iPhoneの標準カレンダーを開いたら、頼んでもいない誕生日や知らないイベントがズラッと並んでいて「これ誰の予定…?」となった経験はありませんか。私も以前、スケジュール管理アプリにFacebookの友達の誕生日が勝手に流れ込んできて、自分の予定が埋もれてしまい困ったことがありました。
当時は「設定 → Facebook → カレンダーをオフ」という分かりやすいスイッチがあって、そこを切れば一発で消えました。ところが、今のiPhoneにはそのスイッチがありません。Appleが2017年のiOS 11でFacebookやTwitterの標準連携をまるごと廃止したからです。
つまり今のiPhoneでは、そもそもFacebookの友達の誕生日が自動でカレンダーに入ってくる仕組み自体が無くなっています。
とはいえ、機種変更やバックアップ復元で昔の誕生日カレンダーが残り続けていたり、別の購読カレンダーや他アカウントの予定が表示されて邪魔、というケースは今でもよくあります。本来やりたいことは「カレンダーをスッキリさせて、自分の予定だけ見たい」のはずですよね。
この記事では、Facebook連携の今の状況を整理したうえで、現在のiOSで不要なカレンダー(誕生日カレンダー・購読カレンダー・他アカウントの予定)を表示オフにしたり削除したりする方法を、実際の操作手順に沿ってまとめ直しました。Web制作の仕事で毎日カレンダーとにらめっこしている私が、実際に試して整理している手順なので、同じように困っている方の参考になればと思います。
まず結論:今のiPhoneにFacebookの誕生日は同期されない
古い解説記事では「設定アプリの中にFacebookの項目があり、そこのカレンダーをオフにすれば消える」と書かれていることが多いです。私が以前書いた記事もまさにその内容でした。ただ、これはiOS 10までの話で、今のiPhoneではこの方法そのものが使えません。
Appleは2017年9月に配信されたiOS 11で、OSに組み込まれていたFacebook・Twitterの連携機能を削除しました。それ以降、設定アプリを開いても一覧にFacebookの項目は出てきませんし、カレンダーへ誕生日を流し込むスイッチも存在しません。
さらにFacebook側も、友達の誕生日を読み込むためのカレンダー(ICSファイル)の配布を取りやめています。以前はFacebookのイベントページから誕生日カレンダーのURLを取得して購読できましたが、現在その「誕生日」のダウンロードリンクは無くなり、参加予定イベントの書き出ししか残っていません。
この2つを合わせると、新しくiPhoneを使い始めた人に、Facebookの友達の誕生日が勝手に表示されることは、もう基本的に起こりません。「誕生日が消せない!」と検索してたどり着いた方の多くは、Facebookではなく別の原因でカレンダーがにぎやかになっている、というのが今のリアルな状況です。
参考:How to delete calendars and remove events on your iPhone(Apple サポート)
では、その誕生日や予定はどこから来ているのか
Facebookの線が消えたとなると、残る犯人は次のあたりです。自分のカレンダーがどれに当てはまるか、当たりをつけてみてください。
1. 「誕生日」カレンダー(連絡先から自動表示)
iPhoneには標準で「誕生日」という名前のカレンダーがあります。これは連絡先アプリに登録された誕生日を自動でカレンダーに表示するもので、家族や友達の連絡先に誕生日を入れていると、その日にケーキのアイコン付きで出てきます。Facebookとは無関係で、純正の機能です。
2. 購読カレンダー(昔登録したICSが残っている)
過去にスポーツの試合日程、ゴミ収集日、あるいは昔のFacebook誕生日カレンダーなどを「購読」していると、それが今も残って予定を表示し続けます。機種変更でデータを引き継ぐと、こうした古い購読がそのまま残りがちです。
3. 他アカウントのカレンダー(Google・iCloud・会社のメールなど)
GmailやOutlook、職場のExchangeアカウントを追加すると、そのカレンダーの予定も標準カレンダーにまとめて表示されます。プライベートのiPhoneに仕事の予定が出てくるのが邪魔、というのはこのパターンです。
原因が3種類あるぶん、消し方も少しずつ違います。
不要なカレンダーを「表示オフ」にする(一番手軽)
とりあえず目障りな予定を画面から消したいだけなら、削除ではなく表示のオン・オフを切り替えるのが一番安全で手軽です。データは残したまま、見た目だけスッキリさせられます。
- 標準の「カレンダー」アプリを開きます
- 画面下中央の「カレンダー」をタップします
- 表示中のカレンダー一覧が出るので、隠したいもの(例:「誕生日」)のチェックを外します
- 右上の「完了」をタップします
これだけで、チェックを外したカレンダーの予定は画面に出てこなくなります。「誕生日」カレンダーもここでオフにすれば、連絡先由来の誕生日表示がまとめて消えます。あとで見たくなったら、同じ場所でチェックを戻すだけです。
純正の「アメリカの祝日」など、Appleが削除を許していないカレンダーもありますが、それらもこの方法で非表示にできます。削除できないカレンダーは「隠す」で対応する、と覚えておくと迷いません。
購読カレンダーを完全に削除(登録解除)する
昔登録したまま使っていない購読カレンダーは、表示を切るだけでなく登録ごと解除してしまったほうがスッキリします。これがいわゆる「消せない誕生日カレンダー」の正体だったりもします。
カレンダーアプリから消す方法
- 「カレンダー」アプリを開き、下中央の「カレンダー」をタップします
- 消したいカレンダーの右にある丸い情報(i)ボタンをタップします
- 下までスクロールし、「カレンダーを削除」または「登録を解除」をタップします
- 確認が出たら、もう一度タップして確定します
設定アプリから消す方法
購読カレンダーは設定アプリからも整理できます。
- 「設定」アプリを開きます
- 「アプリ」→「カレンダー」(またはお使いのiOSによっては直接「カレンダー」)を開きます
- 「アカウント」をタップします
- 「照会したカレンダー」(購読カレンダーの一覧)を選びます
- 不要なものをタップし、「アカウントを削除」をタップします
ここに昔のFacebook誕生日カレンダーや、もう見ていないイベントカレンダーが残っていたら、思い切って削除して問題ありません。購読カレンダーは消しても自分の予定が消えるわけではないので、安心して整理できます。
参考:How to delete calendars and remove events on your iPhone(Apple サポート)
他アカウント(Google・会社メールなど)の予定だけ消す
「自分で入れた予定じゃないのに会議や予定が出てくる」という場合は、追加してあるメールアカウントのカレンダー連携が原因です。アカウントは残したまま、カレンダーだけオフにできます。
- 「設定」アプリを開きます
- 「アプリ」→「カレンダー」→「アカウント」と進みます
- 連携を切りたいアカウント(例:仕事用のGoogleアカウント)をタップします
- 「カレンダー」のスイッチをオフにします
これで、そのアカウントの予定だけがiPhoneの標準カレンダーから表示されなくなります。メールや連絡先はそのまま使えるので、「カレンダーだけ分けたい」というときに便利です。ちなみに同じ画面で「連絡先」をオフにすれば、そのアカウント由来の連絡先の同期も止められます。
仕事とプライベートでアカウントを分けて使っている人ほど、ここを整理しておくとカレンダーが一気に見やすくなります。私もプライベートのiPhoneでは仕事用カレンダーをオフにして、休みの日に予定が目に入らないようにしています。
どうしてもFacebookのイベントを入れたい場合は
逆に「自分の参加するFacebookのイベントだけはカレンダーに入れたい」という人もいると思います。前述のとおり誕生日カレンダーの配布は終了していますが、参加予定イベントだけはパソコンのブラウザから書き出せます。
パソコンでFacebookのイベントページを開くと、Googleカレンダーやアップルのカレンダーに追加するためのリンクが用意されています。そこから取得したURLを、iPhoneの「設定 → アプリ → カレンダー → アカウント → アカウントを追加 → その他 → 照会するカレンダーを追加」に貼り付ければ購読できます。
ただ、手順がやや面倒なうえFacebook側の仕様変更で使えなくなることもあるので、無理にカレンダー連携にこだわらず、必要なイベントだけ手動で登録するほうが結局ラク、というのが私の正直な感想です。
まとめ:原因を見極めれば、誕生日表示は必ず消せる
かつて「iPhoneのカレンダーにFacebookの友達の誕生日が出てくる」のは定番の悩みでしたが、今はその入口だったOSの連携機能もFacebookの誕生日カレンダー配布も、どちらも終了しています。だから今カレンダーがにぎやかな原因は、純正の「誕生日」カレンダー・古い購読カレンダー・他アカウントの予定のいずれかであることがほとんどです。
見た目を整えたいだけならカレンダーアプリでチェックを外して非表示に、もう使わない購読は設定アプリから登録解除、他アカウントの予定はアカウントごとにカレンダーをオフ、と原因別に対応すれば、不要な誕生日や予定はきれいに消せます。
ポイントは、いきなり削除しようとせず、まず「これはどこから来ている予定なのか」を見極めることです。原因さえ分かれば、表示オフで隠すのか、購読を解除するのか、アカウントごと切るのか、打つ手は自然と決まります。特に機種変更や復元のあとは古い設定が残りやすいので、新しいiPhoneに移したタイミングで一度チェックしておくと、その後ずっと快適に使えます。
カレンダーは毎日のように開く場所だからこそ、自分に必要な予定だけが並んでいると一気に使いやすくなります。私自身、カレンダーを整理してから「今日の予定」がパッと頭に入るようになり、うっかり予定を見落とすことも減りました。最近カレンダーがごちゃついてきたなと感じたら、この機会に一度棚卸ししてみてください。