かつて大きな話題をさらった動画生成AIといえば、OpenAIの「Sora」でした。テキストや画像を渡すだけで、数十秒ほどの動画をさっと作ってくれる——初めて触ったときは、正直かなり驚いたものです。
ただ、先にひとつ大事なことを。SoraのWeb版・アプリ版は2026年4月26日で提供を終了し、開発者向けのAPIも2026年9月24日で終了予定です。OpenAIは「Soraは今後、世界モデルの研究プロジェクトとして続ける」としています(公式のお知らせ)。つまり、いまから新しく「Soraで動画を作る」ことはできません。
とはいえ、どんなツールだったのか、私が実際に触ってみてどうだったのかは記録として残しておく価値があると思います。この記事ではSoraの概要と、提供されていた頃の使い方・クレジットの仕組みを振り返っておきます。
Soraとは?
Soraは、OpenAIが開発した動画生成AIです。2024年12月に一般公開され、テキストや画像を入力するだけで数秒〜数十秒の短い動画を生成できる、という点で大きな注目を集めました。
その後、音声にも対応した後継モデル「Sora 2」が登場し、専用アプリやsora.comから使える時期もありました。ただ前述のとおり、一般ユーザー向けのサービス自体は現在終了しています。
主な用途
当時は、こんな使い方が想定されていました。
- プロモーション動画のたたき台づくり
- ブログやSNS投稿にそえる短い動画
- アイデアを映像にしてプレゼンを補強する
文章の指示だけで映像の下地ができるので、これまで動画編集にかかっていた手間をかなり省ける——それがSoraのいちばんの魅力でした。
Soraの使い方(提供当時の流れ)
ここからは、Soraが使えた頃の操作の流れです。動画ができあがるまでを、ざっくりステップで振り返ります。
1. プロンプトの入力
Soraの画面を開いて、動画にしたい内容をテキストで入力します。
例えば「都会の街並みを歩く若い女性が、夕焼け空を見上げるシーン」といった具合。
シーンや動き、雰囲気を具体的に書き込むほど、仕上がりの精度が上がりました。逆に短くて曖昧な指示だと、思ったような映像にはなりにくかったです。
試しに私も作ってみたことがあります。
プロンプトは「ハワイのカラカウア通りをアルパカのマスクを着けて歩く動画」。

…うん、なるほど。
これはカラカウア通り…ではないねw ただ、ハワイっぽい通りではあります。プロンプトをもう少し具体的にした方がよかったのかもしれません。
思い通りに仕上げるにはそれなりに慣れが要りそうでしたが、指示を出すだけでこれだけの動画が一瞬でできてしまうあたりに、技術の進歩を感じます。
2. 設定のカスタマイズ
プロンプトを入れたら、次は動画の設定です。解像度や長さ、アスペクト比などを選べました。
- 解像度:480p / 720p / 1080p など(プランやモデルで上限が違う)
- アスペクト比:16:9(横長)・1:1(正方形)・9:16(縦長)
- 長さ:数秒〜最大20秒程度(プランにより異なる)
用途に合わせて設定しておくと、余計なクレジットを使わずに済みます。SNS向けなら1:1や9:16が扱いやすかったです。
3. 動画の生成
設定が済んだら生成ボタンをクリック。入力したプロンプトをもとに、数十秒〜1分ほどで動画ができあがります。
- 生成にかかる時間は、動画の長さや解像度、混雑具合によって変わります。
- できた動画はその場でプレビューでき、気に入らなければ作り直せました。
4. 動画の確認と手直し
生成された動画を確認して、必要なら調整します。プロンプトを変えて作り直すのが基本の流れでした。
- プロンプトを少しずつ変えながら、狙いに近い一本を探す。
- 上位プランでは、色味や動きといった細かい部分を直せることもありました。
5. ダウンロードして活用
仕上がった動画はダウンロードして、SNSやYouTubeなどで使えます。上位プランなら、ウォーターマーク(端に入るロゴ)なしで書き出せました。
- SNSやYouTube、プレゼン資料など、いろいろな場面で使えました。
- 商用利用も認められていたので、企業のマーケティングにも活用されていました。
クレジットの仕組み
Soraは、動画を生成するたびに「クレジット」というポイントを消費する仕組みでした。使いすぎを防ぎながら、みんなが公平に使えるようにするためのものです。
おおまかな目安は、こんな感じでした。プランやモデル、時期によって細かく変わっていたので、あくまで参考程度に見てください。
ChatGPT Plusプラン(月額20ドル)
- 毎月1,000クレジットが付与
- 解像度は720pまで
- 1日に使える量にはゆるやかな上限あり
ChatGPT Proプラン(月額200ドル)
- 毎月10,000クレジットと、Plusよりかなり多め
- 1080pのフルHDに対応
- より長い動画や、高品質なモデルも利用可能
- ウォーターマークなしで書き出せる
クレジットは月ごとにリセットされ、消費量は解像度と長さで大きく変わりました(例えば1080p・5秒の動画で200クレジット前後)。ただ、この手の料金やクレジットの扱いはとにかく変更が多かったので、正確なところは公式情報で確認するのが確実です。
動画生成AI「Sora」まとめ
テキストや画像から手軽に動画を作れるSoraは、動画生成AIの可能性を一気に広げてくれた存在でした。私のアルパカ動画のように狙い通りとはいかないこともありましたが、指示だけで映像が立ち上がる体験はやっぱり新鮮で、素直に面白かったです。
冒頭でも触れたとおり、一般ユーザー向けのSoraはすでに提供を終了しています。とはいえ、動画生成AIの流れそのものが止まったわけではありません。この分野はこれからも動きが速いはずなので、次にどんなツールが出てくるのか、引き続き追いかけていきたいと思います。