2016年12月に成立した「統合型リゾート(IR)整備推進法案」、通称「カジノ法案」。先日、横浜市も誘致する方針を固めたとの報道があり、再び注目を浴びています。
日本でカジノが解禁されるということで注目されていたこの法案ですが、ギャンブル依存症や治安に対する懸念から反対の声も未だに多いのが現状です。
昨年、オンライン総合旅行サービス「エアトリ」が発表したカジノに関する調査を紹介します。皆さんは日本にカジノができたら、遊びに行きたいですか?
日本にカジノができたら遊びに行く?
日本国内にカジノができたら「遊びに行く」と回答した人は14.7%にとどまり、「行かない」と回答した人は55.9%に上りました。
行かないと回答した人からは「カジノは海外で楽しむもの」「高額な入場料が課せられるから」「あくまでインバウンド向け」といった意見が寄せられたという。
LINK:国内にカジノができても半数以上が「遊びに行かない」と回答一方で、「遊びに行く」と回答した人は14.7%また、海外でのカジノ経験者は6割以上
一方、海外のカジノで「遊んだことがある」人は62.7%に上り、その理由として「旅行先にカジノがあったから」(51.1%)と回答した人が最も多く、2位が「日本国内では体験できないから」(49.5%)という結果になりました。
あくまで「旅行先のレジャー」「海外での非日常を体験すること」が理由と回答しており、国内での利用意向が低くなる要因の裏付けにもなります。
オンラインカジノなら今すぐ遊べる
日本で遊ぶにはまだまだ先の話になるカジノですが、オンラインカジノであれば今すぐにでも遊ぶことができます。
オンラインカジノとは
オンラインカジノは、その名の通りインターネットを利用して遊べるカジノのことで、パソコンやスマートフォンとを使って、いつでも・どこからでも遊ぶことができます。
ゲームアプリとの大きな違いは、実際の現金をクレジットカードや各種決済サービス経由で入金することです。勝てば現金が増えますが、負ければもちろん減ります。つまりリアルな「ギャンブル」です。海外電子マネー決済サービスはヴィーナスポイントなどがあります。
オンラインカジノは違法なのか
これだけ聞くと、オンラインカジノは違法のように聞こえますが
- 運営元が海外ライセンスを取得していること
- サーバーが海外にあること
- プレイする場所が日本人専用テーブルではないこと
の3つを守っていれば「海外旅行先でカジノをプレイした」という扱いになるそうです。
2016年にオンラインカジノのプレイヤーが賭博罪として略式起訴された事件がありましたが、裁判で争った結果「不起訴処分」となり、日本では上記の3点を守ればオンラインカジノをプレイしても問題ないという認識が一般的となっています。
LINK:オンラインカジノ – Wikipedia
…が、あくまでグレーゾーンです。もしオンラインカジノで遊ぶのであれば、きちんと調べた上で自己責任でプレイしましょう。
カジノ設置は慎重に行ってもらいたい
カジノ法案は成立しましたが、設置場所や設備、ルールなど具体的にはまだなにも決まっていません。
国が都道府県と政令市を対象に実施した準備状況調査によると、整備計画を「申請予定」と回答したのは大阪府・市、和歌山県、長崎県、そして横浜市。東京都、北海道、千葉市は「検討中」とのこと。
IR法の目的はインバウンドであり、経済効果です。カジノ設置には大きなメリットもありますが、やはりギャンブル依存症の増加や治安悪化の懸念もぬぐえません。
観光地としての日本の価値にも大きな変化が生まれると思うので、これからもじっくり丁寧に検討してほしいですね。