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家電リサイクル券の買い方と書き方|郵便局で払って自分で持ち込む手順

廃屋のコンクリートの床に置き去りにされた古いドラム式洗濯機

冷蔵庫や洗濯機を手放すとき、買い替えなら新しいほうを運んでくる店が古いほうを持って帰ってくれますが、処分だけのときは話が変わってきます。

引っ越し先に持っていかない、通販で買ったので頼める店が思いつかない、買った店がもう閉まっている。こうなると処分だけなのに量販店や回収業者を探して、リサイクル料金とは別に収集運搬料金まで払うことになりがちです。

そこで出てくるのが、郵便局で買う「家電リサイクル券」。郵便局の窓口かATMでリサイクル料金を払い込み、受け取った券を家電に貼って、メーカーが設けている「指定引取場所」へ自分で運べば、かかるのはリサイクル料金と振込手数料だけで、収集運搬料金はかかりません。

ただ、この券は郵便局に着いてから考えると書けないんです。3桁のメーカーコードと2桁の品目コード、それにリサイクル料金を自分で書き込む方式で、しかも料金の欄は書き間違えても訂正できない決まりになっています。

記入の見本を見た私の感想は、「これは家で調べてから行かないと窓口で固まるやつだ」でした。冷蔵庫は容量が170リットル以下か171リットル以上かで料金が変わりますし、エアコンはメーカーによって料金が倍近く違います。

私なら、車に載る洗濯機くらいまでは自分で持ち込みます。冷蔵庫は、玄関から車まで1人で下ろせるかどうかで決めます。指定引取場所でも荷下ろしは持ち込んだ人がやる決まりなので、運ぶ回数は積むのと下ろすので2回です。

郵便局の券が要るのはどんなとき?

家電リサイクル法の対象はエアコン・テレビ・冷蔵庫と冷凍庫・洗濯機と衣類乾燥機の4品目で、捨てるときは消費者が収集運搬料金とリサイクル料金を負担する決まりです。

手放す道は大きく4つ。

  • 買い替える店に、古いほうを引き取ってもらう
  • 処分だけなら、その家電を買った店に引き取りを頼む
  • 買った店が分からない・遠いときは、近くの販売店か自治体が案内する収集業者に頼む
  • 自分で指定引取場所へ持ち込む

上の3つは店や業者が券を用意してくれて、こちらはリサイクル料金に加えて収集運搬料金を払います。郵便局で自分が券を買うのは4つ目の「自分で持ち込む」ときだけで、家電製品協会の案内でも、郵便局振込方式は消費者が自分で指定引取場所へ持って行く場合に使うものとされています。

向いているのは、車があって、家電を車まで運べる人。収集運搬料金は店や業者がそれぞれ決める別料金なので、ここをまるごと浮かせられます!

逆に、2階から冷蔵庫を下ろすのに人手が要るなら、無理に自分でやらないほうがいいでしょう。家電製品協会の案内でも、持ち込みが難しければ最寄りの販売店にまず相談するよう書かれています。

参考:家電製品協会「購入した店に連絡できない場合の処分方法」

郵便局に行く前に調べておく3つ

券に書くのは、メーカー名とそのコード、品目と大小区分のコード、そしてリサイクル料金。郵便局に備え付けの「リサイクル料金一覧表」で引けるようになっていますが、肝心の家電は家に置いてきているわけで、メーカーと大きさが分からないと一覧表を開いても先へ進めません。

1. メーカー名

本体に貼ってある型名のラベルを見ます。冷蔵庫なら扉を開けた庫内に貼ってあることが多く、ここに型名と容量がまとまっています。

一覧表はメーカー名の五十音順で、メーカーごとに3桁のコードが振ってあります。注意したいのは、一覧表に「承継先をご確認下さい」と書かれているメーカー。三洋電機のように事業を他社が引き継いだブランドは、引き継いだ会社のコードと料金で手続きします。

2. 品目の大小区分

テレビは15型以下と16型以上、冷蔵庫・冷凍庫は170リットル以下と171リットル以上で料金が分かれます。冷蔵庫の容量は「定格内容積」としてラベルに書かれていて、家庭用品品質表示法で表示が決まっている項目なので、ラベルさえ見つかれば必ず載っていますよ。

エアコンは室内機と室外機を合わせて1台分の料金で、洗濯機と衣類乾燥機は大小の区分なし。ワインセラーや、電気で冷やすポータブル冷蔵庫も冷蔵庫・冷凍庫の扱いに入ります。

3. リサイクル料金

2026年10月時点で家電リサイクル券センターの主要メーカー一覧に載っている料金を並べると、こうです(すべて税込)。

品目 区分 料金
冷蔵庫・冷凍庫 170リットル以下 3,740円
冷蔵庫・冷凍庫 171リットル以上 4,730円
洗濯機・衣類乾燥機 区分なし 2,530円
液晶・プラズマテレビ 15型以下 1,870円
液晶・プラズマテレビ 16型以上 2,970円
エアコン 区分なし 990円(パナソニック・ダイキン・東芝は550円)

冷蔵庫と洗濯機は主要メーカーでほぼ横並びですが、サムスンの洗濯機は2,640円のように違う行もあります。表はあくまで目安で、払うのは一覧表にある自分のメーカーの行の金額です。エアコンのように、同じ品目でもメーカーで990円と550円に分かれるものがあるので、ここだけは記憶で書かないほうが安全ですね。

参考:家電リサイクル券センター「リサイクル料金 主要メーカー一覧」

郵便局での記入と払い込みの手順

券は郵便局の貯金窓口(ゆうちょ銀行の窓口)に置いてあります。処分する家電1台につき券1枚で、2台なら2枚書いて2回払い込む形になります。

  1. 備え付けの家電リサイクル券を2枚めくり、記入する面を出す
  2. メーカーのコード(3桁)とメーカー名の略称を書く
  3. 品目・料金区分のコード(2桁)を書く
  4. リサイクル料金を3か所に書く(この欄は訂正できない)
  5. 住所・氏名・電話番号を3か所に書く
  6. 窓口かATMで、リサイクル料金と振込手数料を払い込む

料金の欄は書き直しがきかないので、一覧表を開いたまま、その行を指でおさえて写すくらいでちょうどいいです。間違えたら、その券は使わずに新しい券に書き直します。

家電リサイクル券センターのサイトには、メーカーと品目を選ぶと記入見本を作ってくれるページもあります。家でそれを印刷して持って行けば、窓口ではコードと金額を写すだけ!

参考:家電リサイクル券センター「料金郵便局振込方式」

窓口で払うか、ATMで払うか

どちらでも払えますが、受け取る紙が違います。

窓口では、切り離した振替払込書に料金と手数料を添えて出すと、日付印の押された「振替払込請求書兼受領証」と「振替払込受付証明書」が返ってきます。この証明書を、券の「指定引取場所控」の所定の欄に貼ります。

ATMでは、券の右端にある「振替払込受付証明書」と「余白」を先に切り離し、払込取扱票と請求書兼受領証はつなげたまま挿入します。出てくるのは「ご利用明細票」で、こちらはそのコピーを「指定引取場所控」に貼る決まり。

ATMで払うときは現金で払ってください。口座から払うと明細票に管理票番号が印字されず、その明細票では指定引取場所で受け付けてもらえないと、家電リサイクル券センターが注意書きを出しています。

手数料はゆうちょ銀行の通常払込みの料金で、5万円未満なら窓口が203円、ATMが152円。以前は現金で払うと110円が上乗せされていましたが、この加算は2024年1月22日に廃止されています。

窓口とATMで、出す紙・受け取る紙・控えに貼るもの・手数料の違い
窓口とATMでは、受け取る紙と「指定引取場所控」に貼るものが変わります。

参考:ゆうちょ銀行「現金でのお払込み等にかかる加算料金の廃止について」

持ち込む前に家でやること

券ができたら、家電のほうを準備します。やることは「券を貼る」「中身を空にする」「冷蔵庫は前日から電源を切る」の3つ。

券は、正面から見て右側面の上部に貼ります。液晶や有機ELの薄型テレビだけは背面の左上。型名のラベル(銘板)の上に重ねて貼らないようにしてください。券を貼らずに持ち込むと、引き取りの順番が後回しになることがあります。

冷蔵庫と洗濯機は、中に何か残っていないかを念入りに。指定引取場所では庫内や槽の中を確認していて、食品や衣類が残っていれば持ち帰りになり、場合によっては引き取り自体を断られます。引き出しやトレーの奥は見落としやすいので、全部引き抜いて見てください。

冷蔵庫はさらにひと手間あって、霜はすぐには溶けないので動かす前日には電源を切り、自動製氷は2〜3日前に止めておきます。給水タンクと製氷皿の水を捨て、霜取りの水が受け皿にたまっていたらそれも空に。ここをさぼると、車に積んだあとで床が水浸しになります…。

参考:家電製品協会「冷蔵庫はどうやって捨てるの?」

指定引取場所での流れ

指定引取場所はメーカーが使用済みの家電を引き取るために全国に設けている拠点で、住んでいる地域に関係なく、どこでも使えます。場所と営業時間は家電リサイクル券センターの検索ページで出てくるので、近いところを選べばOK。

標準の営業時間は月曜から土曜の9時から12時と13時から17時で、受け付けは各営業時間の30分前に終わります。日曜・祝日と年末年始は休み。拠点ごとに臨時休業や時間の変更があるので、出発前に検索ページで確認して、不安なら電話を1本入れておくと確実です。

着いたら荷下ろしは自分でやります。係の人は家電と券の内容が合っているか、証明書か明細票のコピーが貼ってあるかを、持ち込んだ人と一緒に確かめます。問題がなければ券に引取印を押して、「指定引取場所控」を抜いた残りを渡してくれるので、これは捨てずにとっておきましょう。

控えには「お問合せ管理票番号」が印字されていて、この番号を家電リサイクル券センターのサイトか電話で照会すると、家電がメーカーに引き渡されたかを確かめられます。無料回収をうたう無許可の業者に渡すと券そのものが無いので、追跡のしようがありません。

参考:家電リサイクル券センター「指定引取場所 標準引取業務要項」

間違えたとき・使わなかったとき

料金やメーカーを間違えて払ってしまうと、指定引取場所では引き取ってもらえません。やり直し方は、郵便局で正しい内容の券をもう1枚買って、それを貼って持ち込む。間違った券のほうは捨てずにとっておき、家電リサイクル券センター(0120-319-640、9時から18時、日・祝休み)に電話して返金の手続きを聞きます。郵便局でも指定引取場所でも返金はしてくれないので、ここだけは電話です。

返金は書類を郵送して申請し、不備がなければセンターに届いてから約4週間で振り込まれます。戻ってくるのはリサイクル料金の分だけで、払込手数料は戻りません。1枚間違えると、手数料の203円か152円はそのまま勉強代になるわけです。

使わないまま手元に残った券も、5枚つづりがすべてそろっていれば返金の対象です。急いで処分しなくなった場合でも、券の有効期限は郵便局で振り込んだ日の翌日から10年あるので、慌てて返金しなくても間に合います!

参考:家電リサイクル券センター「振込料金の返金申請」

まとめ

郵便局の家電リサイクル券は、券そのものより「行く前の調べもの」が本体です。

メーカー名と3桁のコード、テレビなら15型か16型以上か、冷蔵庫なら170リットルか171リットル以上か、そして一覧表にある自分のメーカーの料金。この3つが手元にあれば、窓口での作業は写すだけで終わります。料金の欄は訂正できないので、承継先の注意書きがあるメーカーだけは特に気をつけてください。

払うのは窓口かATM。窓口なら受付証明書を、ATMなら明細票のコピーを「指定引取場所控」に貼りますが、ATMで口座から払うと管理票番号が出ないので現金で。手数料は窓口203円かATM152円で、現金の110円加算はもうありません。

持ち込む日は、券を右側面の上に貼り、中身を空にして、冷蔵庫は前日に電源を切って水を抜いてから出発。指定引取場所は平日と土曜の昼休みを挟んだ営業で、荷下ろしは自分、返ってきた控えは保管しておきます。

自分で指定引取場所へ運べる人にとって、郵便局の券はリサイクル料金と200円前後の手数料だけで家電を手放せる、一番安い正規ルートです。

有効期限が10年というのは、ずいぶん気前のいい設計だと思いました。引っ越しが決まってから慌てて買っても、処分の予定がずれても、券が無駄になりません。逆に言えば、券を買う前に「自分で車まで運べるか」だけは正直に考えておく必要があって、私は冷蔵庫については、妻と2人で玄関まで出せるかを想像した時点で、洗濯機までにしておこうと思いました。

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