を消しましたが、PhotoshopとIllustratorのショートカットを壁紙で覚えるという考え方は、今でもしっかり通用します。配布されている壁紙を公式ページから入手するもよし、自分がよく使うキーだけで一枚作るもよし。そして仕上げに公式のショートカット一覧でカスタマイズまで詰めれば、もう「あれ、なんだっけ?」で手が止まることは減っていきます。

壁紙で入口を作って毎日眺め、足りないところは公式機能で固める。この二段構えが、ショートカット習得のいちばん現実的な近道です。

最初から全部覚えようとすると、たいてい挫折します。まずは取り消しや拡大縮小、別名で保存といった超定番のキーから。毎日使うものを5つか10個、確実に手に覚え込ませるところから始めるのがコツです。それらが無意識に出るようになったら、少しずつ範囲を広げていけば十分です。

手が勝手に動くようになると、制作のテンポが目に見えて変わります。メニューを探す数秒がなくなるだけで、思考が途切れず、作業に集中できる時間が増えるんですよね。Web制作を長くやってきて、結局いちばん効いた効率化はこの地味なショートカットの積み重ねだったと感じています。今日のうちに、よく使うソフトのショートカット画面を一度開いて、自分の手になじむキーを見つけてみてください。

関連記事:PhotoshopとIllustratorで使いこなす!作業効率を上げるショートカットキー