ホームページ制作の現場に携わってから、何度も何度もクライアントとやり取りしているこの会話…「ページ更新しました」→「いや変わってないけど?」
だからそれはページのキャッシュって言ってるだろー!更新ボタン押せって何回言わせれば気が済むんじゃー!…と失礼(笑)とにかくWebデザイナーだったらこんな経験をしたことは一度や二度ではないはず。
あまりにも同じやり取りをすることが多いので、改めてキャッシュというものが何なのか、どうすれば新しい情報がページに反映されるのかまとめてみました。この記事をキッカケに、ページを更新するという仕組みを1人でも多くの人が知ってくれれば幸いです。
ページのキャッシュとは
キャッシュとは、パソコンに一時的に保存されたデータの事です。
一度見たWebページのデータ(HTMLや画像など)は常にサーバーからダウンロードしているのではなく、利用しているPCに内容が保存されるようになっているのが一般的です。
キャッシュの必要性
じゃあ、キャッシュって何のためにあるの?わざわざページを更新しなきゃいけないなんて面倒くさいだけじゃん!と思う人もいるかと思いますが、当然メリットもあります。
一番の利点は、毎回ファイルをサーバーからダウンロードしないためページを表示する時間を短縮できることです。キャッシュのおかげでサーバーの負担は減り、ユーザーはページを速く読み込めるようになっているのです。
デメリットは先に話したようにページを更新しないと古い情報が残ってしまうこと。これが制作者とクライアント間の「変えた」「変わってない」議論に発展する元凶になります。しかし、実際は古い情報をため込むほどアクセスしているのは関係者くらいなので、キャッシュのデメリットはあまり問題にならないと思います。
「metaタグ」や「.htaccessファイル」に記述をして強制的にキャッシュをさせない方法もありますが、サーバーの負荷やページ速度を考えるとあまりおすすめはしません。
キャッシュをクリアする方法
ページを更新する方法は全然難しくないので、是非覚えてください(切実)
1.F5 キーで更新
ブラウザの[更新ボタン]をクリックするか、[F5 キー]を押せば、通常ほとんどのキャッシュはクリアされます。ただし、それでもキャッシュが残ってしまう場合は、次の方法で全てのデータを強制的に再読み込みさせることが出来ます。
2.スーパーリロード
「スーパーリロード」「強制再読み込み」と呼ばれるページの更新方法で、[Ctrl キー]を押しながら[更新ボタン]をクリックするか、[Ctrl キー]を押しながら[F5 キー]を押せばOKです。
3.インターネットオプション
ブラウザの閲覧履歴を削除する方法もあります。Internet Explorerの場合、
- メニューバー[ツール]をクリック
- [インターネットオプション]をクリック
- [全般]タブの「削除」をクリック
- [インターネット一時ファイルおよびWebサイトのファイル]にチェック
- 「削除」を実行
これで一時ファイルが削除されるので、ブラウザを再起動して確認してみてください。
4.ブラウザを変える
上記3つを試しても変わらない場合は、該当ページを直近で表示していないブラウザに変えて確認する方法もあります。
それでもどうしても変わらない場合
クライアントは制作担当者に「ページ変わってないけど?」と連絡する前に、一度ページの更新を試していただきたく思います。ほとんどの場合、きちんと更新されているはずです。
しかしそれでも、制作者の環境では問題なく変更されているのに担当者の環境では変わらない…こんな時もあります。担当者がパソコンに疎すぎて更新の説明しても上手くできない…そんな時もあります。その時は諦めてファイル名を変更して作り直しましょう(笑)